2017/11/1 更新 GEヘルスケア・ジャパン

世界中へ医療機器を届けるため、周囲を巻き込み、課題解決に挑む

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「自分らしく働く」ということ
エクセレントカンパニーで活躍する、20代・30代のビジネス・プロフェッショナルたちの就活エピソードと入社後のキャリアをインタビュー。就職活動時、何を目指し、就職先となる1社を選択したのか? また、実際に入社後どんな仕事に携わって成長を遂げてきたのか? そして彼らが見いだした「自分らしく働く」ことの本当の意味に迫る。

GEヘルスケア・ジャパン株式会社
プローブ技術製造本部 製造現場チームリーダー
丸山曜資氏

「仕事を通して、どれだけ人々の役に立つことができるか。それが私の原点でした」

 そう語るのは、世界有数の医療機器メーカーであるGEヘルスケア・ジャパンのプローブ技術製造本部で活躍する丸山曜資さんだ。

 丸山さんは、大学時代に神経細胞の研究に没頭。しかし、研究を進める中で、“もっとリアルに人々の生活を支えている”と実感できる仕事がしたいと思うようになったという。そんな時に出会ったのがGEヘルスケア・ジャパンだ。

「社会に不可欠な医療に携われることはもちろん、医療機器を世界中のユーザーに届けるサプライチェーンマネジメントの仕事について当社の説明会で知り、まさに理想の仕事だと思いましたね」

 入社の決め手となったのは、オペレーション・マネジメント・リーダーシップ・プログラム(以下、OMLP)という、GEが持つビジネスをまたいで実施されるグローバルサプライチェーンにおけるリーダー育成制度だった。

「入社後の2年間でビジネスをまたいで4つのプロジェクトを経験できるGEなら、どこよりも早く成長できると思い、入社しました」

コミュニケーションから、全ての改善が始まる

 丸山さんは、入社後OMLPとして医療機器や工場のバルブの製造工程での現場・品質・マテリアルなど幅広い領域で改善業務を手掛けてきた。その中で、丸山さんが成長を実感したプロジェクトがある。入社2年目に担当したGEオイル&ガス ジャパンの新潟工場での改善プロジェクトである。

「新潟工場では、火力発電の現場で使用される約10メートル四方のバルブなどを製造しています。これまで手掛けた医療機器とは規模が大きく変わるので製造プロセスも様変わりし、培ってきたノウハウが全く通用しませんでした」

 しかし、丸山さんを一番困らせたのは、現場ごとのカルチャーの違いだったという。

「医療機器の製造を担う日野工場では、生産性や品質改善を日々意識する習慣がスタッフに浸透していましたが、新潟ではこの改善活動が根付いていなかったのです」

 環境の変化に戸惑いながらも、丸山さんはまずどの工程の生産性が悪く、改善によりどこまで向上するのかをスタッフに説き、改善する意義を行きわたらせていった。

「改善が進まなければ、一緒に課題を見つけ、改善を実行しました。周囲を巻き込み、最後にはライン全体で改善が定着したのです」

 その結果、丸山さんが手掛けた製造ラインは納期遅れや在庫の削減を実現。環境や人の変化に負けず、成果を上げた瞬間だった。

 そして2年間のOMLP終了後、丸山さんの実績と成長意欲が評価され、抜擢されたのが超音波診断装置用プローブの新製品製造ラインの立ち上げプロジェクトだ。

「新製品の製造ラインをゼロベースで立ち上げ、高品質の製品をより早くユーザーに届けることが私のミッションでした」

 プロジェクト全体のタスクの洗い出しから生産技術部や購買部などの各部署との調整まで、業務もこれまで以上に多岐にわたり、プロジェクトは困難を極めた。ここで丸山さんを救ったのは、新潟工場で得た人を巻き込む力だった。

「各工程の作業時間や難易度を知るためにスタッフと密に対話し、膨大なタスクを実現可能なスケジュールへと反映していきました」

 丸山さんは緻密な進行計画を作り上げ、チームでライン立ち上げに突き進み、2年の歳月を経て新たな製造ラインが完成。そして、今まさにこのラインのリーダーとして新製品の量産を手掛けている。

「必要とされる製品を世界中に届けるため、これからもGEで自分を高めていきます」

PROFILE
まるやま・ようすけ/ 2013年に慶應義塾大学理工学研究科基礎理工学専攻生命システム情報専修修士課程を修了。これまで神経細胞の研究を行ってきたが、自身の仕事の影響がリアルに分かる医療業界、そして製品をユーザーの手に届けるサプライチェーンに興味を持ち同社に入社。現在は、新製品の製造ラインのリーダーを務める

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