会社員18人のチャレンジヒストリーを公開 「自分の仕事」ってどう見つけたの?
「自分が本気で打ち込める仕事」って、一体どうすれば見つかるんだろう?その答えを探るべく、この特集では、トップカンパニーで働く若手社員たちに、どんなチャレンジを経て「本気で打ち込める仕事」に出会ったのかを聞いてみた。自分に合った仕事は、どんな環境で、どう仕事に向き合えば見つかるのか。先輩たちの姿を通して考えてみよう。
A.消費財から医療機器まで多彩な製品を展開するヘルスケア業界のリーディングカンパニーであるジョンソン・エンド・ジョンソン(以下、J&J)。その顧客第一の理念に引かれ入社を決めました。きっかけはトルコへの留学。常に必要なものが手に入る日本の状況は決して当たり前ではないと気付き、生活に不可欠なヘルスケア製品を扱う企業を志望しました。中でも安定供給を担うサプライチェーンは、私にとって理想の仕事でした。
A.安定供給を実現するという思いに変化はありませんが、より「顧客のための仕事がしたい」と考えるようになりました。医療機器は命に関わるからこそ、製品品質には非常にシビア。小さなリスクでも回避するため、流通現場では梱包用段ボールに傷を一つでも付けないよう高品質なオペレーションを実現しています。エンドユーザーである医師や患者さまへ確実に製品を届けるため、顧客視点を忘れず、仕事に取り組みたいです。
A.常に変化を生み出し、社内外から信頼され評価を頂けることです。サプライチェーンの顧客満足度調査では、スムーズな供給や対応の迅速さの項目に関して、主要販売代理店より高評価を頂いております。裏方だと思われがちなポジションではありますが、こうした機会は達成感につながります。J&Jの製品力・ブランド力に加えて、サプライチェーンの優位性をJ&Jを選ぶ理由にしていくことにやりがいを感じます。
A.自分の介在価値を発揮することが原動力です。そのために大小問わず変化やインパクトを与えられる取り組みに挑戦してきました。例えば、これまで人力で対応をしていたバックオフィス業務をロボティックツールを用いて自動化する施策。ミス防止はもちろん、大幅な工数削減を実現しました。ほんの小さなことですが、既成概念に縛られず変革を起こすことが、安定供給を当たり前にする第1歩になると信じています。
A.IT、デジタル化の過渡期である医療業界のサプライチェーンに、イノベーションを起こしたいです。J&Jは世界中でビジネスを展開するグローバル企業。この環境を有効活用し、海外のサプライチェーンの成功事例を日本に取り入れ、顧客へ還元していきたいと考えています。また、国を横断するプロジェクトにも参加し、日本だけではなく世界において、安全かつ正確な安定供給を実現したいです。
A.仕事を通じて想像力を働かせることの重要性を痛感しました。やりがいや達成感は後から感じられるもの。就職活動でも同じことが言えると思います。まずは、「面白そう」「ときめき」などの直感を信じ、興味の幅を広げてください。そして、実際に自分がその会社の社員として働いてみたらどうなるのか、リアルに想像してみてはいかがでしょうか。そのためには社員の生の声を聞いて決めていくことが大事になるはずです。
1年目
顧客の受注窓口を担当している委託業者とは、緊急対応時の温度感の統一も不可欠。顧客視点という共通言語で話すことの大事さを学びました
2年目
電話でのみ受け付けていた在庫状況の照会を、取引先に自ら確認いただける業界初のWebサイトを構築。これにより顧客や営業員はスピーディーな状況把握が可能になり、J&Jは業務効率化に成功しました。マニュアルやサイトの構成など細部まで顧客目線で妥協せず取り組みました
3年目
私が提案したのは製品にRFIDタグを付けて自動管理すること。医療のサプライチェーンは受発注管理や返却業務などでいまだに紙文化が残っています。自動管理により人為的ミスの防止や業務効率化が実現可能だと考え、経営層へ提案しました。一朝一夕には成し得ませんが、今後のイノベーションにつながるのではと考えています