就活の面接では、「友人は何人いるのか?」についても質問されます。この質問は、単純に友人の人数の多さを聞いているものではありません。「あなたの友人に対する付き合い方」がポイントとなります。例えば、以下のように答えたとしたら面接官はどのように感じるでしょうか。
■友人は何人いますか?(通常例)
フェイスブックに友人が500人います。投稿すれば、誰かが必ず答えてくれることがとても嬉しいです。交友関係は広いほうだと思います。
いかがでしょうか。友人は500人なので、人数の多さはアピールできているかもしれません。ただし、「友人との付き合い方」については伝わってきません。この質問は、単に「友人が多いか、少ないか」を確認するためのものではありません。面接官が聞きたいのは、「数」ではなく、「友人との付き合い方」についてです。友人が多いという自慢は意味がないですし、ましてや「SNS上の友達」の数をアピールするのは論外でしょう。「SNSでの、広くて浅い付き合い」が主流である今だからこそ、「狭く深い付き合い」について語る事をお勧めします。例えば、友人の数だけではなく、一定のメンバーと合う回数や定期的な旅行の話などをするのも良いでしょう。継続的な付き合いをしている友人がいることをアピールするのです。さらに、友人に対して、あなたが働きかけているエピソードなどを入れると、友人の中でのリーダーシップも伝えられます。
■友人は何人いますか? (改善例)
年間を通じて会う友人は50人ほどです。その中でも、中学校の部活メンバー7名は、皆が親友と呼び合える大切な仲間達です。毎年、2月と8月にはメンバー全員で泊まり掛けの旅行に行くのが恒例となっており、その夜は、お酒を飲みながらお互いの将来を語ったり、長所や短所を言い合ったりと、とても有意義な時間を過ごすことができます。また、旅行の企画や当日のスケジュール管理は私の役目なので、学生最後の卒業旅行も、そのメンバーたちと最高な思い出を作りたいと思っています。
このようにあなたの友人の数を質問された際は、友達の人数の多さをアピールするのではなく、友人との付き合い方を具体的なエピソードで伝えましょう。改善例では、親しい7名の友人の話をしておりますが、定期的に会っていることや、その際の楽しそうな雰囲気も伝えています。このようなエピソードを聞けば、面接官もあなたを人付き合いの良い人柄とイメージするでしょう。さらに、友人の中での自分の役割も伝えることで、話の広がりも加えております。志望先の業務でスケジュール管理が重要な仕事の一つであれば、面接官も興味を持って、質問を追加でしてくれるでしょう。面接の質問はストレートに答えるだけではなく、自分の良さを伝えられるエピソードを伝えることをお勧めします。
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文:丸山 智士(就活系Twitter:就活生に知られたくないっ!※フォロワー9万以上)
著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム