社会課題に触れるチャンス
広い視野で思考を巡らせる
人材開発室 主任
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興味がある分野に
たくさん参加するまずは「働く」ということのスタンダードを知ることが大切です。そのためにインターンシップでは幅広い業界を知り、さまざまなビジネスに触れるとよいと思います
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全力で取り組み
向き不向きを知ろう理系出身でも採用担当をしている私のように、自分の専攻とは違う仕事に就くこともあります。全力で取り組んで面白さを改めて学び、自分の適性を見極めましょう
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疑問や不安は
その場で解消する現場の職員に直接話を聞ける貴重なチャンスです。遠慮をせず質問をぶつけて疑問点をしっかり解消することは、企業や仕事内容の正しい理解へとつながります
国家規模のプロジェクトで、学生同士で検討し進める面白さを味わえる
新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO)は、営利ではなく公益を追求する公的機関です。例えば温室効果ガスの排出量と吸収量の均衡を図るカーボンニュートラルに向けた取り組みなど、民間企業や研究機関だけでは実現することが困難な、国家戦略を踏まえた研究開発プロジェクトを手掛けています。
いわば国家規模のプロジェクトをマネジメントすることで社会課題の解決に貢献しているNEDOですが、学生の方にはまだあまりその名は知られていません。そのため、1Day仕事体験では、民間企業との違いを知っていただけるようなプログラム内容を用意しており、組織の説明、グループワーク、講評という流れで進めます。
中でもNEDOの仕事の本質を最も体感できるのが、グループワークです。実務においては、各分野の技術について情報収集し、戦略を立て、プロジェクトの企画・実施・評価まで行うのですが、グループワークでもその点を再現しています。例えば、5Gを超える大規模な情報通信技術の検討・企画を行う場合は、その技術をもとにどんな活用をするか考えたり、新たなIoTサービスの可能性を模索したりします。また水素エネルギー関連であれば、製造コスト課題や、貯蔵の安全性についても検討する必要があるでしょう。学生の皆さん一人一人のアイデアや感性を活かして課題を選び、思考を張り巡らせるチャンスです。
皆さんのプレゼンテーションに対して、国立研究開発法人で事業を担当する職員から直接フィードバックする予定です。講評の場では、NEDOの中立性や公益性へのこだわりに注目していただくと、さらに有意義な時間になるかと思います。国家規模の大きなプロジェクトを、自らが主導するという、民間企業とは一味違う面白さが垣間見えるはずです。
仕事を相対的・多角的に知るには
まず経験することが大切
1Day仕事体験におけるNEDO独自の視点や立場をお伝えしましたが、働く会社や業務内容などによって経験できる面白さは大きく異なります。例えば、民間企業と国立研究開発法人との違い、または同じ社会問題へのアプローチでも、特定技術の開発を追求する道もあれば、NEDOのように国家規模のプロジェクトを推進する道もある、というように、細かな違いは必ずあるのです。あらゆる仕事を相対的かつ多角的に比べて違いを把握する。そうすることが自分に合った仕事を見つけ出すことにつながると思います。
興味の有無や学生時代の専攻分野にかかわらず、NEDOを含めて多くのセミナーやインターンシップを経験していただきたいです。