面接の質問と回答例「あなたの特技はなんですか？」

就活の面接では、「あなたの特技」についても質問されます。この質問は、「社会に役立つ特技かどうか？」がポイントとなります。例えば、以下のように答えたとしたら面接官はどのように感じるでしょうか。

■あなたの特技はなんですか？(通常例)
私の特技は、料理です。和食居酒屋の厨房で一年間アルバイトをしていた経験があるので、基本の料理はもちろん、最近では自分で考えた創作料理を作ることもあります。手際の良さが大事だと思っているので、いかに効率よく作れるかを考えて料理を作っています。

いかがでしょうか。この質問は、あなたの「単なる特技」を聞きたい訳ではなく、あなたの「社会に出てからも役に立つであろう資質」を感じさせて欲しいという意図が隠されています。そのため、自分の特技は社会に出てからどのように活用できるかを考えておく必要があります。通常例の料理であれば、「いかに効率よく作れるか」を考えていると答えています。この「効率」をキーワードにして話を膨らませることも良いでしょう。

■あなたの特技はなんですか？(改善例)
私の特技は、人の顔と名前を覚えることです。コツは二つありまして、一つは、初対面であった時に、まず名前を聞いて、すぐにその人の名前を呼ぶことです。相手との距離が近づく効果もあります。二つ目は、相手の顔の特徴を見つけ出すことです。ホクロの位置やまゆ毛の形など、相手の顔の特徴をつかめば絶対に忘れません。私は、相手の名前を呼ぶことはコミュニケーションの基本だと思っておりますので、意識しながらこの特技を身に付けました。何よりも、私は営業職を志望しております。新規営業がメインの御社でも、この特技は活かせると確信しています。

改善例で語られている特技は、「社会人になったら必ず必要とされるスキル」です。それどころか、「希望職種である営業職」にも直結するスキルですので、好印象は間違いないでしょう。このように、希望職種にまで話を繋げることができれば理想的です。

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文：丸山　智士（就活系Twitter：就活生に知られたくないっ！※フォロワー8万以上）
著書：不安を自信に変える！就活面接【正しい】答えかた／秀和システム