イギリス・ロンドンに本拠地を構え、2008年の金融危機に際し、リーマン・ブラザーズの北米事業を傘下に収め、真のグローバル金融機関へと成長を遂げてきたバークレイズ。例年、マーケッツ部門と投資銀行部門の2部門で2~3日間のインターンシップを実施。今年は業界構造や業務内容など複雑な金融業界の理解度を、あくまで“現場”での実体験をもとに深めてもらいたいという思いから、さらに2週間程度の長期プログラムを実施する予定です。どちらのプログラムもメインテーマを「現場体験を通して将来像を明確化してもらう」こととし、デスクローテーションやM&A提案を実践形式で行うグループワークなどで構成しています。
マーケッツ部門のデスクローテーションでは、前場と後場に社員の横に陣取り、セールスやトレーディング、ストラクチャリングなど6つのデスクを回るプログラムを実施予定です。
各セクションが集結するフロアでは、秒単位で値動きする証券や為替が次々と売買されていく様子が見られ、普段目にすることができない金融業界の内側を体感できます。ほかにもセクション同士の連携やチームごとの雰囲気の違いを感じ取れるでしょう。スピード感や臨場感を味わい、インターンシップ参加前に描いた「想像」を「確かな実体験」として残すことができるプログラムにしています。
インターンシップに参加するにあたり、学生の皆さんに事前に伝えたい点は2つあります。
1点目は社員との時間を大いに利用するということです。業界研究や商品理解、専門用語などをインターンシップ前に勉強できれば理解度は高まりますが、複雑な金融業界について100%を把握するのは非常に困難です。バークレイズのプログラムは現場とのインタラクティブな時間を大切にしているため、社員と同じ空間にいる機会を多く設定しています。
投資銀行部門のグループワークでも相談役は第一線で活躍する現場社員が行います。例えば「なぜM&Aの対象企業がA社ではなくB社なのか」。とことん考えて、考え抜いても消えない疑問は社員へ質問し、知恵や考え方を盗みながら金融業界についての「理解」を深めましょう。インターンシップの集大成となるグループワークでも社員との接触機会が最大化するように設計しており、異なったエリアの現役社員の視点から得られる指摘やアドバイスで視野を広げてもらいたいですね。
もう1点は将来や興味の方向を定めること。漠然と参加するのではなく、自分が将来何をしたいのかを整理して方向性だけでも見いだす。そうすることで実際に社員と対峙した際にも、より将来に直結する情報収集ができるはずです。
参加するからには積極的に行動し、現場の社員と過ごす時間を巧みに利用する。最終日には収穫の多いインターンシップだったときっと満足してもらえると思います。