■「苦手な人がいたときはどうしますか?」という質問に自信をもって回答するコツ!
・ネガティブな印象を与えないよう、ポジティブなエピソードで具体的に話す
・問題解決に向けて、自分から積極的に行動し努力する姿勢を示す
・面接での回答例とポイントの解説!
「苦手な人がいたときはどうしますか?」という質問は、面接で頻繁に聞かれるものの一つです。この質問を通じて、面接官は応募者の対人関係能力や職場での協調性、そして問題解決能力を確認しようとしています。しかし、この質問に答える際の難しさは、以下の点にあります。
■ネガティブな印象を与えるリスク
苦手な人がいるという事実自体を強調すると、応募者が他人との関係性に問題を抱えている、または対人トラブルが多いと捉えられかねません。どのように対処しているかを上手く説明しないと、協調性が欠けていると思われるリスクがあります。
■対処法の具体性が求められる
一般的な答えではなく、実際にどのような方法でその状況を乗り越えたか、具体的なエピソードやアプローチが求められます。しかし、具体的すぎると、特定の人間関係の問題を過剰に強調することになり、かえってネガティブな印象を与える可能性があります。
■バランスが必要
自己主張と他者への配慮をどのようにバランスさせるかが重要です。自分の意見をしっかり持ちながらも、相手の意見を尊重する姿勢を示さなければなりません。
この質問に対して効果的に答えるためには、以下のコツを意識することが重要です。
■客観的な視点での対処法を示す
苦手な人に対しても冷静で客観的な対応を心掛けていることを示します。感情的にならず、プロフェッショナルな姿勢で対処することが重要です。
■問題解決志向を強調する
苦手な人との関係を改善するために、自分から積極的に行動し、問題解決に向けて努力する姿勢をアピールしましょう。たとえば、相手の立場を理解しようと努めたり、コミュニケーションの改善を図るといった具体的な行動が有効です。
■ポジティブなエピソードを用いる
過去に苦手な人とどのようにして円滑な関係を築いたか、成功体験を基にポジティブなエピソードを共有することで、相手に好印象を与えることができます。
以下に、上記のコツを踏まえた回答例を示します。
「仕事や学校生活において、全ての人と意見が一致するわけではなく、時には苦手な人と接することもあります。その際、私はまず自分の感情を整理し、相手の視点や考え方を理解する努力をしています。たとえば、大学時代のグループプロジェクトで、あるメンバーと意見が対立した経験があります。その時、私は感情的になるのではなく、相手の主張に耳を傾けることから始めました。
具体的には、そのメンバーがなぜその意見を持っているのか、背景にある考え方や経験を聞き出すことで、相手の立場を理解することができました。そして、自分の意見を伝える際も、相手が納得できるように根拠を示し、共通の目標に向かって協力できるような解決策を提案しました。結果として、プロジェクトは成功裏に進み、相手とも良好な関係を築くことができました。この経験を通じて学んだのは、感情に流されず、冷静に相手を理解し、共通点を見つけることが重要だということです。
また、苦手な人との関係を改善するために、私は常にオープンなコミュニケーションを心掛けています。たとえば、日常的に挨拶を交わしたり、相手の意見に対して積極的にフィードバックを行うことで、信頼関係を築く努力をしています。これにより、たとえ最初は苦手だと感じた相手とも、時間をかけて良好な関係を築くことができると考えています。
仕事においても、チームで成果を出すためには、他者と協力し、共に成長する姿勢が不可欠だと思います。もし御社で苦手な人と接することがあったとしても、まずは相手を理解し、コミュニケーションを通じて関係を改善するために積極的に行動することを心掛けます。私は、このような姿勢を大切にし、どのような状況でも前向きに対応できる自信があります。」
この回答例では、以下のポイントを重視しています。
■客観的な対処法
苦手な人との対立を冷静に対処し、相手の視点を理解する努力をしていることを強調しています。
■問題解決志向
相手の意見を尊重しつつ、共通の目標に向けて協力する姿勢を示しています。問題解決に向けた具体的な行動を挙げることで、実践的な対応力をアピールしています。
■ポジティブなエピソード
過去の成功体験を基に、苦手な人との関係改善に成功したことを述べ、前向きな印象を与えています。
「苦手な人がいたときはどうしますか?」という質問に対する回答は、対人関係能力や問題解決能力をアピールする絶好の機会です。冷静かつ客観的な対処法を示し、相手を理解しようとする姿勢や、問題解決に向けて積極的に行動する姿勢を強調することで、面接官に好印象を与えることができます。また、ポジティブなエピソードを用いて、自己の成長や他者との協力関係を築く能力をアピールすることが大切です。
文:丸山 智士(就活系X(Twitter):就活生に知られたくないっ!※フォロワー8万以上)
著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム
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