はじめに言っておきます。あなたが望むようなパーフェクトな会社は存在しません。どのような会社にも良いところや悪いところが必ずあります。それは、入社して気付くことが多いです。一つ挙げるならば、人間関係です。厚労省のアンケート調査にて、仕事上のストレストップ3に必ず入ってくるのが、人間関係になります。当たり前ですよね。他人はあなたの思う通りに、動かすことはできません。それどころか、会社の上司や先輩、顧客との関係性においては振り回されることも多いでしょう。
今、あなたが過ごしている学生時代は、仲の良い友人を選んで一緒にいる時間が作りやすい時期かもしれません。ただ、会社に入ると相手の好き嫌いに関わらず、一緒に仕事を進めなければなりません。出来の悪い上司に従う時もあれば、イヤミな顧客と付き合うこともあるでしょう。中学生や高校生時の新学期に、こんな会話をしなかったでしょうか?
「やったー!俺は当たりのクラス、お前の担任きついな~。はずれのクラスだよ!」
ただ、当たりクラスに入っても、気が合わないクラスメートは少なからず居たのではないでしょうか。会社では、その気の合わない人とも、業務命令として、半年以上のプロジェクトを一緒に組むこともあるのです。仕事仲間というのは、必ずしも仲の良さが基準ではありません。与えられた仕事を一緒に達成するメンバーのことを言います。
どんなに望み通りの企業に入社しても、同期や既存の社員を変えることはできません。しかし、あなたの努力次第で、良好な関係を作ることやそれを維持することは可能です。人間関係も仕事も自分のやり方次第で、望む方向に近付けることはできるのです。そのためには、自分を会社の環境に合わせて変えることが必要となってきます。ここで言う環境は、職場の雰囲気です。少なからず、勢いよくバリバリ働いている環境なのか、冷静に緻密にモクモクと働いている環境なのか、その集団の雰囲気があるはずです。ただ、インターン等で志望する会社の職場を見ていなければ、職場の雰囲気はわかりません。せめて、会社説明会での雰囲気や役員の話、先輩社員との会話の中で、直感的にでも自分にフィットするような人達かどうかを意識してください。そこで感じられなくても、面接官と面接する中で、イメージできる部分はあると思います。会社選びの中に、その会社の人達とうまくやっていけそうかどうかというアンテナをはることを強くオススメします。
【20卒、19卒向け】就職活動やインターンイベント、セミナーに簡単登録
文:丸山 智士(就活系Twitter:就活生に知られたくないっ!※フォロワー9万以上)
著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム