ネスレ日本
スイスに本拠を構え、世界186カ国に2000以上のブランドを展開する世界最大の総合食品飲料企業「ネスレ」の日本法人。コーヒー『ネスカフェ』やチョコレート菓子『キットカット』などの多彩なブランドを展開する
営業職の本質を深く理解したことで
自分だから提供できる価値を模索
中四国支社 中国第一支店
2018年にネスレ日本に新卒入社。入社後は、営業本部に配属。スーパーマーケット本部の営業担当として、家庭向け飲料や食品、菓子などの提案を手掛ける。22年4月より、人事総務本部人材開発マネジメント部に異動
入社1カ月後は、家庭向けコーヒー『ネスカフェ』やチョコレート菓子『キットカット』などの製品をスーパーマーケットやドラッグストアなどに販売する営業本部の中四国支社に配属されました。7月には、広島県に複数の店舗を展開するスーパーマーケットの担当に。入社わずか3カ月の私に責任の大きな仕事を任せてもらえ、年次に関係なく積極的にチャンスを与えることが当たり前のネスレのカルチャーに、とても驚きました。そして、そのお客さまとの商談での出来事が、私の今後の仕事観を醸成するきっかけになったのです。
入社後すぐのタイミングでお客さまに商談機会をいただいた時のこと。せっかく商談のチャンスをいただけたにもかかわらず、私は、製品や過去に開催実績がある販促イベントの実施を、ただ提案することで精いっぱいに。どのスーパーマーケットでも適用できるようなありきたりな提案をしてしまい、「善野さんはうちのスーパーで何を成し遂げたいのか」と、お客さまから厳しいご指摘を受けてしまったのです。この時、お客さまの課題やニーズを全く考えることができていなかった自分に気付かされました。メーカーの営業と聞くと華やかな印象を持たれる方も多いかもしれませんが、ただ製品をご提案するだけでは不十分。同じ製品をご提案するにしても、アプローチ方法や販売方法は、無限にあります。消費者のもとに私たちの製品をお届けするという最終的な目的は変わりませんが、この出来事をきっかけに私は「営業は物を販売することではなく、自分自身を販売すること」という営業職の本質を深く理解することができました。
悩んだときに立ち戻ることができる
自分ならではの基点を見極める
お客さまの課題解決に向け、『善野藍衣』だからできることが何かを模索することが大切。この考えは、入社5年目の今も変わっていません。島根県でスーパーマーケットを展開するお客さまは、競合との差別化に向けて新しい視点の提案を求められていました。そこで私がご提案したのは、他の食品メーカーとのコラボレーション企画。通常はコーヒーに入れて使用する粉末タイプのクリーミングパウダー『ブライト』をカップラーメンに加えるという異例のチャレンジでした。最初はお客さまも半信半疑でしたが、製品の売上は昨年以上の数字を記録。お客さまや消費者に対して新たな価値観を提供できたこの提案は、「お客さまが求めていることに対し、私だったら何ができるか」を意識したからこそ実現できたと実感しています。さらにこの企画は、全国発信の社内資料にも掲載され、全社に影響を与えることができた手応えを得られた瞬間でもありましたね。
入社後は、壁にぶつかったり、悩んだりすることがあると思います。そんなときに、自分が立ち戻ることができる基点を知っておくことが大切。皆さんにとって、就職活動の時期がその基点を見極める絶好の機会です。何がやりがいか、どんなキャリアを歩みたいか。それを実現できる環境こそが、皆さんにマッチする会社だと思います。