就活の面接では、あなたの「性格」を聞かれる場合があります。ただ、少し質問はひねられていて、「あなたは、友人からどのような性格だと思われていますか?」というように、友人視点で語らせるものが多いです。例えば、以下のように答えたとしたら面接官はどのように感じるでしょうか。
■あなたは、友人からどのような性格だと思われていますか?(通常回答例)
友人からは、頑固な性格だとよく言われます。最初に自分が決めたことはあまり変えたくないので、周りの意見に流されないようにしているからです。
いかがでしょうか。面接官の気持ちになって、この回答を評価してみましょう。面接官のあなたは、普段、部下を率いてチームで仕事をしています。その時に、周りの意見を聞かないような頑固な部下がいたらどうでしょう。きっと、一緒に仕事をするのが難しいと感じるでしょう。この質問には二つの意図が隠されております。一つは友人から見たあなたの性格を答えさせることで嘘を付き難くしています。自分の主観的な評価よりも、友人からの客観的な情報を聞き出そうとしているのです。もう一つの意図は、あなたの性格を聞くことで、「まわりの同僚と上手くやっていけるのか?チームプレイに向いているのか?」などの協調性を確認しています。性格として自分の自主性をアピールすることも大切ですが、周りとの協調性も意識した回答を心掛けましょう。
■あなたは、友人からどのような性格だと思われていますか? (改善版)
友人からは、筋の通った性格だとよく言われます。例えば、大学では映画研究部に所属し映画も撮影しているのですが、シーンのカットは撮影しながら考えるのではなく、事前にすべての構成を考えて、私が決定しています。一つ一つのカットに意味を込めているので、その意見はブレません。何よりも、あいまいな指示はメンバーを迷わせてしまいます。このようなことから、筋の通った性格だと友人に言われるのだと思います。
このように少し修正や補足を加えるだけで、面接官への伝わり方はぐっと良くなります。例えば、「頑固な性格」という表現から「筋の通った性格」に変えるだけで、面接官にとってはポジティブに映るでしょう。さらに、「頑固な性格」で扱い難いと思われることを防ぐためにメンバーのことを考えた行動事例を加えております。性格について聞かれた際は、仕事に直結するような「真面目な性格」や「活発な性格」など、様々な表現があります。その際には性格の表現を前向きにする点と周りのメンバーのことも考えた行動事例を加えて回答すると、面接官に「一緒に仕事をしたい人材」と評価されるでしょう。
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文:丸山 智士(就活系Twitter:就活生に知られたくないっ!※フォロワー9万以上)
著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム