2024/10/22 更新 グループディスカッション対策

インターン生がGD(グループディスカッション)やってみた!~某損保編・その1~

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世の中にたくさんあるGD(グループディスカッション)活用法。でも選考の場でどう活用すればいいの?インターン生が実際にGDを行い、その経過を記事にしました。


この記事のポイント
・GDで大事なポイントがわかる
・会話例付きなので、具体的なイメージがわく

こんな方におすすめ
・GDをやったことがない・経験が少ない
・選考の場で何を発言していいかわからない
・GDの進め方について体系的にまとまっている記事を読みたい

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GDの設定

参加者:就活生S、就活生Y、後輩N
時間:30分
お題:企業に求められるものは何か?
  (20卒 某損保 インターンシップ選考)

※今回はオンラインではなく、リアルでGDを実施しました!



1. 役割分担

ここで一番大事なことは【時間をかけない】ことです

役割分担は短く、最初に済ませましょう。

役割分担に割くことができる時間は1分もありません。ファシリテーター(まとめ役)、書記、タイムキーパーをささっと決めましょう。立候補でもいいですね。 ただし、ここで決めた役割が絶対というわけではありません。GD中に自然と決まるケースもあります。

typeインターン生では実際に、以下のように役割を決めました。

役割分担~立候補~

S「よろしくおねがいします」
N・Y「おねがいします」
S「そしたら、30分なので時間計りますか
Y「私がタイムキーパーやります!
S・N「ありがとうございます」
Y「あ、書記もやりますね

2. 時間配分

ここで一番大事なことは【議論を始める前に行う】ことです

時間配分は絶対に行いましょう。

GDでは時間内にアウトプットを完成させなければなりません。「最初に全体の時間なんてわからない!」と思われるかもしれませんが、わからない場合は全てを均等に分けてしまって大丈夫です。適当でも時間配分をしておくことが大切です。

特に以下の4つに分けることがオススメです。

(1) 定義づけ
(2) 問題提起
(3) 解決法
(4) まとめ


実際に行ってみて、時間が足りなそうな場合は柔軟に時間配分を変更しましょう。また、GD中にも随時時間を確認しましょう!

typeインターン生では実際に、以下のように時間配分を行いました。

時間配分

S「最初に時間配分みたいなところから考えていきたいんですけど、結構抽象的なお題なので、定義に7分とか?真ん中10分くらいで、そこから…最後に5分くらいでまとめたい、みたいな?抽象的ですけど、大丈夫ですか?」
Y「時間余りませんか?30分ですよね」
S「確かに…あとどんなことを決められますかね」
Y「8分はバッファーでどうですか?
S「バッファーで取りますか」
Y「わかりました。じゃあとりあえずそれで行きましょう」

▼GD中のメモ
テーマと時間配分

3. 定義づけ

ここで一番大事なことは【共通認識を確認する】ことです

定義づけって何?

GD活用法について解説しているものの多くに「定義づけは必ずしましょう」とありますが、そもそも定義づけとは何でしょうか?

定義づけとはつまり「共通認識の確認」です。
初めて会った人たちとひとつの答えを出すために、与えられたお題を考えるうえでの共通認識を持つ必要があります。
例えば“若者”という簡単な単語に対しても、Aさんは20代を、Bさんは学生を思い浮かべ……といったように、それぞれ違うものを思い浮かべていたりします。この認識をすり合わせることが定義づけです。

何を定義づけするの?

定義づけをするといっても、何から定義づけを行うか悩みますよね。
まずは以下の2点に気を付けて、定義づけをしていきましょう。

(1) 5W1H
(2) アウトプットの形

(1) 5W1H

「企業に求められるものは何か?」
今回のお題で言えば以下のように考えていきます。

Who(だれが)誰が企業に求めるの?
 ▼
When(いつ)いつ企業に求めるの?
 ▼
Where(どこで)どこで企業に求めるの?
 ▼
What(何を)何を企業に求めるの?
 ▼
Why(なぜ) なぜ企業に求めるの?
 ▼
How(どのように)どのようにして企業に求めるの?


無理に全てを定義づけする必要はありません。
今回のお題では、WhoとWhatの定義づけが必要そうですね!

(2) アウトプットの形

アウトプットの形、つまりゴールの形を共有しておくと、論点がずれたときに元に戻しやすいです。
今回でいくと「企業に求められるものは何か?」というお題に対する答えの形を「Aから企業に求められるものはBです。」としておけば、AとBを決めればよいということが明確になります。

AとBを決めるためには何を定義づけするべきか…以下実例を読んでみましょう!

定義づけ(1)~問題文に対する共通認識~

S「じゃあ定義について話し合いたいんですけど、企業に求められるものって結構アバウトですね」
Y「軸としては 企業が従業員に対してっていう方向性と」
N「学生が…とかですか」
Y「あとは企業が社会に与えていく影響とか、企業がクライアントに求めるものとか」
S「そうですね、そこらへんを決めていけたらと思うんですけど…」
Y「企業に求められるもの…」
S「このままだとすごく難しいので、まずは今回のお題における“企業”を具体的な業界に絞って話し合っていけば進めやすいと思ったんですけど、いかがですか」
Y「確かに」
N「いいと思います」
S「じゃあ今回の問題を出した企業が某損保なので、損害保険会社に求められるものは何か、で考えたいと思います
Y・N「わかりました」

定義づけ(2)~Whoの定義づけ~

S「まず損保と関わるところが、大きく、相手会社、顧客、あと従業員…Nさんは他に何か思いつきます?」
N「従業員…あとは社会的にどう還元していくか、とかですかね」
S「社会的に還元…」
Y「意義みたいな感じですか?」
N「社会的意義…どう還元していくか…」
Y「社会にどう還元するか、みたいなところですかね」
S「そうですね。求められるものってことで、関わりがあるところを洗い出してみたんですけど、他はもうないですかね?」
Y「あとはステークホルダーですかね」
S「なるほど。じゃあこの中から絞っていきますか?」
N「はい」
Y「絞ったら考えやすいですね
S「どれがいいですかね」
Y・N「うーん」
S「僕は顧客にするのが考えやすいかなって思うんですけれども、どう思いますか?」
N「私は、ぱっと浮かんだのが、CSR。社会的責任っていうのが1番最初に思い浮かんだので、社会がいいなって思ったんですけど…」
Y「僕は、ふたりともと違って、従業員目線のほうが考えやすいかなって思って。社会的責任というのは抽象度が高くて、意外と考えづらいかなって思うので、従業員か顧客かどっちかなって思うんですけど、どうですかね?」
S「うーん、どうするか…。時間はあと25分くらいですね」
Y「あと2分で定義は決めたいですね」
S「そうですね。とりあえず、従業員か顧客かのどちらかってことで、他に決められるところについて考えてみて、その後にどちらか選べればと思うんですけど、どうですかね?」
N「はい」
Y「他に決められるところってどこですかね?」
S・N「……」

定義づけ(3)~Whatの定義づけ~

Y「そもそも、この求められるものっていうのは、施策なのか、サービスのように商品として求められるものなのかっていうところですが」
N「物理的なものかどうかということですか?」
S「物理的なものか、形がないものかみたいな?」
Y「そうっすね」
S「この中で損害保険に詳しい人いますか?」
Y・N「あんまり」
S「そうしたら、顧客へのサービスより、従業員が求めるものって観点で考えた方が、考えやすいかなって思ったんですけども、どうですか」
Y・N「いいと思います」
S「じゃあここで7分くらいなので、ここまでのことをまとめると、損害保険会社に求められるもので、特に従業員が求めるものという方向で議論を進めていければと思います」
N「はい」
Y「これは企業が従業員から求められるものってことですか?」
N「従業員が、企業に対して求めるものっていう意味ですよね」
S「はい」
Y「わかりました」
S「Nさんの言い方の方ががわかりやすいですね。一旦それを書いておきましょう」
Y「これを考えるのが10分くらいですよね」
S・N「そうですね」
Y「そうしたら10分でいろいろ案を出した後に、残りのバッファー8分の中で最もいいものを探していく形はどうでしょうか」
N「いいと思います」

▼GD中のメモ
定義づけ

≫≫≫「その2」では、議論を深めていきます!お楽しみに!




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