日本の大動脈輸送を担う東海道新幹線に代表される鉄道事業を軸に、グループ事業や、超電導リニアによる中央新幹線計画の推進、高速鉄道システムの海外展開など、常に挑戦し続けながら世の中に貢献している
主任
名古屋大学情報文化学部を卒業後、2018年にJR東海に入社。現場研修を経て、関西支社で新幹線の運行に関わる安全・セキュリティー業務に従事。その後は総合研修センターにて人材育成に携わり、23年7月より事業推進本部に所属。ワークラウンジなど新規事業の企画業務を担当
強みを活かすことも、新たなフィールドへの挑戦も可能
さまざまな経験が経営人材への道につながる
私が大学で学んでいたのは、社会システム情報学科という文理が融合した学科で、地域社会や自治体と協力して防災啓発アプリの開発に注力していました。就職活動初期は、情報技術を活用できるシステムエンジニアの分野を中心に、さまざまな企業に興味を持っていました。
自己分析を進める過程での悩みは、自分がどんな仕事なら興味を持って取り組めるのか。深く考えた結果、大学時代の研究対象であった防災啓発アプリのように、人命や安全に直接影響を与える分野に深い興味を抱くことを認識し、社会インフラを支えるような企業を中心に見ていきました。
私がJR東海に感じる魅力は主に二つです。まず一つ目は、全社員が共通して安全を追求するという価値観を持ちながらも、挑戦の志を持っていることです。JR東海ほど安全を大切にしながらも、人々の新たな当たり前を創るという大きな挑戦に携われる会社はないと思います。また、話ができた先輩たち全員が、「安全」という価値観を仕事の中心に据えつつも、熱意を持ってさまざまな挑戦に取り組んでいることが非常に印象的でした。
二つ目の魅力は、JR東海の事業領域が鉄道から駅ビルや百貨店等のグループ事業、リニア、海外事業と非常に幅広く、さらにジョブローテーション制を採用していること。鉄道という軸を持ちながらも、さまざまな事業に携われるため、人々の生活・社会・日本全体に貢献していることを実感できる仕事ばかりだと思います。若手には、多様な経験と挑戦をする機会が豊富な環境だと言えるでしょう。
ジョブローテーション制で
多様な経験と挑戦が可能に
入社以来、安全管理に関わる業務を希望していたこともあり、関西支社管理部総務課に所属となり、特に新幹線のテロ対策などの施策立案を担当しました。目の前の仕事を処理するのに手一杯で、無意識のうちにただ仕事をこなすような状態になっていました。そんな時に役員でもあった関西支社長から投げかけられたのが「ただ情報を集めて、まとめるだけの作業は仕事とは言わないよ」という言葉。単に言われたことをやるだけでなく、自分なりの考えや思いを持って仕事に取り組み、付加価値を出すことが仕事の価値であることに気付き、その後は仕事に対する姿勢が大きく変わりました。
支社で1年半経験を積んだ後、総合研修センター研修部へ。コロナ禍で対面での研修が困難となる中で、オンラインを活用したさまざまな研修システムを検討・導入する必要があり、情報技術のスキルを活用するチャンスでした。また、会社として鉄道事業以外でもさらに収益拡大を目指して挑戦を始めた時期であったため、新しいことに挑戦できる人材や風土を創ることを企図し、新規ビジネスに挑戦するといった新しい研修内容を企画し、実施することができました。
現在は、事業推進本部という部署で『EXPRESS WORK』というコワーキングサービスの運営に携わっています。新規事業の立ち上げも担当しており、JR東海が持つアセットと外部の知見や技術を組み合わせて新しい事業を立ち上げるために、さまざまな企業やスタートアップの方々と話をしています。この6年間で身に付いたのは、物事を多面的に捉える視点。これはジョブローテーションでの経験があったからこそだと思います。
就職活動は、多くの企業から直接話を聞けるめったにない機会です。可能な限り多くの企業の方と会い、その会社の価値観を理解し、自分とマッチする企業を探し出してください。そうすることで、きっとやりがいを感じられる会社や仕事に出会えるはずです。
入社後は子どもたちの憧れ 新幹線の車掌に
車掌として新幹線に乗務した際、子どもたちから写真撮影を求められるなど、子どもの憧れの仕事に就いたことを実感しました。人々の安全を守るだけでなく、子どもの夢も守る誇りある仕事だと襟を正しました
仕事の本質に気付かせてくれた 支社長からの言葉
オフィスで働き始めたばかりの頃、役員でもある支社長に「ただ情報を集めて、まとめるだけの作業は仕事とは言わないよ」と指摘され、仕事に自分の考えや思いを加え、付加価値を出すことの大切さを学びました
コロナ禍での新入社員研修で オンラインでの人材育成に挑戦
コロナ禍のため、集合形式ではなくオンライン形式も交えた新入社員研修を実施。機材トラブルや過去に事例のない取り組みへの試行錯誤で苦労を重ねた分、新入社員が成長していく姿を見た際の喜びはひとしおでした
社内公募制度に落選するも 希望に沿った部署へと異動
社内公募制度を活用し鉄道以外の事業を統括する事業推進本部のポストに応募するも落選。悔しい結果でしたが、次の人事異動で事業推進本部に。頑張りや思いを見てくれる会社だと、改めて感じました