就職活動は、企業に選ばれるために必死になるのではなく、自分を企業に選ばせるという気持ちが大事です。言い換えれば、「企業のための就活」になるのでは無く、「自分のための就活」にするという意識を持つということです。何故なら、人間心理として、面接をする企業に選ばれようと思うだけで、必要以上に企業の面接官に気に入られようとしてしまうからです。その結果、面接の雰囲気に呑まれてしまって、過度な嘘をつき、見破られるかビクビクして緊張してしまうのです。あくまでも、自分の就活という軸を持つことが肝心です。
面接で続けて落ち続けると「私を評価してくれる企業なんかいない」と思い込む就活生がいます。これには、二つの誤りが潜んでいます。一つ目は、自分が手ごたえを持てるような面接経験が無ければ、努力不足ということです。仮に面接で落ちたとしても、一度でも上手くいった面接経験を持っていれば、そのイメージに向けて、面接をおこなえれば良いのです。二つ目は、手ごたえを持てるような面接で落ちたのなら、その企業はあなたに合わなかっただけです。あなたのことを良く評価していたとしても、性格が職場に合わなかったら、お互いが不幸になるだけです。例えば、変化よりも現状継続を望むような職場も少なくありません。その中では、あなたの行動力が職場のミスマッチを引き起こすかもしれません。その逆もしかりです。もちろん、少ない面接時間でそこまで見抜けないかもしれません。だから、1次面接、2次面接と複数の面接官によって判断していく仕組みになっています。
就職活動は、自分をしっかりと理解し、今の自分を受け入れることから始まります。 面接に落ちたとしても、あなた自身の評価が落ちることはありません。何故なら、あなた自身を高く評価してくれる会社も必ずあるからです。あなたを評価してくれる会社は、あなたが入社したいと想える一社だけで良いはずです。すべての会社に評価される必要はありません。そのように発想を転換できれば、就活の不安も必ず和らぐと思います。是非、面接官にあわせて、自分を見失わないよう、 ありのままの自分に自信を持って、就職活動に望んでください。そこで、出会えた会社こそ、入社後、あなたらしく働ける会社になるはずです。
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文:丸山 智士(就活系Twitter:就活生に知られたくないっ!※フォロワー9万以上)
著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム