2026/2/17 更新 就活コラム
■志望する企業群を3つに分けることが大事
└企業群をバランスよく持つことで、精神的にも安定した就活になり、
「運任せ」ではなく「設計できるもの」に変わる。
■3つのタイプの企業群
①本命群
└自分の価値観ややりたい仕事、将来像と強く一致しており、「ここで働きたい」と心から思える企業
②準本命群
└興味や相性は高いものの、業界理解や自己理解がまだ固まりきっていない企業
③チャレンジ群
└難易度が高く、自分の現時点の実力では通過が簡単ではない企業
就職活動を進める中で、「どの企業を受けるか」は非常に重要なテーマです。
しかし、やみくもにエントリー数を増やしてしまうと、対策が浅くなり、結果的にどこにも通らないという事態に陥りがちです。
就活を効率よく、かつ戦略的に進めるためには、志望する企業群をいくつかのタイプに分けて考えることが有効です。
ここでは、就活における企業群を3つのタイプに整理し、それぞれに対する向き合い方と対策を解説します。
まず1つ目は、「本命群」と呼べる企業です。
自分の価値観ややりたい仕事、将来像と強く一致しており、「ここで働きたい」と心から思える企業が該当します。
この企業群では、表面的な企業研究では通用しません。
なぜこの企業でなければならないのか、他社との違いは何か、自分のどんな経験や強みがこの企業で活きるのかまで、深く掘り下げておく必要があります。
対策のポイントは、志望動機を一社一社オーダーメイドで作ることと、面接では「理解の深さ」と「覚悟」を言葉で示すことです。
OB・OG訪問や説明会で得た具体的な情報を交えると、志望度の高さがより伝わります。
2つ目は、「準本命群」です。
興味や相性は高いものの、業界理解や自己理解がまだ固まりきっていない企業が該当します。
この企業群は、就活における“実践の場”として非常に重要な存在です。
本命群と同じ熱量で準備しつつも、「選考を通じて自分の軸を磨く」意識を持つことがポイントになります。
エントリーシートや面接でのフィードバックを自己分析に活かし、話し方や構成を改善していくことで、結果的に本命企業での通過率を高めることができます。
ここでは数をある程度こなすことも大切ですが、受けっぱなしにせず、必ず振り返りを行いましょう。
3つ目は、「チャレンジ群」です。
難易度が高く、自分の現時点の実力では通過が簡単ではない企業が該当します。
有名企業や人気企業がこの層に入ることも多いでしょう。この企業群の目的は、内定獲得だけでなく、自分の現在地を知ることです。
選考結果に一喜一憂しすぎず、「どこで評価され、どこが足りなかったのか」を分析する材料として捉えることが重要です。
対策としては、基本的な面接構成や自己PRの完成度を高め、どの企業でも通用する“軸”を整えておくことが求められます。
この3つの企業群をバランスよく持つことで、就活は精神的にも安定します。
本命だけに絞るとプレッシャーが大きくなりすぎ、逆にチャレンジばかりだと自信を失いやすくなります。
企業群を戦略的に分け、それぞれの役割を理解して臨むことで、就活は「運任せ」ではなく「設計できるもの」に変わります。
自分なりの企業ポートフォリオを作り、納得のいく就活を進めていきましょう。
執筆:採用コンサルタント 丸山 智士
大手企業を中心に、新卒採用支援に携わる採用コンサルタント。
年間200社以上の採用活動に関与し、選考プロセスの設計、求める人物像の策定、面接官研修まで、採用の全領域を一貫して支援。
大手企業の合併に伴う採用戦略の再構築や、成長フェーズにあるベンチャー企業の採用立ち上げなど、企業規模・フェーズを問わず多様な現場での成功実績を持つ。
情報発信にも注力しており、就職活動分野の人気ブログランキングで1位を獲得。
X(旧Twitter)では約8万人のフォロワーを持つ就活系アカウントを運営し、採用担当者の意思決定や評価基準といった「面接官の本音」を発信している。
また、現場経験をもとに就活生の不安を解消し、内定獲得につなげる実践的ノウハウをまとめた著書『不安を自信に変える! 就活面接〈正しい〉答えかた』を出版。
面接官視点で評価されるポイントや、学生がつまずきやすい場面での対話例を具体的に解説。
大学でのキャリア教育支援や講演、キャリアカウンセリングを通じて、多くの学生を内定へと導くとともに、
企業と個人双方にとって「納得感のある採用・キャリア形成」の実現を支援している。
【保有資格】
キャリアコンサルタント/産業カウンセラー/健康経営エキスパートアドバイザー
X(旧Twitter):就活生に知られたくないっ!
著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム