2025/8/21 更新 選考対策
皆さんこんにちは、type就活です!
就職活動の選考プロセスにおいて、個人面接は避けては通れない最も重要な関門の一つです。
多くの学生が「うまく話せるだろうか」「何を聞かれるんだろう」と不安に感じているのではないでしょうか。
しかし、安心してください。面接官はあなたの完璧なプレゼンテーションを聞きたいわけではありません。
あなたの「人柄」や「考え方」を知り、自社でいきいきと活躍してくれる未来を想像したいのです!
この記事では、面接官の視点を踏まえ、よく聞かれる質問の意図から、対面・Webでのマナー、さらには面接後の対応まで、個人面接を突破するための全てを網羅的に解説します。
準備を万全にして、自信を持って本番に臨みましょう!
個人面接とは、応募者1人に対して、1人または複数の面接官が対話形式で選考を行う、最も一般的な面接形式です。
集団面接とは異なり、一人ひとりの学生に対して深く質問が投げかけられるため、あなた自身の個性や考えをじっくりと伝える時間となります。
一般的な個人面接は、以下の流れで進みます。
全体の流れを把握しておくだけでも、当日の安心感に繋がります。
個人面接は、選考の段階によって面接官の役職や見られるポイントが変化します。
一次面接:
若手の人事担当者や現場社員が担当することが多いです。
主に、基本的なコミュニケーション能力や人柄、社会人としてのポテンシャルを見ています。
二次面接:
課長や部長など、現場の管理職が面接官となるケースが増えます。
自社で働く姿を具体的にイメージできるか、専門性やスキルが業務内容とマッチするかといった、より実践的な視点で評価されます。
最終面接:
役員や社長が面接官を務めます。
ここでは、企業理念への共感度や入社意欲の最終確認、そして長期的に会社に貢献してくれるかという経営的な視点で最終判断がなされます。
面接官が知りたいのは「あなたが自社で活躍し、長く働き続けてくれる人材か」という一点に尽きます。
企業は多くの時間とコストをかけて採用活動を行っています。
そのため、「すぐに辞めてしまう」「社風に合わない」といったミスマッチは絶対に避けたいと考えています。
その見極めのために、面接官は以下の4つのポイントに注目しています。
面接で聞かれる定番の質問には、すべてあなたの個性やポテンシャルを測るための「意図」が隠されています。
ここでは回答例ではなく、質問の意図を解説します。
単なる一問一答対策にならないよう、意図を理解し、あなた自身の言葉で回答しましょう!
あなたの基本的な人柄や能力を知るための質問です。
質問例 | 面接官の意図 |
---|---|
「自己紹介を1分でお願いします」 | 要点をまとめて簡潔に話す能力(要約力)と、あなたの人柄の第一印象を知りたい。 |
「自己PRを1分程度で教えてください」 「あなたの長所と短所を教えてください」 |
自分を客観的に分析できているか(自己分析力)。 どんなシーンでどんな強みを発揮できるのか(能力・強み)。 |
「学生時代に最も力を入れたことは何ですか?(ガクチカ)」 |
目標に対してどう考え、行動したか(主体性・プロセス)。 その経験から何を学んだか(学び・再現性)。 |
企業への理解度や入社意欲の「本気度」を測るための質問です。
質問例 | 面接官の意図 |
---|---|
「なぜこの業界を志望するのですか?」 | 業界についてどれだけ理解しているか。あなたのキャリア観と業界の将来性が一致しているかを知りたい。 |
「なぜ同業他社ではなく、当社なのですか?」 | 最重要質問の一つ。企業研究の深さと、その企業でなければならない理由(志望度の高さ)を確かめたい。 |
「入社後、どのような仕事をしてみたいですか?」 | 入社後の働く姿を具体的にイメージできているか。企業の事業内容への理解度と入社意欲を測りたい。 |
「「5年後、10年後のキャリアプランを教えてください」 | あなたの成長意欲と長期的な視点。自社で長く働き続けてくれる人材かを見極めたい。 |
逆質問はあなたをアピールする絶好のチャンスです。
「特にありません」と答えるのは、入社意欲がないと見なされかねないため絶対に避けましょう。
1. 仕事内容やキャリアに関する質問
◦「貴社で活躍されている若手社員の方に共通するスキルや姿勢はありますか?」
◦「入社までに特に勉強しておくべきことがあれば教えていただけますか?」
2. 企業の文化や働き方に関する質問
◦「社員の方々が感じる、貴社ならではの文化や風土についてお伺いしたいです。」
◦「〇〇という理念を浸透させるために、具体的に取り組んでいることはありますか?」
3. 企業の今後の事業展開に関する質問
◦「中期経営計画に〇〇とありますが、その達成に向けて若手はどのような役割を期待されますか?」
・調べればわかる質問:給与や福利厚生、休日など、企業の採用サイトに明記されている内容を聞くのはNGです。
・「はい/いいえ」で終わる質問:会話が広がらず、意欲が伝わりにくくなります。
・ネガティブな印象を与える質問:「残業は多いですか?」など、待遇面ばかりを気にしていると思われる質問は避けましょう。
マナーは、あなたの人柄を判断する上での土台となります。
完璧である必要はありませんが、社会人としての基本を押さえておくことで、安心して面接に集中できます。
項目 | ポイント |
---|---|
持ち物 | □ 受付表(QRコード等)のコピー □ 筆記用具、スケジュール帳 □ A4サイズの書類が入るカバン □ スマートフォン、モバイルバッテリー |
服装 |
指定がないor「服装自由」はリクルートスーツが無難。 「私服でお越しください」の場合は、ビジネスカジュアルを意識しましょう。清潔感とTPOが重要。 ・男性:ジャケット+襟付きシャツ ・女性:ジャケット+ブラウスなど |
受付時間 | 5〜10分前に到着するのがベスト。早すぎても遅すぎても、企業の迷惑になる可能性があります。 |
項目 | ポイント |
---|---|
環境 | 静かで、背景に余計なものが映り込まない場所を選ぶ。バーチャル背景を使う場合は激しいものは避け、白などにするのが無難。 |
機材 | 事前にPC、カメラ、マイクの動作確認を必ず行う。顔が明るく見えるかどうかは要チェック。必要な場合は光源を足そう。有線のイヤホンマイクを使うと音声が安定しやすい。 |
目線 | 画面上の相手を見ても問題ないが、PCのカメラを見て話せると◎。相手からは、目を見て話しているように見えます。 |
リアクション | 対面よりも反応が伝わりにくいため、相づちや頷きを少し大きめにすると、熱心に聞いている印象を与えられます。 |
オンライン面接には特有の注意点がいくつかありますね。
対面と同じくらい準備をしていきましょう。
面接のお礼メールは基本的には不要です。
OBOG訪問やメンタリング等、選考フローとは別に個別に対応いただいた場合はお礼メールを必ず行いましょう。
私は面接が得意だと思い込んでいましたが、実際に面接を受けてみると、予想できない質問と緊張で全く思うように受け答えできませんでした。
難儀なことに、志望度が高い会社ほど、緊張して実力を発揮することは難しくなります。
私もそのことでかなり萎んでいましたが、模擬面接を繰り返し行うことで上達することができました。
面接に自信のある方もそうでない方も、焦らず繰り返し練習することで、よりよい受け答えを目指して練習してみてください。
就職活動を始めた当初は、面接で完璧な回答をすることばかりに意識が向いていました。
しかし、面接は正解のあるテストではなく、自分という人間を企業に知ってもらうアピールの場です。
多少言葉に詰まったり、思うように表現できなかったりしても、自分らしさや仕事への想いが相手に届けば、それで十分なのかもしれません。
この考え方に変わってから、面接の結果も明らかに良くなりました。
もし面接がうまくいかずに悩んでいる方がいらっしゃいましたら、完璧を求めすぎず、ありのままの自分を伝えることを大切にしてみてください。
➡先輩の就活体験談はこちら
A. 結論として、完璧を求めず、十分な準備と練習を重ねることが一番の対策です。
緊張するのは当たり前です。
「うまく話す」ことよりも「一生懸命伝えようとする姿勢」の方が大切です。
事前に声に出して話す練習をしたり、模擬面接を経験したりすることで自信がつきます。
本番では深呼吸をして、「面接官は敵ではなく、自分のことを知ろうとしてくれている味方だ」と思うようにしましょう。
A. 正直に「申し訳ありません、少し考えるお時間をいただけますでしょうか」と断りを入れましょう。
焦ってしどろもどろになるより、誠実な対応が好印象です。
面接官もあなたが緊張していることは理解しています。
沈黙を恐れず、落ち着いて考えを整理する時間をもらいましょう。
A. 結論として、最後の熱意を伝える貴重なチャンスだと捉えましょう。
面接で伝えきれなかった自分の強みや、その企業でなければならない理由を改めて簡潔に伝えるのが効果的です。
「本日の面接を通して、〇〇という点に強く共感し、ますます貴社で働きたいという気持ちが強くなりました。
本日は貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました」のように、感謝の言葉と熱意で締めくくりましょう。
個人面接は、あなたという素晴らしい人材を企業にアピールする機会です。
大切なのは、「用意した答えを流暢に話すこと」「完璧さをアピールすること」ではありません。
あなた自身の言葉で、正直に、そして熱意を持って対話することです。
面接官は、あなたの「未来の可能性」を見ています。
この記事で紹介したポイントを参考にしっかりと準備を行い、自信を持ってあなたらしさを伝えてきてください。
面接と就職活動の成功を心から応援しています!
執筆:S.I.(東北大学4年 / type就活インターン)
大学3年次よりtype就活インターンに従事。現在はゼミでの卒論執筆に苦戦中。自身の就職活動で感じたリアルな悩みや役に立つ豆知識をtype就活のコンテンツを通して皆さんにお届けします
監修:type就活編集部 前原可奈
株式会社キャリアデザインセンター入社後、年間20件以上のイベント企画や就活記事執筆など、type就活のサービス運営を担当。
これまでに、累計5万PVを超える記事を執筆し、就活生向けの情報発信を行う。
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