就職活動ではESや面接を通して、相手に自分をアピールしていかなければなりません。当然、その際に使う言葉を選ぶ必要があります。例えば、「あなたの強みを教えてください」と面接で質問されたら、どのように答えるでしょうか。コミュニケーション能力という強みをキーワードとして以下に例文を記載します。
■あなたの強みを教えてください。
私の強みは、コミュニケーション能力に長けている点です。人と接する時は、常に笑顔を絶やさず、相手にとって話しやすい空間を作る意識をしています。そうすることで、初対面であってもすぐに信頼を得ることができ、協力し合える仲間になれます。
さて、この「コミュニケーション能力」は何を指して強みと言っているのでしょうか?「コミュニケーション能力」という言葉はとても広く抽象的です。つまり、面接官の印象に残りにくい言葉です。そして、就活生の誰しもが簡単に使ってしまう言葉でもあり、あなたの強みの印象も薄まってしまいます。例えば、「コミュニケーション能力」といった一般的なスキルを強みとする場合は、必ず「人を巻き込むコミュニケーション能力」のような修飾語を付けてください。「私の強みは〜能力です!」だけだと、同じような能力を伝える学生も多いので、面接官へのアピール度が薄まってしまうのです。何ができる能力なのかを、最初に一言でシンプルに伝えることがポイントです。また、以下の改善襟で言えば「人を巻き込む、とはどういうことなのか?」を補足する意味も込めて、実際に強みを発揮した際のエピソードも盛り込むようにしています。エピソードの説得力が、他の就活生との差別化に繋がります。
■改善例
私の強みは、人を巻き込むコミュニケーション能力です。人と接する時は、常に笑顔を絶やさず、相手にとって話しやすい空間を作れるよう意識しています。その強みを発揮し、大学の文化祭では飲食店の集客を見事に成功させました。通常の集客方法は、文化祭の当日の来場者を誘導することですが、私は文化祭当日までに、他大学の友人を通じた集客にも尽力しました。
上記のように人を巻き込むなどの修飾語を入れることで、具体的な強みを表現できるようになります。さらに、「文化祭当日までに、他大学の友人を通じた集客にも尽力」という文章にも強みが掛かってきます。面接官には、人を巻き込むというキーワードの印象が残り、どのように集客したのかを追加質問されるはずです。このように、面接官に印象が残る言葉をしっかりとアピールすることで、面接官からの質問とあなたの回答が繰り返されて、具体的な会話に発展していきます。この具体的なやり取りが面接官の疑問点を払拭し、合格につながるのです。面接は抽象的ではなく、具体的な会話が大事ということを忘れないでください。
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文:丸山 智士(就活系Twitter:就活生に知られたくないっ!※フォロワー9万以上)
著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム