2025/12/19 更新 選考対策
面接の最後、必ずと言っていいほど聞かれるこの「逆質問」。
「特にありません」と答えるのは不安だけど、何を聞けばいいのか分からない……。変なことを聞いて評価を下げたくない……。そんな悩みを抱えていませんか?
実は、逆質問は単なる疑問解消の場ではなく、 「志望度の高さ」と「コミュニケーション能力」をアピールする最後のチャンス です。
面接官の役職によって「刺さる質問」は全く異なります。
この記事では、就活の現場(実情)を知り尽くした筆者が、一次・二次・最終面接ごとの「評価される逆質問の例文」 や、 「メモを見ていいか」「何個聞くべきか」といったリアルな疑問にズバリお答えします。
面接官が逆質問を求める理由は、主に以下の3点です。
「調べてくれば分かること」ではなく、一歩踏み込んだ質問をすることで、「この会社に本気で入りたい」という熱意が伝わります。
逆に「質問なし」は「興味なし」と捉えられるリスクがあります。
その場の会話の流れを踏まえた質問ができるか、相手(面接官)の立場に合わせた質問ができるかを見ています。
学生が抱いている「働くイメージ」と「実態」にズレがないかを確認し、入社後の早期離職を防ごうとしています。
多くの学生さんは「良い質問をしよう」と力んでしまいますが、「自分の仮説をぶつける」のが一番の近道です。
「御社の強みは〇〇だと考えたのですが、実際にはどうでしょうか?」と聞くことで、企業研究の深さを自然にアピールできますよ。
結論から言うと、準備するのは「3〜5個」、実際に聞くのは「2〜3個」がベストです。
・準備(3〜5個): 面接中に話題に出た内容と被っても大丈夫なように、予備を持っておく。
・本番(2〜3個): 時間の都合上、すべて聞けるとは限りません。「時間の許す限りお答えします」と言われたら、優先度の高いものから2つほど質問しましょう。
ここが最重要ポイントです。相手(面接官)の立場や役職によって、聞くべき内容はガラリと変わります。
相手が答えやすく、かつ「おっ、いい質問だね」と思わせる例文を紹介します。
【狙い】 :現場の雰囲気、具体的な業務フロー、若手の活躍イメージ
一次面接は、比較的年齢の近い社員や人事が担当することが多いです。「一緒に働けそうか(カルチャーフィット)」が見られています。
経営戦略などの大きな話よりも、「現場のリアル」に焦点を当てましょう。
▼1日のスケジュールについて
「〇〇さんが担当されている業務の、具体的な1日の流れを教えていただけますか?」
解説: 働くイメージを具体的に持とうとする姿勢が伝わります。
▼活躍する若手の特徴について
「御社で活躍されている若手社員の方に、共通する特徴やマインドセットがあれば教えてください」
解説: 入社後の成長意欲をアピールできます。
▼チームの雰囲気について
「〇〇部署のチームの雰囲気や、社員同士のコミュニケーションで特徴的な部分があれば教えていただけますか?」
解説: 自分がその環境に馴染めるかを確認しつつ、組織への関心を示せます。
▼個人的なやりがい(鉄板!)
「〇〇さんが入社してから現在までで、一番『この会社で良かった』と感じたエピソードを教えていただけますか?」
解説: 面接官自身の話をしてもらうことで、場の空気が和み、印象に残りやすくなります。
私が一次面接で聞いて良かったのは、「入社1年目の社員が最初にぶつかる壁は何ですか?」という質問です。
面接官の方が実体験を交えて詳しく教えてくれて、その後の会話がすごく盛り上がりました。「リアルな大変さを知ろうとしている姿勢」が評価されたと感じました。
【狙い】 :実務能力、組織課題、求められるスキル
二次面接は、現場のマネージャークラス(課長・部長)が出てくることが一般的です。
彼らは「部下として使えるか」「即戦力になるか」を見ています。
「仕事への取り組み方」や「貢献」を意識した質問が効果的です。
▼入社までの準備について
「もしご縁をいただけた場合、入社までに勉強しておくべきスキルや、取得しておくと役立つ資格はありますか?」
解説: 非常に高い成長意欲と、入社への本気度が伝わります。
▼具体的な業務課題について
「現在、〇〇部署が抱えている課題や、これから注力していきたいプロジェクトについて教えていただけますか?」
解説: 課題解決に参画したいという当事者意識を示せます。
▼評価されるポイントについて
「現場の責任者である〇〇様の視点から見て、入社後いち早く成果を出すメンバーはどういった行動をとっていることが多いですか?」
解説: マネージャー視点での「優秀な部下像」を引き出し、それに自分を重ねられます。
【狙い】 :企業理念、長期ビジョン、経営者の想い
最終面接は役員クラスが登場します。
ここで「残業時間は…」「1日の流れは…」といった現場レベルの質問をするのはNG(視座が低いと思われる) です。
会社の 「未来」や「理念」について問いかけましょう。
▼長期的なビジョンについて
「中期経営計画で〇〇事業の拡大を掲げられていますが、社長が描く5年後、10年後の御社の理想像について、お聞かせいただけますでしょうか?」
解説: 会社の将来性に関心があり、長く働く意思があることを示せます。
▼経営者の哲学について
「〇〇様が仕事をする上で、最も大切にされている信条や価値観があれば教えていただけますか?」
解説: 経営者の価値観に共感し、同じ方向を向いて働きたいというアピールになります。
▼社風の背景について
「御社の『〇〇(企業理念)』という文化が社員の方々に浸透していると感じますが、その文化を築くために〇〇様が特に意識されてきたことはありますか?」
解説: 企業研究の深さと、組織文化への理解を示せます。
インターン選考では、「成長意欲」と「学ぶ姿勢」が最重要視されます。
・「インターン生に期待される役割や、過去に参加された方で高く評価された方の特徴を教えてください」
・「今回のインターンシップを通じて、〇〇様が学生に一番持ち帰ってほしい学びは何ですか?」
・「社員の方からのフィードバックをいただける機会はありますか?」
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いくらアピールしたくても、以下の質問は避けるのが無難です。
×「企業理念は何ですか?」「主な事業内容は何ですか?」
→ HPを見ていない=志望度が低い と判断されます。
×「残業は多いですか?」「有給は取れますか?」
→ 働く意欲より権利主張が強いと思われます。
どうしても聞きたい場合は、「長く働き、貴社に貢献したいので確認させてください」と前置きするか、OB訪問で聞きましょう。
→ 一番のNG です。
×「未経験でも大丈夫ですか?」「研修は手取り足取り教えてもらえますか?」
→ 「教えてもらう」という受身の姿勢(お客様気分)は嫌われます。「自ら学ぶ」姿勢を見せましょう。
準備としては3〜5個用意し、実際の面接ではその中から優先順位の高いものを2〜3個質問するのがベストです。
面接中の会話で解決してしまう場合もあるため、予備を持っておくと安心です。
基本的にはOKですが、一言断りを入れるのがマナーです。
「お聞きしたいことをまとめてきましたので、メモを見ながら失礼します」と伝えれば、準備の良さや熱意として評価されます。
ただし、ずっと下を向いて棒読みにならないよう、適宜アイコンタクトを取りましょう。
面接の場では避けたほうが無難です。
「働く意欲が低い」「条件ばかり気にしている」と判断されるリスクがあります。
どうしても気になる場合は、「長く働き貢献したいので」と前置きするか、内定後の面談やOB訪問の場を活用しましょう。
A. 無理に捻り出すより、感想と意欲を伝えましょう。
「特にありません」とだけ答えるのはNGですが、嘘の質問をするのも良くありません。その場合は、以下のように伝えましょう。
「大変丁寧にご説明いただいたおかげで、疑問点は解消いたしました。特に〇〇(面接中の話題)のお話が非常に魅力的で、入社したい気持ちがより一層強まりました。ありがとうございます。」
このように、「疑問はない」+「志望度は上がった」ことをセットで伝えれば、マイナス評価にはなりません。
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執筆:S.I.(東北大学4年 / type就活インターン)
大学3年次よりtype就活インターンに従事。現在はゼミでの卒論執筆に苦戦中。自身の就職活動で感じたリアルな悩みや役に立つ豆知識をtype就活のコンテンツを通して皆さんにお届け。
監修:type就活フェア局 SEO責任者 前原可奈
2022年よりSEOキャリアをスタート。教育業界での経験を経て、2023年に株式会社キャリアデザインセンター入社。現在は「type就活」のSEO戦略を統括し、データに基づく緻密な分析で会員登録数を前年比141.1%へと成長させる。一方で、数字以上に「就活生の生の声」を重視。年間20件以上の就活イベント運営や、東北大・京大などの現役インターン生との日常的な対話から、AIでは汲み取れない「今の学生が直面するリアルな葛藤や失敗談」を直接ヒアリング 。
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