2020/6/5 更新 インテージ

【インテージ】「これがゴールでいいのか」脳に汗をかくほど考え抜こう

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入社後に「成長できる環境」をどう見極める?
企画者が教えるインターン活用ポイント
不安定な時代だからこそ、「個の力」の重要性を感じている人は多いはず。これからの就職活動で見つけたいのは、自分の力を最大限に伸ばせる会社、ビジネスパーソンとして存分に成長できる会社だ。では、そんな就職先を見つけるために、インターンシップ参加はどう役立つの……?国内のリーディングカンパニーでインターンシッププログラムの企画を担当している大人たちに、入社後に成長できる会社を見極めるためのインターン活用ポイントを聞いてみた。

インテージ

マーケティングリサーチのパイオニアとして、国内1位、世界10位の売上高を誇る。国内で唯一、全国の販売と購買のデータを保有している。※ランキングの出典:Global Research Business Network調べ

経営推進本部 採用責任者 大月隆廣さん
経営推進本部 採用責任者
大月隆廣さん

約60年間のリサーチビジネスを通じて培われたノウハウを武器に、多様な業界におけるマーケティング活動をサポートしてきたインテージ。当社のインターンでは販売・購買データを用いて、企業の担当者さまに対し、改善提案をする疑似体験をしていただきます。

具体的には、1day、3daysのインターンシップを実施予定。コースにより異なりますが、SWOT分析や4Pなどのマーケティングの基本的な手法を実際のビジネスになぞらえて使用します。数人のチームで、実在する企業のマーケティング課題に取り組んでいただきます。当社が保有する多様なデータをもとに業界やシェア、自社製品・競合製品の売り上げを分析。そして「この提案で課題が解決できるのか」という検証まで実施します。ポイントは、仮説が数字的根拠に基づいているかどうか。単なるアイデア合戦に終わるのではなく、仮説と検証を繰り返して実現性の高い提案を考えることが重要です。

当社が特に力を入れているのがフィードバックです。「根拠は?」「思考が浅い」と厳しい言い方をすることもありますが、それはプロの仕事を追体験してもらうため。ゴールに向けて試行錯誤する難しさと面白さを肌で感じてほしいと思っています。

課題を解決することよりも、課題を抽出する方が難しい

実際の例を挙げると、「ある歯磨き粉の売り上げを伸ばすには」というテーマで、売り上げ推移、購買経路、購入者属性、競合製品の動向、外部要因の変動など、さまざまな角度からデータを分析しました。こうした情報収集を経て切り口を決定します。その時、ほとんどのチームが着目したカテゴリーが「口臭予防」です。このカテゴリーのみ異常な伸びを示しており、あるチームは「口臭予防になる新製品の提案」を結論としました。しかし、さらにデータを深掘りしていくと、売り上げが伸びていたのはカテゴリー全体ではなく、特定の製品だけ。つまり、「口臭予防全体が伸びている」という仮説は成立しません。論理的思考のみならず、生活者の使用シーンを想像するセンスも重要な要素。この二つを掛け合わせ、PDCAを回していきます。そうすることで、目先の課題解決ではなく、目指すべきゴールが発見できる。これこそ私たちが体感してもらいたいこと。課題を自ら抽出し、検証を繰り返すことが、どのビジネスにおいても肝要です。

マーケティングの知識やデータ分析の経験はいりません。論理と発想、左脳と右脳をフルに活用することで、製品と生活者の接点をどう生み出すかを突き詰めていく。脳に汗をかくほど考え抜く経験こそが、今後のあなたの成長を後押ししてくれるはずです。

インターン活用ポイント

1.誰かに聞く前に、自分なりの仮説を立てる

当社ではあえて「簡単に質問をしないでください」と冒頭にお伝えします。それは自分で考え抜く経験をしてほしいから。自分で考え抜き、最後に意見をもらうと、その差が分かり、伸びしろを把握できるはずです

2.「いつもの自分」の殻を破った言動をしてみる

普段、発言をしない人は積極的に意見をしたり、データに触れたことがない人は中心となって分析をしたり。今までとは違う言動をすることで、新しい自分のポテンシャルに気付き、成長の幅が広がるでしょう

インターンinfo

実業務で使用されるのと同じデータを用いたプログラム。1dayはマーケティングリサーチの基礎を体験。3daysはさらに仮説と検証を繰り返し行う。その他、統計解析のプログラミングまで実施するデータサイエンスコースも実施予定