就活の面接では、「当社が第一志望かどうか?」についても質問されます。この質問は、「面接官の立場になること」がポイントとなります。例えば、以下のように答えたとしたら面接官はどのように感じるでしょうか。
■当社は第一志望ですか? (通常例)
御社は第一志望群の中の一社です。就職活動を始めた時からこの業界で働くことを決めておりました。現在、他社の選考も進んでおりますので、比較検討しながら、最終的な志望先を決めたいと思います。
いかがでしょうか。第一志望群であり、第一志望の会社と答えていないことがマイナスに働く可能性が高いです。この質問は、最終面接において社長や役員から聞かれることが多い質問です。つまり、入社の最終的な意思確認になります。言い換えると「他の会社を断って当社に来ないようであれば内定はあげられないけど、どう思っているの?」ということです。必ず、第一志望と答えてください。社長や役員は、その会社の最終決裁者になります。例えば、社長が決めたことは、社員が異なる意見だったとしても従わなければなりません。そんなお偉いさんに対し、「第一志望群(他の企業と同じくらいの志望度なので、両方内定をいただいたら迷う会社)です」と答えても、「それならば当社にはいらない」と思われても仕方ないでしょう。つまり、この質問には第一志望と答える以外に道はないのです。最終的に入社するかどうかは、内定を獲得してから考えましょう。
■当社は第一志望ですか?(改善例)
はい、もちろん第一志望です。大学のゼミで行っている研究内容が、御社の事業内容に間違いなく活かせると感じておりますし、また若手に対しても責任のある大きな仕事を任せていただけるとのことなので、やりがいを強く感じております。今はもう、御社で働くことしか考えられません。
このように「当社が第一志望かどうか?」について聞かれた際には、迷わずに「第一志望である」と回答すると良いでしょう。企業の採用計画では内定人数をあらかじめ決めていることが多いです。その中で面接官が恐れることは内定辞退です。それは採用契約が狂ってしまうからです。内定辞退により、内定者数が確保できずに、採用活動を継続せざるを得ない企業も少なくありません。つまり、内定辞退しそうな学生に面接官は敏感に反応するのです。面接官を安心させるためにも、この質問には第一志望と胸を張って答えましょう。
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文:丸山 智士(就活系Twitter:就活生に知られたくないっ!※フォロワー8万以上)
著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム