就活の面接では、「あなた自身の課題」についても質問されます。この質問は、「あなたがどのように自らの課題を見つけて対処しているか」がポイントとなります。例えば、以下のように答えたとしたら面接官はどのように感じるでしょうか。
■あなた自身の課題はなんだと思いますか?(通常例)
私の課題は、人見知りな性格を直すことです。就職活動を通じて、人前で話すことが得意じゃないと感じました。そのことを克服するため、会社説明会で隣に座った就活生に自分から話かけて、初対面の人とコミュニケーションを取る練習をしています。
いかがでしょうか。質問には的確に回答しておりますが、マイナスな性格しか伝わってきません。面接官は自分の課題との向き合い方を知りたいのです。マイナス面の性格を課題としてしまうと、改善が難しいと面接官に思われてしまいます。仕事を達成する上で、「課題の発見と対処」は、非常に大切なことです。そのため、「マイナス面の性格が課題」と伝えても、良い評価にはなりません。自分なりに対処する姿勢はアピールしていますが、根本的な性格を変えることは難しいと面接官に判断される可能性があるからです。
例えば、就職活動を通じて「性格ではなく、自分に足りない知識や能力」を課題と感じ、対処していることをアピールすると効果的です。さらに、実際の仕事にも役立つような内容に関連付けることができれば、良い面接評価にも繋がるでしょう。
■あなた自身の課題はなんだと思いますか?(改善例)
私には、客観的な分析力が不足していると思います。就職活動を通じて、企業の説明会に参加する前のイメージと参加した後のイメージが異なる会社が多いことに気付きました。それは、得ている事前情報が少ないことが原因となるのですが、イメージだけではなく、根本的に企業を比較する軸を持つ必要があるとも感じました。そこで、業界研究を始め、企業の資本金や売上高、経常利益なども調べ、会社の印象以外の客観的な分析もできるよう努力しております。
このように性格の課題ではなく、あなたが行動している中で発見した課題やその解決方法を伝える良いでしょう。何故なら、面接官が入社後のあなたを想像しやすいからです。例えば、業界研究や資本金などを調べることは、「営業職」等でも求められる仕事につながります。面接官としては、マイナスな性格を伝えられても評価できません。行動エピソードのほうが評価しやすいのです。実際の仕事にも活かせるような課題発見とその解決方法をアピールしましょう。
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文:丸山 智士(就活系Twitter:就活生に知られたくないっ!※フォロワー8万以上)
著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム