2017/11/1 更新 「自分らしく働く」ということ

【エリクソン・ジャパン】意見をぶつけ合うことで、お客さまと「チーム」をつくる

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「自分らしく働く」ということ
エクセレントカンパニーで活躍する、20代・30代のビジネス・プロフェッショナルたちの就活エピソードと入社後のキャリアをインタビュー。就職活動時、何を目指し、就職先となる1社を選択したのか? また、実際に入社後どんな仕事に携わって成長を遂げてきたのか? そして彼らが見いだした「自分らしく働く」ことの本当の意味に迫る。

エリクソン・ジャパン株式会社
デジタルサービス テクノロジーインテグレーションジャパン ネットワークアプリケーション・クラウドインフラストラクチャ 1課 課長
浦川雄高さん

 浦川雄高さんのプログラミングとの出会いは、小学校6年生。以来、漠然とエンジニアという仕事を意識していた彼の理想のキャリアは、グローバルに活躍するエンジニアだった。

「思い描いたキャリアをつかみ取るために、まずは着実に技術力を身に付けたいと考え、地元のシステム開発会社に就職しました」

 さまざまな案件に携わってきた中で、浦川さんが最も引かれたのは、モバイルネットワークの開発案件だった。

「案件規模が大きい上に、開発サイクルが早く、最先端技術が凝縮されているモバイルネットワークは非常に魅力的でした」

 さらなる飛躍を求めて浦川さんが次のステージに選んだのが、エリクソン・ジャパンだ。同社はスウェーデンに本社を持つ世界トップクラスのインフラプロバイダであり、世界シェアは40%。近年では日本の大手キャリアと提携し、5Gの商用サービスに取り組むなど、常に業界をけん引し続けている。理想のキャリアを手に入れた浦川さんだったが、前職と異なる環境に戸惑う日々が続いた。

「エンジニアが主体となりプロジェクトを推進するのがエリクソン流。多種多様な国籍を持つエンジニアたちが、経験や年齢に関わらず自由闊達に意見をぶつけ合っていました。これまでの『個』で勝負する技術ありきのエンジニア像は、良い意味で崩れました」

転職して初めて知った 技術力より大切なもの

「大規模」かつ「グローバル」というエリクソンならではの案件に浦川さんが携わったのは入社4年目。仮想化基盤を商業用に導入するというプロジェクトだった。拡張性が高く、設備投資やコストを削減できる仮想化技術は、当時世界中から注目を集めていた。

「世界初となるプロジェクトへの参加に胸が躍りました。しかし私たちに与えられた導入期間は、通常の約半分という短さ。お客さまを含むプロジェクトメンバー間で、少しでも認識がズレると命取りになる。プロジェクトを成功に導くためには、自分がコミュニケーションの要の役割を担う必要があると覚悟を決めました」

 問題が発生したら、お客さまを巻き込み共に解決に当たる。誰かが技術的な障壁にぶつかった際には、自身の手を止め、エンジニア全員の知見と人脈を生かし、最適解を模索する。こうした全員参加型のプロジェクト運営がチームに一体感をもたらし、短納期ながらもリリースまでこぎ着けることに成功した。しかし、当日の明け方、予期せぬ事態が発生した。

「サービスイン直後に対向装置から突如アラームが上がりました。運用を継続するか、諦めてサービスアウトするか。通信トラフィックが増大する朝のラッシュアワーまで2時間という、早急な決断が求められる状況でした」

 会社の命運を懸けたプロジェクトということもあり、トラブルを耳にしたクライアントは騒然としたという。しかし、浦川さんには「通信サービスには影響がない」という確信があった。

「原因が判明していないだけに、どれだけ『問題ない』と言われてもお客さまは不安だったと思います。そんな中でお客さまが私たちの言葉を信じてくださったのは、半年間かけて一体感が醸成されていたからだと感じています」

 そのかいあって、同日中にアラームの原因が判明し、世界初のプロジェクトは無事成功を収めた。

「世界で活躍するエンジニアに必要なのは技術だけではありません。お客さまを巻き込み、チームの一体感を生み出すことで、世界初という大きな仕事も成功させられるのだと思います」

 浦川さんの挑戦は続く。

PROFILE
うらかわ・ゆたか/大学卒業後、システム 会社へ就職。交換機開発に携わったことが きっかけとなり、通信業界案件の面白さに 目覚める。よりグローバルな環境でスキル を磨きたいと、2012年にエリクソン・ジャパンへ入社。数々のプロジェクトでの活躍を経て、現在は課長職として複数のチームを束ねている