2024/11/01 更新
20代29人に聞く
働く醍醐味

私が仕事に熱中する理由

仕事で圧倒的な成果を出したい。

経験を積んで、専門スキルを身に付けたい。

では、いち早く成長を遂げたトッププレーヤーたちは

どう仕事に取り組んできたのだろう。

注目企業の若手社員が、仕事の魅力を実体験を交えて語る。

JFEスチール

「なぜ?」を原動力に研究できる環境で
試行錯誤することを楽しむ

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スチール研究所 ステンレス鋼・鉄粉研究部
研究員
尾中槙子
東京理科大学基礎工学部材料工学科卒業、山梨大学大学院医工農学総合教育部応用化学コース修了。2021年にJFEスチールに新卒で入社し現在の部署に着任。主に『クリーンミックス(R)』の基礎研究や製品開発を担当。鉄粉の機能性材料である脱酸素剤や『粉美人(R)』にも携わり、幅広い鉄粉分野の製品開発に取り組む

子どもの頃から物事を突き詰めて考えることが好きで、大学では金属に関するアカデミックな研究に没頭。大学院では、新しい分野で実用的な研究に挑戦してみたかったため、太陽電池の研究に取り組みました。その後、就職活動の際、材料研究ができる会社に就職したいと考え、JFEスチールの5日間のインターンシップに参加。期間中、研究員の方々が私を同じ研究員として扱い、実験結果が出るたびに「なぜそうなると思う?」と意見を求めてくれました。常に新しいことを学びながら、情熱を持って研究がしたいと考えていた私は、そんな研究員たちの姿勢に感銘を受け、入社を決意したのです。

入社1年目の5月、私が担当する研究テーマが決まりました。新入社員はそのテーマをもとに1年かけて研究を行い、翌年5月に発表を行います。私が取り組んだのは、『クリーンミックス(R)』(黒鉛粉や銅粉を付着させた鉄粉)に含まれる潤滑剤に焦点を当てた基礎研究。これまであまり知られていなかった潤滑剤の特性を調査することで、よりよい商品開発につながると考え、潤滑剤の特性を評価する方法を確立しようと考えました。しかし、思うような実験結果が出ず、苦戦の日々。研究に行き詰まった私は、社内にはない分析装置と専門的な知見を持つ企業にアポイントを取り、協力を仰ぐことに。そこで実験に立ち会ったところ、データとしてアウトプットされる数値がどのような過程を経て得られたものなのか理解できました。試行錯誤することもますます面白くなり、その結果として、新しい評価方法の確立に成功。所内発表では優秀賞を頂きました。

結果のみに一喜一憂せず
俯瞰して次の一手を打てるように

「試行錯誤を楽しむ」とは実験結果だけを見て一喜一憂するのではなく、実験で得られた情報をもとに次の一手を考え、そのプロセス全体を楽しむということです。インターンシップで何度も投げかけられた「なぜ?」は、全体を俯瞰しようという研究員たちのメッセージだったと捉えています。

現在は、鉄粉の新規用途の探索にも積極的に取り組んでいます。鉄粉は既に自動車部品の製造、稲作、食品の保存などに使われていますが、市場のニーズをつかめば用途はもっと広げられるはず。そのニーズをつかむため、大学教授などの専門家とコミュニケーションを取ったり、展示会に足を運んで企業の方々と鉄粉の可能性について対話したり。これらの経験を通じて、人間としての成長も実感する日々です。今後も、今まで出会った方々との縁を大切にしながら研究を続け、数ある研究拠点の中で唯一鉄粉を扱う私の部署から新しい製品を開発し、会社および社会に貢献していきたいと考えています。

やって分かった仕事の魅力

実験のたびに発見や学びがあり
新たな知見が得られる
社内外の人々から刺激を受け
研究員、人間として成長できる

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