2023/4/07 更新

人事・採用担当が教える

「自分らしく働く」を見つけるための
インターンシップ徹底活用術

インターンシップを「これからのキャリア」や「自分らしい働き方」を考える良い機会にするための方法とは? 業界・企業・仕事・自己理解を深めるためにインターンシップを徹底活用する術を人事・採用担当が解説する。

ユニリーバ・ジャパン
イギリスに拠点を構える世界有数の消費財メーカー『ユニリーバ』の日本法人。190カ国・34億人に展開するDoveやLUX、Vaselineなどの消費財を、日本国内で展開している。サステナブルなビジネスのグローバルリーダーになることを目指し、社会貢献・環境負荷の軽減に取り組む
  • ユニリーバ・ジャパン
  • インターン
  • キャリア
  • 人事社員

社員同様の裁量を持つ場で
臆せずに課題を楽しむ

ヒューマンリソース
アシスタント 人事マネジャー
小野菜生
  • 建設的でストレートに
    思いを言語化する

    短い時間で欲しい情報を引き出し、思いを伝えるには、客観的に何を言えば伝わるかを考えましょう。確実に思いを伝えるロジカルさは、自分をアピールする上で重要です

  • 自分の理想を発信し
    課題克服を楽しむ

    課題をポジティブに捉えてみてください。障壁を楽しもうという気持ちは周囲に好影響を与えますし、課題を乗り越える新たな気付きを生み出すことにもつながります

  • 周囲をリードできる
    強みを見つけ出す

    まずは、過去の行動を振り返り自己分析をしてみてください。仕事においてリーダーシップを発揮できる領域は、自分の強みを理解することで見つけ出せます

本年度もインターンシップを開催予定。
実施部署や内容は変更の可能性あり

サステナブルな暮らしをあたりまえにすることを目指すユニリーバ・ジャパン(以下、ユニリーバ)。2021年には成長とサステナビリティーを統合した事業戦略「ユニリーバ・コンパス」を立て、サステナビリティーへの思いをブランドだけではなく、経営・採用にも根付かせています。
これまでのインターンシップは、会社が用意した架空の課題にチームで取り組み、社員に成果を発表するという内容でした。しかし、それでは学生がユニリーバのリアルな仕事に触れられず、社員たちも貴重な若者との接点を実務に活かしきれない課題があったのです。このままではサステナブルなインターンシップの運用ができないと考え、昨年から始まったのが『リアルジョブ型有給インターンシップ』。
昨年参加した学生が約2週間をかけて取り組んだのは、発売前の製品におけるマーケティング戦略の立案でした。まずは参加前にあらかじめ送付された製品サンプルを使い、パッケージ・使用感の分析からスタートします。その後はチームでZ世代のトレンドやインサイトを調査・分析し、消費者向け資料や既存・新製品のマーケティングプラン、SNS戦略などを立案。最終日には担当シニアマネジャーに向けてプレゼンテーションを行いました。そこで学生たちが発案した戦略は、社内でも高い評価を受け、マーケティングの企画立案や営業が商談時に使用する新製品の提案資料に組み込まれています。

効率性と遊び心を両立させ
主体的に課題解決に向き合う

本年度も開催する『リアルジョブ型有給インターンシップ』に参加する学生の方々は、2週間後に圧倒的な成長実感と将来のキャリアビジョンが明確になった感覚を得ているはずです。私たちは期間中、学生だからと過度なサポートや成果物への妥協はしません。社員と同じ裁量を持ち、同じ成果の質を求められれば、おのずと視座が上がるはずです。将来の気付きにつながる成長をより大きくするためにも、インターンシップへ参加する際に、次の三つを大切にしてほしいと思います。
まずは、相手視点に立ち、建設的でストレートに思いを伝えること。ユニリーバでは新人もプロとして扱われるからこそ、インターンシップでもスピード感を持って情報を伝達してほしいと思います。二つ目は、課題解決にポジティブに取り組むこと。「こうなったらよい」という思考は他人の気付きにつながり、新たな価値を生むはずです。三つ目は、リーダーシップを発揮すること。自分の強みはチームを前進させるためにどう活きるかを考え、積極的にリードしてほしいと思います。
社員目線で「働く」を体感し、理想のキャリア像を明確にしてください。