世界180カ国以上でたばこ事業を中心に展開するグループ会社の日本法人。「煙のない社会」 をビジョンに掲げ、自社ブランド『IQOS』ブランド製品を筆頭に国内の加熱式たばこ市場をけん引。高いスピード感で新製品をリリース
Lead Consumer Experience Retention
エジプト出身の父と日本出身の母を持つ。高校卒業後に来日してテンプル大学ジャパンキャンパスへ入学。在学中の早い時期から就職活動を始め、同社のインターンシップ『INKOMPASS』へ参加する。「煙のない社会」を目指すという企業ビジョンと、チャレンジングな社風に共感して入社を決意
たばこ業界を大きく変えるグローバル企業で
チャレンジングな精神とロジカルな視点を育てていく
早くからビジネスシーンで活躍できる人材になることを目標に掲げていた学生当時の私がフィリップ モリス ジャパン(以下、PMJ)に入社した理由。それは、「煙のない社会」という業界でも革命的な企業ビジョンを実践していること。そして、社歴に関係なく誰にでも大きな挑戦のチャンスがあることでした。PMJのインターンシップを知ったのは、たまたま大学の先輩が参加していたから。「経営層へのプレゼンテーションは緊張した」と聞き、良い挑戦の場になると思い参加しました。待っていたのは、実際の業務に携わる、学生であっても妥協の許されない環境。想像以上に実践的であることに戸惑いましたが、実際の業務を体感したことで「PMJなら早く成長できる」と確信できたのです。
入社後、会社のあらゆる分野を熟知するゼネラルマネジャーを目指したいという思いから、人事担当者に「一つの部門に特化するのではなく、さまざまな部門を経験したい」とアピールしていた私。最初に配属されたのはサプライチェーン部門でした。当社の製品の需要を正しく見極め、適切な供給量を計画していく重要なポジションです。
どの部門にも言えることですが、PMJではとにかくロジカルに議論を重ねます。「同じ製品や同カテゴリー製品は前年にどれくらい売れたか」など、これまでのデータを踏まえた上で需要を予測し、供給スケジュールを決めなければなりません。会議の場でも一つの提案に対して、「どうしてそう考えた?」「ファクトは?」という投げかけをよく受けます。サプライチェーンや製品の知識をインプットすることに加え、こうした質の高い思考力やディスカッション能力も鍛えられました。
ロジカルな視点とチームワークで
プロジェクトのかじを切っていく
このロジカルシンキングが最も活きたのは、全世界の供給数を調整するグローバル規模での交渉で、担当する製品の供給量を大きく広げられた時です。入社1年目の頃、『IQOS』ブランドの一つである『ILUMA』の新製品がリリースされ、予想を上回る需要が生まれました。日本国外から調整し供給量を確保しようとしましたが、各地域には余裕がありません。新製品の初動配布状況は、経営に影響を与える重要事項です。私は、再度需要を予測してデータを提出し、「これは各国のたばこ業界の未来を左右する試金石です。PMJのチャレンジングな精神とロジカルな視点に掛けてみませんか。短期的な各国市場の利益ではなく、グローバル企業としてより長期的な観点から将来性ある道を選びましょう」と、製品を移管する重要性を伝え、各地域の担当者たちからの承認を得ました。年次ではなくファクトで判断される環境に加えて、PMJのフラットな社風がプラスに働いてくれたと感じました。別部門や異なる役職のメンバーと普段からカジュアルに話せているので、関係各所の動きがわかる。だから、他部署への負荷を考慮した実現可能な意見を提案できるのです。
入社3年目からはコンシューマーエクスペリエンス部門へ異動しマーケティング分野を担当。現在はロイヤルティープログラム構築のチームで『IQOS』メンバーに向けた会員特典を企画しています。プレゼントキャンペーンでは、商品の配送データを分析して当選者へのリードタイムを改善し、顧客満足度向上のための施策を実行。長期的な観点が必要となるブランディングは、行動がダイレクトに反映されるサプライチェーンとはまた違った面白さと難しさがあり楽しめています。
私の場合、自らが納得できない目標に向かって努力し続けることは難しい。自分の意見を恐れずに発言できる環境が自分の成長を加速させると思います。
他部門のメンバーへの
プレゼンテーションに挑戦
社内の営業部門などへ、需要予測・供給計画に関するプレゼンテーションを行うポジションになりました。サプライチェーンの専門家ではない他メンバーにも理解できるよう、わかりやすいスライド作成や話し方のコツを学んで挑みました
ステークホルダーと交渉を重ね
新商品の需要過多をカバー
新商品が需要過多で品薄予測に。その際、他商品のマーケットチームへ供給量の調整を交渉。ロジックを土台にして、グローバル企業としての将来性にどう影響するのか根拠を示すことで、無事に必要な供給量を確保しました
部門内を異動し、カートリッジ
チームからデバイスチームへ
デバイス本体とカートリッジでは、供給体制が異なります。マーケティング部署ともより密な連携が必要。専門知識を得るため、基礎的な質問でも恥じずに徹底して行うことで、1カ月後には、プロジェクトをリードできるまでになりました
会社の要であるコンシューマー
エクスペリエンス部門へ異動
ロイヤルティープログラム構築メンバーとして、『IQOS』メンバーに向けた、会員ランク別の特典内容などを企画。社内各部門の稼働スケジュールを決める立場でもあるため、各部門との連携を大切にして業務に当たっています