就活の面接では、「あなたの成功体験をなにか聞かせてください」と質問されることがあります。
この質問は、誰かの成果の横取りではなく、あなた自身が考えて行動して成功した経験を質問しています。例えば、以下のように答えたとしたら面接官はどのように感じるでしょうか。
大学で演劇部に所属しているのですが、私たちの演劇が前回のコンクールで優秀賞に選ばれたことです。私は、マネージャーとして部員の体調管理やコンクールまでのスケジュール調整を念入りに行い、演劇部としての成功に携わることができました。
いかがでしょうか。「演劇部としての成功に携わることができた」と回答しておりますが、具体的な成功体験としては何も面接官には伝わらないでしょう。
この質問を言い換えると、「あなたの成功体験の中で、あなた自身が工夫して上手くいったことを教えてください」
になります。そして一番のポイントは、「その成功に再現性があるか」」という点です。
具体的な成功体験を面接官に伝えられないと、仮に成果があったとしても他のメンバーのおかげで成功したのだと思われ、次回の成功確率は低いと評価されてしまいます。
大学で演劇部に所属しているのですが、部員メンバーのモチベーションupに成功しました。
私は、演劇部でマネージャーを務めており、コンクールまでの体調管理やスケジュール管理を担当しております。その中で課題と感じたのが、部員のモチベーション管理です、忙しい中での練習で、メンバーがストレスを感じていたからです。
そこで、皆の気持ちをリフレッシュできるように衣装を工夫しました。一人一人に好きな色を確認して、それを衣装に取り入れたのです。小さいことかもしれませんが、メンバー全員に喜んでもらうことができました。
その結果、団結力を高めることができ、コンクールでは優秀賞に選ばれました。
成功体験を質問された際は、エピソードによって面接官に「同じような成功を繰り返せそう」と認めてもらうことがポイントです。そのためには、自分自身で気付いて工夫して成功に導いた体験を具体的に話しましょう。
例えば、改善例では、部員のモチベーション管理が課題と感じ、衣装を工夫するという発想からメンバーの団結力も高めています。このように自分自身で考えて行動して、良い状況に変化させた成功体験は、メンバーが変わったとしても再現できる可能性は高くなります。面接官には「成功を繰り返せる人材」であるということを意図的にアピールしましょう。
文:丸山 智士(就活系Twitter:就活生に知られたくないっ!※フォロワー9万以上)
著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム
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