就職活動における面接は、言うまでもなく非常に重要なステップです。そこでの話す内容に加え、実は話さない部分も同じくらい重要なのです。
面接官に対する第一印象、ボディランゲージ、そして基本的なマナーとエチケットについて、具体的に解説します。
①第一印象を大切にする(服装・姿勢と入室時の態度・表情と挨拶)
②ボディランゲージ(適度なアイコンタクト・ジェスチャー・座り方)
③マナーとエチケット(携帯電話・礼儀・感謝の言葉)
面接の成否は、面接官にどのような第一印象を与えるかによって大きく左右されます。
人は会った瞬間の数秒で相手の印象を決めると言われており、その第一印象は後の評価に大きく影響します。
適切な服装は、その企業の文化や業界標準を反映したものでなければなりません。
例えば、金融業界やコンサルティング業界ではスーツが基本です。色はシンプルで落ち着いたものを選び、男性はネクタイ、女性は過度な装飾を避けることが推奨されます。
服装がきちんとしていることは、あなたのプロフェッショナリズムを示す重要な要素です。
面接室に入る際の姿勢や動作も第一印象に大きく影響します。
ノックをした後、しっかりと背筋を伸ばして部屋に入りましょう。ドアを閉める際も静かに閉め、急がずにゆっくりとした動作で面接官に近づきます。
ここでの注意点は、焦らないこと。落ち着いた行動は自信の表れと受け取られます。
笑顔を忘れずに。自然な笑顔は相手に好印象を与え、あなたの親しみやすさや積極性を示します。
また、挨拶の際には明るくハキハキとした声で、自信を持って「本日はお忙しい中ありがとうございます」と伝えましょう。
この瞬間から面接は始まっているのです。
言葉以外のコミュニケーション、すなわちボディランゲージも面接では重要な役割を果たします。
自信を持っていることや誠実さを示すためには、適切なボディランゲージが必要です。
面接官と適度なアイコンタクトを保つことは、あなたが真剣に話を聞いていることを示します。
アイコンタクトが少なすぎると、自信がないように見えたり、逆に興味がないと受け取られたりします。逆に見つめすぎるのも緊張や攻撃的に見える可能性があるので、適度を心がけましょう。
話す際に手を適度に使うことで、自然な表現力が生まれます。
例えば、ポイントを強調する際に手を使うことで、視覚的にも分かりやすくなります。
しかし、過度なジェスチャーは逆に落ち着きがない印象を与えることがあるので、控えめに自然に行うことが大切です。
面接中の座り方にも注意が必要です。背筋を伸ばし、リラックスした姿勢で座ることが望ましいです。
前のめりになりすぎず、後ろに反り返りすぎないようにしましょう。両足を地面にしっかりとつけ、手は膝の上や机の上に自然に置きます。
面接中のマナーやエチケットも、あなたの社会性を示す重要なポイントです。
面接前には必ず携帯電話をサイレントモードにするか、電源を切っておきましょう。面接中に鳴る携帯電話ほど失礼なことはありません。
これは非常に基本的なことですが、うっかり忘れてしまうと大きなマイナスポイントになります。
面接官に対する丁寧な態度は基本です。言葉遣いには特に注意しましょう。
例えば、面接官に対しては敬語を使用し、「お世話になります」「ありがとうございます」などの丁寧な表現を心がけます。また、面接が終わった際には必ず「本日はありがとうございました」と感謝の意を伝えましょう。
面接の終わりには、面接官に対して時間を割いてくれたことに感謝の意を示すことが重要です。
面接が終わった後、立ち上がる際にも「本日はお忙しい中、貴重なお時間をいただき、ありがとうございました」と丁寧にお礼を述べると良いでしょう。
これらのポイントを意識することで、面接官に対して好印象を与え、あなたの真剣さやプロフェッショナリズムをアピールすることができます。
面接での成功は、話す内容だけでなく、総合的な印象や態度にも大きく依存しています。話す内容以外にも注意を払い、最高の自分を見せる準備を整えましょう。
文:丸山 智士(就活系Twitter:就活生に知られたくないっ!※フォロワー8万以上)
著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム
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