2025/9/26 更新

ビジネスパーソンの転換点を深掘り

キャリアの成長 Before/After

効率や最短ルートの追求だけが「いい仕事」なのか? ビジネスパーソンとしての成長は、試行錯誤を必要とする困難や挑戦を乗り越えた先にあるはずだ。

本特集では、各企業の第一線で活躍する社員のキャリアにおける成長のBefore/Afterを深掘り。彼らが壁を乗り越え、飛躍を遂げたリアルな姿から、効率だけでは語れない仕事の奥深さと、確かな成長イメージを学ぶ。

フューチャー(フューチャーアーキテクト)
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ITコンサルティング本部
シニアコンサルタント
中井大貴
大阪市立大学(現:大阪公立大学)商学部での学びを活かす「経営に近い仕事」という軸に加え、インターンシップで体験したプログラミングへの興味から「ITを使ったものづくり」を軸に就職活動を行い、2018年にフューチャーへ新卒で入社。現在は、次世代バンキング事業部にてアプリケーション開発チームのリーダーを務める
次世代バンキングプロジェクトは、約30年前から変わらない銀行システムを大規模に刷新する「世直し」プロジェクト。アーキテクトチームでタブレット端末の技術検証を担当した後、タブレット業務アプリケーションチームのリーダーとして、銀行窓口で使用するタブレットアプリケーションの開発を担当。タブレット活用が初めての銀行の要望を引き出すために、打ち合わせ中にプロトタイプを即座に作成する手法を確立した
合意形成だけを目的に自分の考える100点をお客さまに提示する
あえて早めに経過を見せお客さまの反応から真の要望を引き出す
最初から100%を目指さず対話を重視
アウトプットから価値を共創する姿勢

地域金融機関のDX実現に向けた挑戦と成長の日々
業界の常識を覆し世の中を変えていく

入社後の新人研修を経て、アパレル企業の会計システムを担当していた私は、次のステップとして裁量を広げつつチームを引っ張るリーダーを経験したいと思っていました。そんな時、同期から紹介されたのが、現在担当している「次世代バンキングプロジェクト」です。プロジェクトのミッションは、銀行のサービスと地域経済の連携を実現するため、銀行経営の中核となる基幹系システムをいちからつくり上げ「世直し」をしていくというものです。銀行の基幹系システムの多くは、約30年前に作られたものがベースになっています。長年使われてきたシステムは度重なる改修により複雑になって肥大化するため、新しい技術導入による進化が阻害されるという課題を抱えています。こうした状況を打破すべく開発したのが「次世代バンキングシステム」だったのです。

私が最初に任されたのは、銀行窓口でお客さまが使うタブレット端末の技術検証でした。自分にとっては未知の領域で全てが手探りでしたが、成功への強い思いをもって上長や仲間たちとゴールのイメージを共有し、作戦を立てながらトライアンドエラーを繰り返しました。徐々に生まれてくる小さな成功体験の積み重ねが自信につながり、最終的に困難な技術検証を乗り越えることができました。そして、その成功をきっかけに、アプリケーションの開発チームで念願のリーダーを任されたのです。私が率いることになったのは、タブレット端末で動作する銀行顧客向けのアプリケーションでした。

しかし、銀行も私もタブレット端末の導入は初めての試み。共に新たな挑戦のため、当初は開発の進行上で非常に重要なお客さまとの合意形成がうまくいかない試行錯誤の日々でした。張り切って100%の準備をして自分なりの案を提示したつもりでも合意に至らず閉塞感が漂っていたある時、プロトタイプを作ってお客さまに見せたところ、「こっちの方が使いやすそう」「こんな機能も欲しい」という思わぬリアクションをもらったのです。お客さまの意見が固まっていないこともあるのだから、最初から自分だけで100点を目指すのではなく、お客さまのニーズやフィードバックをしっかり引き出す対話をしながらゴールを目指した方が良い。お客さまの反応から要望を引き出す重要性に気付くとともに、リーダーとしてプロジェクトを推進することに手応えを感じました。

そんな私も最初からお客さまの業界や業務に精通していたわけではなく、目の前の難題に不安を感じたこともありました。挑戦の過程においては自分と向き合わなければならないことも多々あります。しかし、挑戦の先には成長と達成感があることを経験し「成長を加速させる秘訣は難題を楽しむことだ」と学びました。経営戦略からシステムの実装まで一貫して携われるフューチャーでは、自らが望めば成長の機会は数多く与えられます。今後は「次世代バンキングプロジェクト」で得た「対話による価値共創」をさらに磨き、より大きな社会課題の解決に挑戦していきたいです。テクノロジーの力で業界の常識を覆し、世の中を変えていく「世直し」の精神を胸に、いつか自分が主導するプロジェクトで社会に大きなインパクトを与えることが私の目標です。

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