就活の面接では、少し意地悪な質問があります。例えば「サークル活動・アルバイト・ボランティア以外の話で自己PRして下さい」です。この質問には、事前に用意していたネタを封じられた上で回答しなければなりません。例えば、以下のように答えたとしたら面接官はどのように感じるでしょうか。
■サークル活動・アルバイト・ボランティア以外の話で自己PRして下さい(通常回答例)
私は昨年、秘書検定を取得しました。これから社会に出た時、さまざまな場面に即応できる力や技能を身に付けたいと思ったからです。もちろん、礼儀作法やマナースキルにも自信があります。
いかがでしょうか。上手く意地悪な質問をくぐり抜けて、取得資格について回答しています。ただし、一般的な資格を面接でアピールしても、あまり評価されない傾向があります。事前に用意したネタが使えないようなら、あなたの人間性が出るようなエピソードを話すと良いでしょう。
■サークル活動・アルバイト・ボランティア以外の話で自己PRして下さい(改善例)
私は、年代問わず仲良くなるのが得意です。例えば、地域の夏祭り実行委員に参加しているのですが、メンバーは様々な年代の方がいらっしゃいます。そこでは、夏祭りの出し物やスケジュール進行などを企画するのですが、私が若いせいか、各メンバーのご自宅にお邪魔して、そのご家族と晩御飯を食べさせていただく機会も多いです。特にカラオケ大会を一緒に企画している60歳の会社員の方には、よく居酒屋に連れていっていただき、積極的に会社や仕事の話をお聞きしています。このような年齢の離れた方々との交流は、私にとって非常に刺激になりますし、何よりも社会勉強になっていると感じております。
このような少し意地悪な質問をされても全く焦る必要はありません。あなたが回答に悩んでしまうように他の就活生も悩むはずだからです。少し間をおいても構わないので、堂々と回答していきましょう。改善版では自らの行動をベースに「社交性」をアピールしています。さらに、「60歳の会社員との交流」から、「働くことへの関心」もアピールできています。このようにあなた自身のエピソードを伝えることで、面接官にあなたの人間性を評価してもらいましょう。一般的な資格取得をアピールするよりも、必ず面接評価は高くなります。
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文:丸山 智士(就活系Twitter:就活生に知られたくないっ!※フォロワー9万以上)
著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム