就活の面接では、「自分の意見と合わないことを指示された時」についても質問されます。この質問は、「あなたがどのように対応していくか」がポイントとなります。例えば、以下のように答えたとしたら面接官はどのように感じるでしょうか。
■自分の意見と合わないことを指示されたらどうしますか?(通常例)
意見が異なった場合は、自分の意見をしっかりと相手に伝えます。その上で、お互いの意見の違いについて話し合い、さらに良い意見を見つけることが大切だと思っています。
いかがでしょうか。もしかしたら、無難な回答に見えるかもしれません。ただ、この質問をかみ砕いて言い換えると「入社後に、あなたの上司から指示されたことがあなたの意見と合わなかったらどうしますか?」になります。自分の意見を持つことは大切ではありますが、ここでは「生意気な学生」と思われないことがポイントです。新入社員になった時をイメージして、謙虚さをアピールすると良いでしょう。また、意見が異なる場合、把握している情報が異なっているという可能性もあります。「意見では無く、情報に相違がないか?」を確認することで、より的確な指示を仰ごうとする主体性を伝えられれば、より良い面接評価に繋がるでしょう。
■自分の意見と合わないことを指示されたらどうしますか?(改善例)
意見が異なった場合は、まず相手の意見を最後までしっかりと聞くことを心掛けています。そして、意見ではなくお互いが知っている情報に相違があれば、その点を共有します。情報量の違いで意見が変わることがあるからです。もちろん、入社後は新入社員として、仕事も把握できていない状態ですので、先輩上司の指示の中から、仕事を学んでいきたいと思います。また、先輩上司が的確な指示を出しやすいように私も状況報告を怠りません。
このように「自分の意見と合わないことを指示された時」というのは、普段の友人に対するものではなく、新入社員としてのあなたの対応を伝えていくことです。ここで勘違いして、「自分の意見は曲げない」という信念をアピールしていくと、柔軟性がなく教育が難しそうな学生と評価が下がってしまいます。面接官からの質問は、入社後のあなたのパフォーマンスを確認するものがほとんどです。新入社員としての謙虚さも演出しながら、アピールしていくと良いでしょう。
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文:丸山 智士(就活系Twitter:就活生に知られたくないっ!※フォロワー8万以上)
著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム