2024/11/01 更新
技術を駆使する
現場にフォーカス

ITエンジニアプロジェクト図鑑

「エンジニア」といっても、その仕事内容は千差万別。

関わるプロジェクトによって、難しさもやりがいも違う。

チーム体制、扱う言語、そしてプロジェクトの目的は?

4人のエンジニアが、自社の注目プロジェクトを徹底解説。

技術で価値を生み出す現場の最前線をのぞき見してみよう。

SCSK
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プロジェクト名
交通事故防止システムの研究開発支援
概要
「2050年交通事故死者ゼロ」の実現に向けてスタートした、産官学連携のプロジェクト。SCSKは22年から国内大手自動車メーカーと協働し、交通安全システムの社会実装を目指している。本案件は新たなシステムの検討や実現可能性を検証するPoC(Proof of Concept:概念実証)と呼ばれる領域だ。スマートフォンや車載デバイスなどを利用して、歩行者や車両などの交通参加者のデータをクラウド上に集約。そして、各交通参加者の行動を予測・シミュレーションし、事故が予想される場合にはその情報を通知して、事故を未然に防ぐことを目指している。この先進的なシステムの開発に関しては、現在も顧客と共に研究とプロトタイプの開発を繰り返し、実現に向けてまい進している。
チーム編成
13
プロジェクトマネジャー1名、
プロジェクトリーダー1名、
メンバー11名

4チームで各プロジェクトを推進。進捗だけでなく、課題解決に向けた相談を必ず共有し、チームの結束力を高めている。 20代の若手メンバーが中心のため、互いに意見を言いやすい、風通しの良い雰囲気が特徴
開発期間
2 0ヵ月
2022年7月~現在進行中
使用言語・フレームワーク
Python / C++ / Flutter /TypeScript(JavaScript)/Java/Unity/Unreal Engine
プロジェクトリーダーを担当
モビリティ事業グループ モビリティシステム第一事業本部 システム第二部
プロジェクトリーダー兼開発
礒田俊介
2016年に工学部を卒業後、新卒でSCSKに入社。入社後はモビリティ事業グループに所属し、一貫して国内大手自動車メーカーの開発支援を担当する。車の動作を実行させる制御系ソフトウエアの開発と並行し、顧客の新規サービス立案・企画にも携わる。21年にプロジェクトリーダーを経験後、本プロジェクトでもリーダーとして研究開発支援に従事する

ITの知見を発揮して顧客と伴走し
安全な社会を生み出す担い手となる

このプロジェクトの難しいところ
お客さまの真意をくみ取り、チームで最適なアウトプットを提案することは難しくもあり、重要でもあると感じています。

プロジェクトスタート時はお客さまの要望に沿った開発の提案をしていましたが、内容に納得いただけないこともあり、進捗が滞ることがありました。このままではいけないと従来の方法を見直した際、「自分たちがプロジェクトオーナーだったらどうするのか」と自分事化するべきだと気付きました。どんな社会を実現すべきか。お客さまの会社の価値を発揮するシステムとは何か。ITのプロである私たちの視点を加えるからこそ実現できる施策があるはずだと考え、能動的に開発方針や機能を提案。徐々にお客さまからの信頼を得ることができ、プロジェクトも軌道に乗るようになりました。
このプロジェクトのやりがい
新たな安全システムの創出を目指す産官学連携のプロジェクトのため、お客さまだけでなく、多様なステークホルダーと連携して将来の交通安全に寄与できる社会貢献度の高さをやりがいに感じています。また、先進的な領域であるため関わる技術も最新のものが多く、日々学びにつながる点が、知的好奇心の強い私にとって大きな魅力です。

そして何より、お客さまが私たちの持つITの知見に期待を寄せてくれることが、仕事のモチベーションになっています。提案が完全に受け入れられなくても、「その観点はいいですね」とフィードバックを頂けることで、次に活かそうという気持ちになります。他にできることはないかメンバーに声をかけ、チーム内での自己研さんにつなげています。
このプロジェクトで得られた成長
お客さまへの向き合い方に気付けたことは、大きな成長でした。開発者という枠を超え、ビジネスパートナーとして伴走する姿勢を身に付けられたと実感しています。

また、Unityを使った3Dでのスマホアプリ開発やAWSでのクラウド構築など、開発からインフラまで幅広いITスキルを学び、論文を読んで最新の安全技術の知識を習得できたことも、大きな収穫でした。お客さまが発案した抽象度が高いアイデアも、今では具体的に言語化し、スムーズに形にすることができています。

今後もメンバーはもちろん、他部署とも連携しながら新しい知識のキャッチアップを続けて技術力を高めていきたいです。そして、交通事故のない社会に向けて、お客さまに最適な助言ができる伴走者として、開発に専念します。

制作担当/小軽米知恵
SCSK-GAIプロジェクト
SCSK内での業務効率化を図るため、ChatGPTを導入し、全社員が利活用できるシステム環境を構築。入社4年目の若手社員がリーダーを務め、AI研究チームや開発の有識者など、多様なバックグラウンドのメンバーが対応。約半月でリリースした
大手スポーツクラブのDX
大手スポーツクラブにおける会員管理システムの開発・運用プロジェクト。顧客情報や帳票の改修・開発など、アナログだった作業のデジタル化を実現。会員からの問い合わせ対応も円滑になり、社員の業務効率化と会員の満足度向上に貢献した