就活の面接でどの会社でもよく聞かれる質問があります。それは、「学生時代に頑張ってきたことを教えてください」です。この質問は、あなたの考えや想いではなく、実際の過去の行動を回答するものです。例えば、以下のように答えたとしたら面接官はどのように感じるでしょうか。
■学生時代に頑張ってきたことを教えてください(通常回答例)
大学時代より続けているアウトドアサークルでの活動です。特に、年間スケジュールの企画作りには力をいれました。例えば、月に1回は登山やキャンプに行くのですが、常に皆が興味を持てるような新しい企画にするべく頑張りました。
いかがでしょうか。確かにサークルの活動を頑張った回答しています。ただし、アピールポイントが、単なる「〜を頑張りました。」だけになっています。これでは、面接官に何も伝わりません。会社には様々な仕事があり、次々に発生する課題に対して対処できる人材が求められています。だから、頑張った上での「直面した課題」と「課題クリアへの取り組み」について、面接官にしっかりとアピールし、「この学生なら、当社の仕事も頑張ってやっていけそうだ!」という評価に繋げなければなりません。
■学生時代に頑張ってきたことを教えてください(改善例)
大学時代より続けているアウトドアサークルでの活動です。特に、年間スケジュールの企画作りを頑張りました。月に1回は登山やキャンプに行く計画を立てるのですが、一番の課題は、いかに皆の参加率をあげる企画にできるかという点です。そこで、皆の要望を反映させるためにアンケートを取りました。さらに、そのアンケート結果から多数派と少数派に分け、
ディベート大会を開催したのです。その催しにより、少数派の意見にも皆に興味を持ってもらうことに成功し、参加率をあげる企画を作ることができました。
頑張ってきたことを質問された際は、頑張ったテーマではなく、何を具体的に行動したのかを回答することがポイントです。例えば、改善例のように「特に力を入れたこと→そこでの課題→課題クリアへの取り組み→その結果」という流れで話し、特に「課題とクリアへの取り組み」は具体的にアピールするようにしましょう。課題は「参加率を上げる企画作り」であり、「クリアへの取り組み」はアンケートを取る工夫とディベート大会となり、独自の発想も加わっています。このようにあなた独自の具体的な工夫も加えてアピールして、「課題に対して対処できる人材」であると面接官に認められましょう。
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文:丸山 智士(就活系Twitter:就活生に知られたくないっ!※フォロワー9万以上)
著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム