面接の質問と回答例「あなたの夢はなんですか？」

就活の面接では、「あなたの夢」についても質問されます。この質問は、「志望先の会社とあなたの夢のつながり」がポイントとなります。例えば、以下のように答えたとしたら面接官はどのように感じるでしょうか。

■あなたの夢はなんですか？ (通常例)
私の夢は、世界一周旅行です。特に世界遺産をできるだけ多く見たいと思っております。過去の文明と現在の文明を比較することで、新たな発見が必ずあるはずです。そこで、自分の視野を広げたいと思っております。

いかがでしょうか。世界一周旅行を夢と語っております。確かに夢ですがこの話を面接官が聞いて興味を持つでしょうか。この質問は、単純にあなたの夢を聞いているわけではありません。質問を言い換えると、「当社に入社してから、実現したい目標は何ですか？」になります。面接官は、「当社の面接に来ているのだから、当社で実現できる夢を語るのが当然だ」と思っていることでしょう。だから、志望企業の業界や職種、事業展開をしっかりと把握し、あなたのその会社での目標をアピールしてください。もちろん、夢という前提なので、大きなことを言っても問題はありません。実現の可能性はさておき、それよりも学生らしく、モチベーションの高さをアピールすることを重視しましょう。

■当社に入社したら、どのようなことをしたいですか？ (改善例)
将来、御社の経営に携わるキーマンになり、新規事業を立ち上げることで、できる限りたくさんの人のニーズに対して応えていきたいと思っています。そのためには、まず営業実績を積み上げることです。御社の関東エリア約50支社において営業トップの成績を取り、若手最速での海外転勤も目指します。そして、誰よりも多くの新しい仕事に携わることを心掛け、新規事業を立ち上げるためのノウハウにしたいと思っております。

このように「あなたの夢」について聞かれた際には、志望先の会社とあなたの夢を関連付けると良いでしょう。改善例では経営に携わるキーマンになりたいと伝え、そのために営業トップの成績を取ることをアピールしています。通常例のような「世界一周旅行」の夢と比べた際、面接官はどちらの内容に興味を持つでしょうか。面接の質問に対する回答は、必ず志望先を意識した回答をすることが大切です。

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文：丸山　智士（就活系Twitter：就活生に知られたくないっ！※フォロワー8万以上）
著書：不安を自信に変える！就活面接【正しい】答えかた／秀和システム