就活の面接では、あなたの「いつも心掛けていること」を聞かれる場合があります。このような質問は唐突に聞かれるとなかなか上手く答えられません。例えば、以下のように答えたとしたら面接官はどのように感じるでしょうか。
■あなたがいつも心掛けていることを教えてください。
私がいつも心掛けていることは、常に情報を吸収するということです。本は一か月に10冊以上読んでおります。目的は、情報が必要になった時に、いつでも蓄積したデータを簡単に活用できるようにするためです。
いかがでしょうか。確かに心掛けていることは伝えております。ただ、これでは「ふ〜ん、そうなんだ」と面接官に思われて終わってしまう内容です。何故なら、心掛けている目的が弱いからです。心掛け=基本的に毎日行うようなことなので、目的が無ければ無駄な労力を使っていると面接官に思われても仕方ありません。また、その目的が「自己満足のためだけ」と思われる内容ならば、面接官に良いイメージを与えることができません。「他人のため」の心掛けであって初めて、献身的であり会社に必要な存在になりうる人だと、面接官は感じてくれるのです。
■改善例
私がいつも心掛けていることは、常に情報を吸収し蓄積することです。その目的は、蓄積したデータを人のために活用することにあります。そのために、本は1か月に10冊以上は読んでいます。また、気になったことはパソコンにデータとしても保存しております。最近では、イギリスからの留学生と触れ合う機会があったのですが、日本の歴史についての情報をわかりやすくまとめてその留学生に提供したところ、非常に喜んでくれました。
このように「心掛けていること」については、その具体的な目的まで内容に含めると面接官に納得感を与えることができます。さらに、その目的は人のためであり、実際のエピソードまで落とし込むようにしてください。心掛けているという言葉は、非常に曖昧でリアリティが欠けるものです。実際のエピソードを伝えることで、面接官に興味を持ってもらいやすくなります。追加の質問もされやすくなり、アピールの幅も広がります。「心掛けていることは何か?」のような、たまに聞かれる質問についても、しっかりと回答のシミュレーションをしておきましょう。このシミュレーションの有無があなたの面接合否につながります。
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文:丸山 智士(就活系Twitter:就活生に知られたくないっ!※フォロワー9万以上)
著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム