面接で聞かれることが多い質問の中に「志望動機」があります。これは、「なぜ、当社に入社したいのか、その理由が知りたい」という質問の意図が含まれています。面接の序盤に聞かれる傾向が多いため、まずは、この質問にしっかりと答えることが肝心です。それでは、面接官はどのような視点で面接評価するのでしょうか。まず、序盤の質問という点では、ちゃんと社会人とも話せる人材かどうか。志望動機という点では、当社を志望する理由に納得感があるかという点です。今回は、この二つの点について、紹介していきます。
さて、社会人と話せるとはどういうことでしょうか。それは、面接で社会人に合わせた言葉を使っているかを評価されています。言葉というものは、相手に理解されてはじめて意味を持ちます。大声や小さな声、丁寧な口調も、あなたの一つの言葉の情報です。その言葉の情報一つ一つが、積み重なって評価に繋がります。面接の評価を良くするためには、社会人としての自分らしい話し方を覚えることが重要です。そのためには、異なる世代と話せる共通言語を理解しなければなりません。よく就活本で新聞を読むことを推奨している背景は、新聞の情報が社会人との共通言語になるからです。実は、ほとんどの面接官は就活時期しか学生と話しません。通常のビジネスにおける業務がメインだからです。学生が使う共通言語とは遠いビジネス社会という環境に身を置いた共通言語を使っています。例えば、あなたが小学生と久しぶりに話す機会ができて、うまく調子を合わせて話せない人も少なくないでしょう。うまく話せる人は、きっと小学生に合わせた共通言語を使っていると思います。つまり、面接では、社会人に合わせた言葉を使う必要があるのです。そのために、社会人と話す機会を積極的に増やすことや、新聞などの社会人が知っている情報をインプットする意識を持つことが重要です。
次は、志望動機にてその企業を志望する理由に納得感があるかという点になります。面接官は、「しっかり当社のことを理解しているのか?」、「当社への志望度が高いのか?」について、満足できるような回答が欲しいのです。例えば、志望動機の中に、その企業の情報が全く入っていないと、その会社のことを全く知らないと捉えられて、冷やかしできた就活生だと、評価される可能性があります。例えば、「私のこと、好き好きと言っても、口先だけでしょ?」というイメージです。その会社のホームページ情報や説明会で気になったことは、必ず事前にインプットしましょう。さらに、その他大勢の学生と同じような志望動機を話すのも、面接官によく思われません。あなたにとっては、初めて語る志望動機でも、面接官からしたら、「この学生も、また、さっきと同じ志望動機か・・・」と飽きられてしまう可能性があるのです。例えば、「社員の皆様が素敵で一緒に働きたいと思いました!」と話す学生は極めて多いです。面接官としては、うれしい反面、どこの会社でも言えるなと思ってしまいます。せめて、「説明会でお会いした社員さんの話から、私の学生時代の経験も貴社で活かせると感じたからです。具体的には〜」ぐらいは伝える必要があります。志望動機のポイントは、その会社でしかできないことに興味を持ち、深く知ることです。そして、あなたの過去の経験にしっかり絡めてアピールすることが重要になります。あなたの経験に絡めることができれば、その内容は、他の人とは異なるオリジナルな内容となるからです。
序盤の質問という点では、ちゃんと社会人とも話せる人材かどうか。志望動機という点では、当社を志望する理由に納得感があるかどうか。この二点がポイントなります。また、面接対策がしやすい内容でもあるので、手を抜かずに頑張って事前に話す内容を準備しましょう。
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文:丸山 智士(就活系Twitter:就活生に知られたくないっ!※フォロワー9万以上)
著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム