就活の面接では、「他社からの内定」についても質問されます。この質問は、「御社が第一志望とアピールする」がポイントとなります。例えば、以下のように答えたとしたら面接官はどのように感じるでしょうか。
■他社からの内定はありますか?(通常例)
現在、内定はありません。次回が最終面接の企業は3社ほどありますので、頑張って内定を獲得したいです。
いかがでしょうか。確かに内定有無を回答しています。また、内定が無い状態のため、最終面接予定も伝えている点は良いでしょう。ただし、この質問は、「内定の有無」を単純に聞きたい訳ではなく、「当社で働きたい気持ちが本当にあるか?そもそも業界に興味があるか?」を確認するという意図が隠されています。「内定がある」と答えた場合は、その内定先の企業を追加質問されて、「その内定先がライバル会社であるか?」あるいは「別業界なのか?」を確認し、「当社への志望度を測る」のです。もちろん「内定がない」就活生がほとんどですから、その場合はあらためて、「その企業で働きたいという気持ち」を伝えることが重要です。
■他社からの内定はありますか?(改善例)
現在、内定をいただいた企業はありません。しかし、次回が最終面接の企業は3社ほどあります。ただ、私はもともと御社が第一志望だったのですが、今回の御社の選考を通じて、ますます御社で働きたいという思いが強くなっています。本日の面接でも、しっかりと自分をアピールできればと思っております。至らないところもあるかと思いますが、是非ともよろしくお願いいたします。
このように内定が無い場合は、「御社が第一志望を伝える」ことで、話の内容をポジティブに変えています。さらに、ダメ押しとして、本日の面接に対する前向きな姿勢をアピールしています。姑息に見えるかもしれませんが、「内定がない」という評価をカバーするには、これくらいやらないとダメなのです。面接官からの質問は単純に回答するのではなく、ポジティブ面を加えて回答するよう意識してください。
就職活動やインターンイベント、セミナーに簡単登録
→新規会員登録・エントリーはこちらから
文:丸山 智士(就活系Twitter:就活生に知られたくないっ!※フォロワー8万以上)
著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム