2022/4/21 更新 面接対策

あなたと面接官が話すリズムは合否に影響するので注意

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一次面接は通るけど、二次面接ではいつも落ちる。せっかく、最終面接まで行ったのに不合格。何が違うのでしょうか?当たり前ですが、あなたを評価する面接官が違うのです。一般的には、1次面接は現場社員、2次面接は管理職、最終面接は役員層など、面接のたびに、面接官の役職や年齢層もあがっていきます。そこで、会う人のリズムも違ってきます。

さて、コミュニケーションの技法で、ミラーリングというものがあります。相手の動きを真似る技法です。人間は、自分と同じものに安心感を覚えます。共通の話題や共感する思いがあったら、親近感を覚えるのです。それは、人の動きも同じです。あなたが、お店で飲み物を飲んだ時に、気づいたら目の前の友人も飲んでいた。自分が泣いたら、相手も泣いてくれた。一緒に笑ってくれた。普段、意識していなくても、同じ動きをしてくれる人には、親近感が強まるのです。つまり、相手が飲み物を飲むときに、自分も飲む。腕を組む時に、自分も腕を組む。身を乗り出したら自分も乗り出す。このように相手の動きを真似ることで、潜在的に親近感を覚えさせるという技法です。ただし、目上の人の前で、同じ動きをして、腕などを組んでも偉そうだと逆効果になりかねません。また、相手にリアルタイムで真似していることがばれたら、気持ち悪いと思われることもあるでしょう。

ただ、一番、ここで伝えたいことは、相手のペースに合わせるということです。これはペーシングという技法で、相手のリズムに合わせるというものです。例えば、頷く時の速さです。人によっては、早く何度も頷くし、一回だけ深く頷く人もいます。同様に、話す速さも、人によって違います。まくし立てるような速さで話す人もいれば、ゆっくり丁寧に話す人もいます。イメージ的に、早く話す人はせっかちな人です。答えを早く欲しがる傾向があります。そんな人に、遠回しに丁寧に説明しても、飽きられてしまうでしょう。こういう人には結論を先に話しましょう。また、イメージ的に、ゆっくり話をする人は、言葉を噛みしめ、状況を判断したい人です。そんな人に、焦って早口で話しても、相手はついていけないでしょう。しっかりと、時系列などを説明するのが重要です。

上記はあくまで、一例です。さて、あなたは、早口でしょうか?ゆっくり話す方でしょうか?例えば、自分のペースと全く違うリズムで話されたら、どうでしょうか?きっと、落ち着けないでしょう。冒頭の話に戻りますが、一次の面接官と最終面接の社長は、同じペースだったでしょうか?あなたは、相手のために、話すペースを考えているでしょうか?

もし、そこに気づいていなければ、最終面接で、社長の親近感は得られないかもしれません。自分のペースを守ることは重要です。ただし、相手のペースに合わせることは、コミュニケーションにおいて、さらに重要なのです。

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文:丸山 智士(就活系Twitter:就活生に知られたくないっ!※フォロワー8万以上)
著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム