就活生が最初にぶち当たる壁。それは、「私のトリセツってなんだろう?」です。しかも、就活では自分の良い機能を特に説明しなければなりません。ESや履歴書、面接でも、自分のことを他人にアピールする必要があります。例えば、「強みや弱みはなんなのか?性格はどうか?社会人になって何がしたいのか?」現時点でスラスラと説明できる人は、まだ、少ないでしょう。何故なら、自分のことを理解し、そして他人に説明する機会が今まで少なかったからです。親しい友人や恋人、家族に、自分の経験や内面を伝えることはあるかもしれませんが、一定の信頼関係がある人かと思います。ただし、就活は違います。他人であり、年齢も日常の環境も異なる社会人に、「私はこういう人間です!だから、採用してください!」と伝えなければならないのです。それでは、どのように自分のトリセツを作っていけば良いのでしょうか。
例えば、今までにあなたが知らない土地に旅行に行ってみようと思ったことはありますか?さらに、実際に自分で旅行先を決めて、行動に移した経験はないでしょうか?その時のことを思い出してください。まずは、あなたの知識や記憶を頼りに、行きたい場所のイメージを作ったのではないでしょうか。その後、自分で作ったイメージをもとに、本やネットを見たり、友人、旅行会社の人に話を聞いて、旅行先を決める決心を固めたのではないでしょうか。この時、あなたは、自分の知らない客観的な情報を沢山集めたと思います。いくつかの旅行先候補がでてきても、客観的な情報から優先順位を見極めていったと思います。例えば、友人と話す中で、「寒いところよりも暑いところが良いよね!」とか「やっぱり美味しいものが食べられるところ!」など、話す中であなた自身の価値観も変わることや気付くこともあったのではないでしょうか。きっと、最初のあなたのイメージだけを頼りにしても、旅行先は決められなかったと思います。ここで重要なことは、客観的な情報を自ら取りに行き、様々な価値観に触れて、自分と比較し、自分の価値観を理解することです。就活は一人で考えていても、非常に非効率です。自分のトリセツも、友達、先輩、社会人、そして家族などに自分のことを正直に話しながら、作ることをおススメします。他者からの意見で、自分のことがより深く理解できるはずです。良いことも、気になることもたくさん言われるかも知れませんが、それがあなたの知らない自分の強みや弱み、性格などを知る機会に繋がります。
面接では、現在のあなたが気付いていないあなたらしさが、実は会社にとっての評価ポイントになることも少なくありません。就活期間中は、可能な限り、色々な人と話してください。そして、あなたも相手の良い部分や気になる部分を探してあげてください。その部分を通して、あなたと比較した差異や共通部分があなたのトリセツにつながる「あなたらしさ」になります。
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文:丸山 智士(就活系Twitter:就活生に知られたくないっ!※フォロワー9万以上)
著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム