就活の面接では、「当社はどのような会社だと思うか?」についても質問されます。この質問は、「志望先企業の理解度」がポイントとなります。例えば、以下のように答えたとしたら面接官はどのように感じるでしょうか。
■当社はどのような会社だと思いますか? (通常例)
非常に活気のある会社だと思います。説明会の時に社員の方とお話させていただいたのですが、仕事に対しての熱い思いを強く感じました。また、職場の雰囲気について質問させていただいたところ、モチベーションの高い活気のある職場だというお話でした。
いかがでしょうか。モチベーションの高い活気のある職場ということを回答していますが、実は面接官が聞きたい内容とは異なっています。何故なら、この質問では「会社の雰囲気を聞いているわけではない」からです。面接官が聞きたいのは、「他社と差別化されている当社の特徴」についてだと思ってください。あなたの「企業理解度から志望度合」を測ろうとしているのです。入社前に感じる雰囲気の良し悪しは、表面的な印象でしかありません。例えば、業界での位置や売上高など、他社と比較した際の「強み」はどこにあるのか?そういった、「事前の企業研究無しでは分かり得ないこと」をベースに回答すると良いでしょう。
■当社はどのような会社だと思いますか? (改善例)
御社は同業他社に比べて、製品開発のスピードが極めて速いことが特徴だと思います。価格帯は安価ではありませんが、消費者の声をいち早く取り入れて、新商品を市場に出されておりますので、その売上高が大きいこともIR資料を見て納得しました。その点を前回の説明会にて、先輩社員に質問させていただいたところ、社内に新商品アイデアコンテストがあるとのお話もお聞きしまして、非常に戦略的かつユニークな会社だと感じております。
このように当社はどのような会社だと聞かれた際には、会社の雰囲気を答えるのではなく会社の事業のことをあなた目線で伝えましょう。改善例では自分なりの意見を伝え、IR資料まで確認しており、用意周到な面もアピールしています。さらに先輩社員からの情報も加えております。通常例のように活気のある職場と言われるよりも、改善例のほうが当社をしっかり理解している学生と評価するのではないでしょうか。面接官目線に立って見ることが重要です。この手の質問は、あなたが事前に企業研究をしっかりしていれば、他の学生よりも評価が高くすることができます。自分のことを伝えるだけではなく、志望先の会社で理解していることも伝えましょう。
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文:丸山 智士(就活系Twitter:就活生に知られたくないっ!※フォロワー8万以上)
著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム