インターンシップ参加×セルフチェックで準備する
「自分らしく働く」の始め方
「自分らしく働く」って素敵だけど、そもそも「自分らしく」って何だろう?働く上で自分が大事にしたいことは何なのか、何のためなら頑張れるのか、何に喜びを感じるのか……インターンシップを通して自分のことを深く知るための方法や、先輩たちが就職後に知った「自分らしく働く」への答えを紹介します。

好奇心に従って道を切り開き
自他共に前進できる環境をつくる

サポートエンジニア
「自分の好奇心に従って行動する」それが私らしい働き方だと思います。原体験は大学時代。もともと受け身な性格でチャレンジする経験が少なかった私が、思い切って好奇心に身を任せて1カ月間カナダに語学留学した時のことです。初めて見る文化や人々に衝撃を受けたことで、自分の選択肢が広がり、能動的になれた感覚がありました。この経験から、好奇心があれば自分の世界が開くのだと気付いたのです。
就職活動では、大学時代から関心を持っていたITを中心に企業の選考に参加。日本マイクロソフト(以下、マイクロソフト)の面接やインターンシップでは、本業と並行してボランティアや動画配信など別の活動を行う社員が複数いることを知りました。個性を尊重してくれるマイクロソフトなら、自分の好奇心を発揮できそうと感じ、入社を決めました。
入社後はサポートエンジニアへ配属となりました。現在は、国内の法人ユーザー向けに、『Microsoft Azure』というクラウドサービスに関する使用時のトラブルや疑問解消のための問い合わせ対応を行っています。 Microsoft Azureは、インターネットを通じてさまざまなサービスを利用できるシステムです。ユーザーの使用中に起こる通信障害などのトラブルを私たちがシステムの裏側で調査し、メールを中心に電話やビデオ通話なども使いスピーディーに解決へと導く仕事です。まだ入社1年ほどで経験が浅いので、気になることや不明点は積極的に上司や先輩に質問したり、日々能動的に学習したりしながら知識を増やしています。自分が得た知識がユーザーの役に立つことが大きなやりがいであり、「本当に助かりました」と感謝のメールを頂戴した時は心から感動しました。
「自分の持っている知識や経験を誰かに役立てられるのがうれしい」という思いは、学生時代から学業と並行して行っていた教育分野のボランティア活動でも感じていたことでした。この思いが自分の根底にあり、今の仕事にも活きていると実感しています。

他者との関わりを通して
理想の自分を実現していく
私がマイクロソフトで自分らしく働けているのは、他者とコミュニケーションを取りながら好奇心を明確に伝えてきたからだと思います。実はインターンシップの段階から、教育分野にも興味があることを上司に伝えており、上司はその意見を尊重した上で採用してくれました。入社後は周囲の社員にも教育への興味を発信する中で、1年目の夏にチャンスが巡ってきたのです。マイクロソフトをはじめ、複数の企業の社会人が所属するボランティア団体の説明会があると先輩から教えてもらい、参加した際に、「これが自分のやりたいことだ!」と感じて所属を決意。現在は、学生の自走をサポートする教育プロジェクトに携わっています。
マイクロソフトには、年3日まで利用可能な有給のボランティア休暇があるので、その制度も活動の後押しとなっています。1年目の冬には、制度を利用して熊本の高校を訪れ、キャリアイベントを実施。学生に向け、社会人のキャリアの選択肢や可能性の広さを伝えることができました。
IT分野を本業にしながら、同様に関心の高い教育分野にも携われるという状態は私の理想でしたし、これは社員の個性を尊重するマイクロソフトだからできることだと感じます。今後もこの二軸を一層極めていきたいです。
このように自分らしい働き方を維持するためには、やはり周囲との対話と、自身の意思・興味の発信が大切です。対話や発信により周囲からサポートを得られるのはもちろん、他者の視点による意見から新たな気付きを得て、さらに考えを発展させられるケースも大いにあるからです。そして、好奇心に従って行動できているか、業務の中で自分がどのくらい成長できているかについて日々振り返ることで、自分らしく前進していけるのだと思います。
制作担当/松澤美喜
自分の価値観を知るために
インターンシップで確認すべきこと三つ
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1
トライアル&エラーを繰り返し
自分の理想を見つける興味があると思っていた仕事でも、実際にやってみると違和感を覚えることがあります。インターンシップはそれを深掘りする場として最適です。さまざまな職種に触れ、どんな職種が自分に一番合うのか確認しましょう。
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2
どんなキャリアパスであれば
可能性を広げられるかを探る就職は、ゴールではなくスタートです。常に成長し続けるには、新しいことを学べる環境や、自分の可能性を広げてくれる環境があることが重要です。キャリアパスの事例を確認した上で、自分のキャリアを考えてみることをお勧めします。
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3
働き方を柔軟に
調整できるか確認する仕事をする上では、心身ともにベストな状態であることが大切です。リモートワークの可否、勤務地、勤務時間、仕事の調整のしやすさなどを確認し、プライベートとのバランスがどのように取れるか想像してみてください。