2023/4/07 更新

人事・採用担当が教える

「自分らしく働く」を見つけるための
インターンシップ徹底活用術

インターンシップを「これからのキャリア」や「自分らしい働き方」を考える良い機会にするための方法とは? 業界・企業・仕事・自己理解を深めるためにインターンシップを徹底活用する術を人事・採用担当が解説する。

本田技研工業(Honda)
二輪車、四輪車、パワープロダクツを中心としたあらゆる製品・サービスを展開。販売台数は全世界累計2730万台以上と、世界トップクラスのシェアを誇る。「人や社会の役に立ちたい」という思いを原点に、自らの持つ技術・アイデアでより良い社会の創造を目指し、革新的な製品開発に取り組む
  • 本田技研工業(Honda)
  • インターン
  • キャリア
  • 人事社員

現場のリアルな仕事を体験
社員の一員となり主体的に行動しよう

人事部 人材開発課
採用グループ
太田 龍之介
  • 学生ではなく一社員の意識で
    ワークに取り組む
  • 受け身で情報を得ず
    主体的に行動し、学びを得る
  • 納得するまで質問を重ね
    疑問を解消する

幅広いものづくりを手掛ける総合モビリティメーカー・本田技研工業(以下、Honda)。「The Power of Dreams」の言葉に代表される通り、Hondaは創業時から「技術で人々の役に立ち、夢をかなえる」という思いの下、成長を続けてきました。自動車業界は100年に一度の大変革期と言われていますが、Hondaは変革期は自らの価値を高める大きなチャンスと捉えており、モビリティの可能性を「3次元」や「4次元」へ、さらには宇宙へ広げようと技術研究を進めています。
そんなHondaの熱量を感じていただけるのが、年に2回開催しているインターンシップです。本社のコーポレート領域の業務を学べる「事務系」と、研究開発の業務に携わる「技術系」の2コースに分かれており、共に実際の業務を体験できる内容となっています。「事務系」は海外営業や生産管理、人事など、全部で8コース。Hondaのものづくりを支えるコーポレート領域の仕事に従事でき、社内の打ち合わせから取引先との商談、顧問弁護士との会議まで、Hondaのリアルな仕事を包み隠さずお見せしています。
一方「技術系」も就業体験ができる点は同一ですが、合計100種類もの豊富なコースが魅力です。最新技術を用いた、まだ世に出ていない製品の開発現場に同席したり、若手やベテラン技術者のレクチャーを受けられたりと、Hondaの最先端の技術開発を味わえる醍醐味にあふれています。
いずれのコースでも「Hondaらしさ」を感じられる点として共通するのは、「ワイガヤ」と呼ばれる社員同士のディスカッションです。Hondaでは役職や年齢を問わず対等に議論し、最適解を考え抜くことを「ワイガヤ」と呼んでおり、インターンシップ中もグループワークを通じて「ワイガヤ」を体験していただけます。この討議の場では、Hondaの社員になったつもりで積極的に意見を求めます。「ワイガヤ」の後、ゼロからアイデアを生み出す難しさや新たな視点の発見など、チームでベストな答えを見いだす面白さをより一層感じてもらえると思います。
また、インターンシップ最終日に、若手社員が学生の皆さんに一対一のフィードバックを行う点もHondaならではのポイントです。Hondaは「2Wayコミュニケーション」という上司からのフィードバックを幹として双方の考え・思いをすり合わせることを大切にしており、学生の皆さんにも同様に時間を設けております。学生の皆さんの成長を願うからこそ、忖度なく、ワーク中の行動や発言に対して良かった点や改善案をアドバイスしますので、学びを深める機会にしてもらえればと考えています。
社員の真剣な姿勢を感じながら、共に仕事をしたい、自分の夢をHondaでかなえたい、という熱意を抱いてくれると幸いです。

「会社探し」よりまずは「自分探し」
自分のコアにある価値観を明確に

自分と合う会社を見つけるために学生の皆さんにお勧めしたいのは、会社選びよりも先に「自分のコアにある価値観」を明確にすることです。その上で、さらにお勧めしたい行動が3点あります。
1点目は、「学生意識」から「社員意識」へと視座を上げてワークに臨むことです。社員の一員として会社の未来を考えて議論を重ねることで理解が深まり、会社のビジョンが自分の考えにマッチするか、見極められるはず。
2点目は能動的に行動することです。会社説明会などでは情報を受け取るだけになりがちですが、自主的にアクションを起こすことで情報感度が高まり、自分が希望する仕事ができるのか、理想のキャリアを描けるのか、具体的なイメージが湧きやすくなります。
3点目は疑問を持ち帰らないこと。インターンシップは社員と対等に話せる貴重な機会です。限られた時間の中で多くの学びを得るために、納得するまで質問しましょう。Hondaのインターンシップでは、性別、年齢を問わず多様な社員と対等に接するチャンスがあります。リアルな現場を通じて社員とたくさん話し、あなたのやりたいことを実現できる環境か確かめてみてください。
Hondaの創業者・本田宗一郎は「会社のためにばかり働くな、自分のために働け」という言葉を社員に伝えています。これには、自分はこうなりたいという希望に燃えて自分のために働くことが、結果的に社会の役に立つ、という思いが込められています。学生の皆さんも、夢をかなえるために、やりたいことに果敢に挑戦していただきたいです。Hondaは、独創的でありたい、という拘りの強い人材が集まっている会社です。人の描く夢を大切にし、大きな目標に向かってチャレンジし続ける。そんな情熱を持つHondaの仲間たちと共に一歩踏みだし、自分の大切にする価値観を探してください。

インターンシップに参加した先輩社員の声

四輪車の研究開発部門で3日間の対面インターンシップに参加。ものづくりの現場では、アイデアを自由に出して創造することが大切であり、技術の前では平等であることを学びました。また、貪欲に技術を突き詰める社員の姿やその内に秘める思いに感銘を受けました。入社した際、どのように技術と関わるかをリアルにイメージできたので、有意義な時間でした

2021年4月入社
インターンシップ Information

ベテラン社員と
課題に取り組む
実践的なワーク

2022年度は「技術系」と「事務系」の二つのインターンシップを開催し、それぞれ最大5日間実施された。共にHondaの実業務を体験できる内容となっており、技術系は車やバイクなどの代表的な製品を含め100コース、事務系は営業から法務まで計8コースと、豊富なプログラムが用意されている。活躍するベテラン社員たちと協業することで、現場の臨場感を味わえる点が特徴だ


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