2025/9/26 更新

リーダーたちが語る、変化の時代を乗りこなす人物像

ビジネスプロフェッショナルの条件

AIの進化、働き方の多様化。ビジネス環境が目まぐるしく変化する時代に、ビジネスプロフェッショナルへといち早く成長するには、どんな経験を積み、どのような力を養うことが必要なのだろうか。

経営層や人事・採用責任者へのインタビューを通して、これからビジネスの世界に飛び込む学生たちが「価値を発揮できるプロ」になるためのヒントを学ぼう。

三菱自動車工業
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人事本部 ビジネスパートナー人事部
採用グループ マネージャー
渡邊敦彦
ビジネスプロフェッショナルとは?
全ての事象を自分ごとに捉えて
枠にはとらわれずに挑戦を続ける

三菱自動車工業(以下、三菱自動車)の行動指針である「MMC WAY (Mitsubishi Motors Corporation WAY)」には、「お客様を第一に考え、常に信頼を得続ける」という言葉がトップにあります。その言葉通り、私たちが向き合うのは常にお客さま。例えば、当社の売上シェアの35%を占めるASEAN地域では、モータリゼーション(自動車の大衆化)の観点から、「憧れの自動車を初めて購入する」「家族全員で使いたい」という多様なニーズが残っています。私たちのスタンスは、万人受けよりも足元のニーズに重きを置くこと。いつの時代も顧客と向き合い、必要とされる自動車を届け続けることで信頼を得てきました。そして、「環境×安全・安心・快適」を実現する技術に裏付けられた信頼感によって、お客さまの「冒険心」を呼び覚ます『三菱自動車らしさ』を宿すことも価値の一つです。例えば、過酷なダカール・ラリーで7連覇を果たした4WD乗用車『パジェロ』。地球環境に配慮した世界初の量産電気自動車『i-MiEV(アイ・ミーブ)』。プラグインハイブリッド(PHEV)とSUVを融合させ、力強い走りと環境性能を両立させたアウトランダーPHEV。いずれも三菱自動車らしさを象徴し、選ばれ続けてきたクルマです。

三菱自動車におけるプロフェッショナルとは、挑戦心と誠実さを持って行動できる人を指します。完成車メーカーとしては規模が小さい分、若手社員にも大きな裁量が与えられる。例えば私が人事に異動する以前、エンジニアとして『ランサーエボリューション』の開発を担当していた頃の話です。車体の重心を下げて運動性能を高めるため、ルーフを鉄からアルミに変えようと、何度も工場に足を運び、現場と協議を重ねたことがありました。溶接の難しさから何度も試行錯誤し、最終的には量産車として世界初、アルミのルーフを使ったスポーツセダンが完成したのです。不可能を可能に変えるのはいつも挑戦心とお客さまの期待に情熱を持って向き合う心。ここにはそんなメンバーが集まり、「三菱自動車らしさ」があふれる自動車を生み出しました。

自分の専門外の領域や他の部署に
「はみ出して」開発をリードする

学生の皆さんが挑戦心と誠実さを培う上で念頭に置いてほしいのが、「疑わしきは、はみ出せ」という言葉です。本当に今のままでいいのか。良いものづくりのために自分にできることがあるのではないか。社員は、全ての事象を自分ごとに捉えて「はみ出す」ことを信条としています。大学で専攻した研究以外の領域についても配属先で積極的に学ぶ。与えられた裁量を最大限に活かすため、自分の仕事の枠を決めず、他部署を巻き込みながら仕事を進める。「はみ出す」姿勢こそが挑戦心と誠実さを培い、信頼を生むのです。

電動化、自動運転による知能化、コネクテッドなど、自動車産業は100年に一度の変革期を迎えています。その変革期に入社する皆さんには、変革のコアの部分を担うチャンスがあります。変化への対応力という意味では、もしかしたら私たちよりも皆さんの方がはるかに優れているかもしれません。この変革期を乗り越え、自動車産業の未来を創るのは自分たちだという志を持ち、日本初・世界初の実現に情熱を持って挑戦し続ける皆さんに、三菱自動車は期待しています。

ビジネスプロフェッショナルを育てる取り組み

幅広い知識を養う研修

専門性を磨くことと並行し、部門ごとに研修を用意しています。例えば開発部門であれば、入社後2~3年かけて自動車全体を学びます。「四力」(よんりき)と呼ばれる機械力学、流体力学、材料力学、熱力学の習得をはじめ、CADや製図、ボデー・エンジン・シャシー・電池など。各機能の基礎知識を身に付け、そして全体最適を意識した自動車開発に活かしてもらいます

海外で現場を知る機会

若手社員を1年または2年間海外へ派遣する『グローバル・キャリア・デベロップメント・プログラム』を実施しています。ASEANなど英語圏以外の国への派遣にも注力しており、2年の場合、前半の1年は現地の教育機関で現地語を習得。その成果をもとに、後半の1年は現地関連会社で現地スタッフと細かな意思疎通を図りながら実務経験を積むことでグローバルリーダーを育成します

キャリアデザインの面談

全社員が「1年後・3年後・5年後はこうなっていたい」という自分のキャリアデザインをシートにまとめ、自分の中長期的な志向を再確認、または新たに発見する機会を設けています。そのシートをもとに年1~2回上司との面談を実施。本人が気付いていない強み、適性や課題を上司が客観的に伝えることで、今後のキャリア形成に向けて、どのような経験を積むべきかを明確にします

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