あなたが仮に「学業が物凄く良い人」であっても、仕事の指示をいつまでも待つような「受け身型の人材」だったら、会社はあなたを必要としないでしょう。何故なら、あなたの代わりはいくらでもいるからです。会社は、「自分で仕事を見つけて、考えながら動ける人材」を求めています。そして、たまたま1回だけ仕事が上手くいったとしても、評価されることはないでしょう。会社が存続していくためには、継続的に売り上げをあげなければなりません。そのため、安定的に仕事で成果を出すことを求められます。厳しい世界ですよね。 あなたを面接する面接官は、継続的な成果を求められる中で、毎日仕事をしています。生産性も高めなければなりません。椅子に座っているだけでは、成果は出せません。行動するしかないのです。だから面接官は、「自分で仕事を見つけて、考えながら動ける人材」を高評価します。一言でいうと、セルフマネジメント型人材です。
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文:丸山 智士(就活系Twitter:就活生に知られたくないっ!※フォロワー9万以上)
著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム
さて、あなたのESや面接で話したエピソードの中で、セルフマネジメント型人材であることを伝えられているでしょうか。先日、ある就活生のESを添削しました。ファーストフードのアルバイトをしている内容です。すぐに覚えられないほど仕事種類が多いため、店長に言われてメモを習慣化したそうです。ここで話が終わってしまうと、面接評価は「誰でもできる行動」になってしまいます。そこで私からいくつか質問し、以下の事実を加えたストーリーとなりました。
セルフマネジメント人材例 メモという表現ではなくリスト化にする→自分の仕事種類だけではなくメンバーの仕事も集約した→無駄な仕事が多いことに気付いた→仕事の優先順位付けを行った→メンバーにも意見聞いた→店長に情報共有した→大絶賛された→店舗の簡易マニュアルもそこから作った→給料上がった→新人アルバイトの教育担当となった→メンバーから頼りにされた。
いかがでしょうか。面接官はこう思うかもしれません。「自分の部下になったら、仕事の優先順位をつけて、まわりと情報共有しながら、継続的に活躍してくれるかもしれない!」と。あなた自身も受け身ではなく、様々なセルフマネジメント行動を取っているかもしれません。ただ、あなた自身がどのような行動を取ったのかをESや面接で伝えないと、面接官はあなたが働けるイメージが持てません。働けるイメージが持てなければ、面接で合格させることはないでしょう。是非、面接官にあなたがセルフマネジメント型人材であることを伝えてください。あなたの経験は見せ方次第でセルフマネジメント型人材にいくらでもできるはずです。