2017/9/6 更新 就活コラム

「くさい」男子学生はもう内定を取れない? -メンズも身だしなみで評価される時代が来た-

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マンダム製品を実際に使用しながらセミナーを受講する男子学生。内定を左右するかもしれないだけに、その表情はまさに真剣だ(撮影:今井康一)

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当記事は、『東洋経済オンライン』の提供記事です。元記事はこちら

2018年卒採用はひと山越えて、2019年卒(現大学3年生)向けにインターンシップの説明会、選考が始まっている。そうした中で最近注目されるのは、「男子学生向け身だしなみセミナー」だ。6月29日に千葉工業大学は、男性化粧品メーカーのマンダム社と共同で、3年生の男子学生向けに「就活身だしなみセミナー」なるものを開催した。

千葉工大が「就活身だしなみセミナー」を開催するのは、今年3月に続いて2回目。3月といえば、就職活動が本格的にスタートした時期だ。就職課に身だしなみの相談に来る学生が多いことから、セミナーを開催したところ盛況だった。そこで今回は、インターンシップに行く前の学生に向けたセミナーとなったのである。

女子学生向けの身だしなみセミナーは珍しくない。が、男子学生向けのセミナーとは、実際いかなるものか。JR総武線津田沼駅近くにある千葉工大キャンパスを訪問した。

短髪が大前提、前髪が長すぎるのはNG

会場ではマンダムの担当者2人が同社の製品を実際に使いながら講義を実施した。学生が最も気にするのは髪型である。「どんな髪型にすればいいのかわからない」という学生が多い。講師の片岡東氏によれば、就活では「短髪が大前提」とのこと。前髪や襟足が長いと「遊んでいそう」「責任感がなさそう」といったイメージを与えてしまう。

また、面接では顔の表情も重要だが、前髪が長すぎると目が隠れて表情がよくわからず、マイナス評価になってしまう。

それでは短髪ならば、どんなスタイルでもいいのか。若者の間ではここ数年、上の方は長めにして裾を極端に刈り上げる、「ツーブロック」というヘアースタイルが流行している。ただ、短髪ではあるが、ツーブロックはネガティブな印象を与えるという。

なぜなら、「学生気分が抜けない」「遊んでいそう」「芸能人気取り」などの印象を、面接官に与えてしまうから。どうしてもツーブロックにしたい場合は、刈り上げ部分を小さくしたほうがいい。

ワックスなどで”凝った”ヘアスタイルを作り込むのもあまりよくないという。マンダムでは自然な感じで髪をまとめられる整髪剤を勧めている。面接でお辞儀をするたびに前髪が乱れるのを防ぐため、ヘアスプレーで前髪を固定するのもいい。

荒れやすい男子の肌こそスキンケアが必要

また男子学生は女子学生に比べ、スキンケアへの関心が低い。しかし、ニキビ肌やくすみのある肌は、不規則・不摂生な生活が連想され、面接ではマイナス材料になる。講師の奥啓輔氏は「実は女子よりも、男子のほうが肌が荒れやすいので、男子こそスキンケアが必要」という。

オフィスに入ったら、においにも敏感でなければならない(撮影:今井康一)

男子は日常的に化粧をしないので、外気や紫外線の影響を受けやすい。紫外線はシミ、シワ、炎症の原因となる。女子と比べて皮脂分泌量も多い。とりわけ、額から鼻にかけてのTゾーンは皮脂が過剰なため、テカテカしている人も目立つ。

一方で、あごの周辺は乾燥しているので、ヒゲソリのダメージを受け、カサカサになってしまう。ベタベタとカサカサが同居した状況を放置しておくと、さまざまなトラブルを引き起こすとされる。

人間の肌は約28日間かけて生まれ変わる。肌荒れの学生が次の日の面接のため、肌を整えようとしてもすでに手遅れなので、できるだけ日々のスキンケアが欠かせないだろう。

スキンケアの基本は、毎日の洗顔だが、洗顔にもコツがある。まずは人肌程度(30~35度)のぬるま湯で洗う。温度が高いと皮脂を除去しすぎて、肌が荒れてしまうことがある。夏は暑いからといって、冷たい水で洗顔することもあるが、水温が低いと洗浄力が落ちる。

ソープは泡を立ててから使用するべきだが、泡を立てないでソープを顔に塗るような洗い方をしている学生も少なくない。これでは洗顔の効果が小さい。洗顔した後はすすぎが重要だ。実は、多くの人がすすぎ不足によって肌荒れを招いており、洗顔の意味がない。

日中に就活で動き回っているときは、洗顔できないので、フェイシャルペーパーを常備して使おう。面接前にTゾーンを拭いておけば、テカテカ感が消えて印象が良くなるだろう。

夏の日焼けも禁物。マンダムでは男子も日頃から、日焼け止めを使用することを勧めている。日焼け止めというとベタベタしたイメージがあるが、男性用はサラサラした製品もある。

中でも男子の意識が低いのが「体臭」だ。オフィスでは体臭が大きな問題になっていて、”スメルハラスメント”、略して”スメハラ”という言葉もあるほど。だが男子学生は、あまり体臭に気をつかわないことが多い。

最も気を付けるべきは、服装や髪型より体臭

2016年11月にマンダムがビジネスパーソン向けに実施した調査では、男性新入社員の身だしなみでいちばん気になるのは、実は服装や髪型ではなく体臭だった。新入社員に対する評価基準は、採用試験での評価基準とほぼ同じ、と見ていいだろう。

日本人は欧米人に比べると、体臭が弱い印象があるが、現実にはそんなことはない。マンダムはこれまで12年間、体臭の研究をしており、日本人男性の3%は「非常に強いワキ臭」があるという。非常に強いワキ臭とは、その人が去った後、においが残るというレベル。33%には「強いワキ臭」がある。強いワキ臭とは、すれ違っただけでにおいがする、というレベルだ。体臭はワキだけでなく、頭皮や胸・腹部からも発生する。

これは皮脂や汗そのものがくさいのではなく、皮脂や汗が雑菌と接触することで嫌なにおいが発生する。そこで体臭を予防するには、皮脂や汗を洗浄するとともに汗を抑え、さらに皮膚についている細菌を殺菌しなくてはならない。

さまざまなデオドラント剤があるが、朝は脇に直接塗り込むタイプがいい。このタイプは消臭の持続力が高いからだ。昼間の就活中は、洗浄・殺菌・制汗の3機能を持つ、ボディペーパーが便利。ボディペーパーで体を拭けば、体臭を抑えるだけでなく、面接前に気分をリフレッシュさせることもできる。

暑い中、オフィス街をスーツで動き回れば、スーツが汗まみれになる。そんなときには、ウエア用のデオドラントスプレーを使う。においを消すだけでなく、クールダウン効果もある。

参加した学生からは、「日本人の体臭が強いとは知らなかった」「今日のセミナーで聞いたことをインターンシップ選考に生かしたい」、といった声が挙がっていた。

面接時の身だしなみは重要。加えてそれと同じくらい、証明写真撮影の身だしなみも重要だ。男性用化粧品「uno」を展開する資生堂では、サイト上で髪型やスキンケア方法などを提案している。

サイト上ばかりではない。実際、同社の総合美容施設「SHISEIDO THE GINZA」(銀座)では、「就活用証明写真プラン」を用意している。

普通のフォトスタジオでは写真の補正はしても、就活生向けメーキャップやヘアスタイリングまで手掛けるところは少ない。撮影枚数はほんの数枚というところだろう。

モデルさながら!の証明写真撮影

SHISEIDO THE GINZAでは、ヘア&メーキャップアーティストが就活生の顔立ちに合わせた、ヘアスタイリングとメーキャップを行う。資生堂が広告撮影などで培ってきた撮影技術で証明写真を撮影してくれるのだ。

アーティストも立ち会い、ヘアやメーキャップを微調整している様子は、モデルや芸能人を撮影しているかのよう。最近は男子学生も、この就活用証明写真プランを利用している。

就活情報サイト「マイナビ学生の窓口」が2016年9月、企業の採用担当者を対象に実施した調査によると、就職選考で「身だしなみがかなり重要」と答えた採用担当者が25%だった。「まあまあ重要」との回答の63.3%と合わせると、約9割の採用担当者が身だしなみを重要視している。「男は外見でなく、中身で勝負」といっていたのはもはや昔話。今では外見も重要であることがよくわかる。

インターンシップ選考も、就活本番の選考も、蒸し暑い時期に行われる。ぜひとも身だしなみには気をつけて、外見でマイナス評価をされないように気をつけていただきたい。

(取材・文/田宮 寛之 [東洋経済 記者])

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