アマゾン ウェブ サービス ジャパン(AWS Japan)
2021/10/25 更新ありのままの自分が
受け入れられているからこそ
高い成果を発揮できる
ダイバーシティ経営実践企業7社が紹介
「多様性の中で働くこと」がキャリアに与える影響は?
昨今、ダイバーシティ経営が、企業の生命線とまで言われている。では、ダイバーシティ経営を実施する企業で働くことは、社員のキャリアにどのような影響を与えるのだろう? 各社でダイバーシティ推進に取り組む担当者に、多様性のある組織で働くメリットを聞いた。

大学卒業後、日系の証券会社を経て英系・米系プライベート・エクイティ業界にて約10年間オフィス・マネージャーとして人事・PR/IR・総務などの管理業務を統括。その後、米系投資銀行の人事部にて12年間、採用・研修に加えて、女性・障がい者・性的マイノリティなどにフォーカスしたダイバーシティ戦略を担当。2020年2月にアマゾン ウェブ サービス ジャパンに入社し現在に至る
ダイバーシティと採用
Amazonは「地球上で最もお客様を大切にする企業であること」を企業ミッションに掲げています。世界で最も包括的で広く採用されているクラウドプラットフォーム「アマゾン ウェブ サービス (AWS) 」も同様です。Amazon/AWSは世界中にいらっしゃる多種多様なお客様にサービスを提供しています。そのお客様の多様なニーズに的確にお応えするには、私たち自身が多様な視点、価値観を持っていなくてはなりません。
Amazon/AWSでは「インクルージョン、ダイバーシティ&エクイティ」(以下、ID&E)は単なる企業カルチャーとしてではなく、ビジネス戦略の一つと捉え経営陣のコミットメントの下、さまざまな取り組みを行っています。
例を挙げると、Amazon/AWSでは採用面接において、性別・年齢・人種・国籍など個人の属性ではなく、あくまでも候補者の過去の実績と成長の可能性を客観的に審査しています。そして採用が決定した候補者には、内定を差し上げた後に、例えば障がいをお持ちの方であればバリアフリーな環境や、チームメンバーの理解など必要なサポートがあるかどうかを確認し、入社後に不安や懸念なく業務をスタートしてもらえるように対応しています。採用選考において活用しているのは、“Our Leadership Principles”というAmazonの全世界共通の行動規範です。例えば「過去に困難な状況に直面した時、どう行動したか」「結果どうなり、何を学んだのか」というような質問を重ね、候補者の行動規範や考え方を掘り下げています。
またAmazon/AWSでは、適切な質問を通じて候補者を客観的に審査できる面接を行うために、一定の研修を修了した人しか面接官にはなれません。何時間にも及ぶ研修を修了した後に、先輩面接官の面接に同席して実務を学ぶ「シャドーイング」を行い、Amazon/AWSが求める人材の素養を偏見や思い込みに左右されることなく、客観的に精査することができる面接官を育成しています。さらに面接では、一人の候補者に対して部署はもちろん性別や国籍などが異なる多様な面接官がアサインされ、多様な視点で判断しています。こうした取り組みによって、多様な人材の登用とビジネスの成長につながっています。
従業員の個人的属性だけでなく
柔軟な働き方も尊重する
もちろん多様な人材の登用だけではなく、従業員が自分らしくいきいきと働ける環境を実現することも重要です。
ダイバーシティフォーカスは多岐にわたっており、子育てをしている人・家族の介護をしている人・在宅勤務ができない人など、従業員の置かれている状況はさまざまです。“個人の属性の違い”のみならず、“働き方の違い”もお互い尊重し、誰もが私生活のニーズと仕事の調和が取れる「ワークライフハーモニー」を実現することが大切です。AWSでは、新卒・中途採用に関わらず入社した全ての従業員に研修を通じて、ID&Eカルチャーへの理解とコミットメントや、自らオーナーシップを持って働きやすい環境を実現することを奨励しています。
それ以外にも通年開催される無意識の偏見を取り除く研修や、社員総会で定期的に取り上げられるID&Eに関するアジェンダ、毎日従業員に行われる会社満足度について数秒で回答できるアンケートなど、ID&Eカルチャーを浸透させるさまざまな取り組みを行っています。従業員が「自分らしく柔軟な働き方ができる」ということは、不要なストレスなく業務遂行に専念できるということであり、結果的にさらなるビジネスの成長につながっています。
実は、こういったID&Eに関する取り組みは社外でも展開しています。例えば地方の教育委員会様のご協力の下、県下の高校生向けに、性別に関係なく活躍できるエンジニアの仕事の魅力や、人生100年時代におけるキャリア選択などについての啓蒙セミナーや、クライアント企業様向けにダイバーシティの課題や取り組みの進捗状況に応じてカスタマイズしたワークショップを実施しています。ID&Eは、社会で長らく培われてきた慣習や通念に対して新しい考え方を浸透させるという、やりがいもチャレンジも大きなタスクです。しかしながらこのような活動を通じて、社会全体に少しずつ「変わっていこう」という意識が高まってくれたらと思っています。ID&Eリーダーというポジションを企業や社会が必要としなくなる時がいつか訪れることを期待して、微力ながら尽力してまいります。

アジア各地のAWS女性リーダーと、外部の女性求職者に向けたキャリアアップセミナーを実施
ダイバーシティ経営が
キャリアに与える効果
お客様へのさらなる価値創造のために
Amazon/AWSには全世界に多様なお客様が存在する。自分と異なる価値観や意見を取り入れ、お客様のために何ができるかを一緒に考えることで、さらなる価値の提供につながる
ワークライフハーモニーの実現
仕事とプライベートを“融合”するための環境づくりは従業員の裁量に任されている。どうしたら自分が最も効率よく働けるのか、自発的に考えて行動することが奨励されている
不要なストレスなく仕事に専念できる
多様性を受け入れ、また柔軟な働き方が可能な職場環境であるため、従業員が不要なストレスを感じることなく業務に集中でき、業務の成果やキャリアの成長につながっている