皆さんこんにちは。type就活です。
就活を始めると一度は耳にする「OBOG訪問」。
しかし具体的に何をするのか、いつ、どういった流れで行うのかイメージできていない人も多いのではないでしょうか。
本記事ではOBOG訪問の具体的な流れや行うメリット、質問例、メール文面など、OBOG訪問に関わる全ての要素を徹底解説します。
読むだけでOBOG訪問を含めた就活のスケジュール(何をいつからやるのか)・流れが分かります。ぜひ最後までお読みください!
就活で言われるOBOG訪問とは、自分が入社を志望する企業や業界で実際に働いている、主に大学OBOGの先輩方との面談や交流を通じて、企業や業界のよりリアルな情報を得たり、就活に関するアドバイスをもらったりする活動のことです。
就活においてOB/OG訪問のメリットは多岐にわたります。
①先輩たちから得られるアドバイスや情報により、就職活動やキャリアの方向性を明確化できる
業界や企業に関する情報はインターネット検索で手に入れることもできますが、具体的に
・「どういった仕事が多いのか」
・「どういった解決方法がよく取られているのか」
・「社内の雰囲気は」
・「どういう人が出世しやすい環境か」
など、就活をする上で非常に重要であるものの、企業として公にしにくい情報を得られるのはOBOG訪問ならではのメリットです。
②面接が有利になる可能性がある
面接では1次、2次と進むにつれ、「企業と就活生の相性」をよりパーソナルな面から見られるようになります。
面接官が「この就活生の強みを自社で生かせるか」「自社の社員たちとどんなシナジーを生み出してくれそうか」といった観点から点数をつけるとき、事前に得た情報と自分の強みを絡めて話すことができれば大きなアドバンテージが得られます。
OBOG訪問を通して企業やそこに勤めている人の雰囲気を理解しておくことは単なる「志望業界についての解像度の高い情報」である以上に、面接突破のためにも大きな手がかりとなるでしょう。
ここからはOBOG訪問を行う上での実際の流れを紹介します。
OB/OG訪問は、卒業前年度の10月から卒業年度の5月にかけて行われることが一般的です。
一般的な就活スケジュールにおいて、10月から11月にかけては、新卒採用の情報が公開され、企業の選考活動が本格化します。その後、12月から3月にかけては、選考が進行し、内定が出る時期です。
この時期にOB/OG訪問を行うことで自己分析や志望業界についてある程度固まった状態でより詳細な情報を収集でき、志望企業や業界に対する理解を深めることができます。
また、卒業前年度の秋から冬にかけては、OB/OGの方々も比較的余裕がある時期のため、訪問のスケジュール調整がしやすいという利点もあります。
OBOGの方の負担にならないよう、早め早めに動くのが吉でしょう。
ここからは、具体的にOBOG訪問を行う流れを紹介します。
具体例も多数紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
📌まずは自分の準備
OBOGの方を探し始める前に自分の志望企業や業界、OBOG訪問を行う目的やOBOG訪問を通してどういった情報を得たいのか明確にしておきましょう。
OBOG訪問は必ずしもしなければならないことではありませんが、OBOG訪問をした先輩の話によると「OBOG訪問の際に聞いた社員の方のアドバイスにより、面接がうまくいった」「志望度が上がった」など、やってよかったという声も多数ありました。自分の中で目的意識やキャリアの見通しをはっきりと持った状態で行ってこそ、OBOG訪問の効果を最大限に生かせるでしょう。
📌OBOGを探す
実際に訪問するために志望企業、業界に在籍しているOBOGを探します。
OBOGを探すためには以下のサービスを参考にしてみてください!
・部活やサークル、ゼミなどの先輩
面識のある先輩ですでに卒業されている方はもちろん、ある程度の規模や歴史が長い団体であればOBOG会が存在し、名簿を閲覧できる可能性もあります。
・大学のキャリアセンター
大学や所属学部のキャリアセンターや就職支援課でOBOG名簿を公開している場合があります。大学のHPや直接の問い合わせで確認してみましょう。
・マッチングサービス
Matcher(マッチャー)
ビズリーチ・キャンパス
LinkedIn
などがあります。
📌お願いメール送付と確認事項
誰に訪問するかを決めたら、実際にコンタクトを取ります。
親しい先輩であればSNSや連絡ツールを使うこともできますが、初めて会う方であればメールでファーストコンタクトを取ることが一般的です。ここで印象を悪くしないよう、丁寧な文章を心がけましょう。下記の例文をぜひ参考にしてください。
件名: OB/OG訪問についてのお問い合わせ
[相手の名前]様、
はじめまして、[大学名]の[あなたの名前]と申します。
[連絡先提供元]を通じてご連絡先をお伺いしました。/紹介いただきました。
私は現在就職活動を行っており、[相手の名前]様がお仕事されている業界に深い興味を持っております。そこで、是非OB/OG訪問をさせていただき、[大まかな質問]についてお聞きしたいと存じます。
ご多忙の中誠に恐れ入りますが、お時間をいただけますと幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。
[あなたの名前]
[連絡先情報]
yesの返信がいただけたら、その後は日程調整と各種事項の確認を行います。
・場所(オンラインならツールなど)と日時
・ざっくり訪問全体の流れ
・当日の服装
・訪問先の受付方法
・その他不安な点
メールでのやり取りは表現がくどくなったり、何回も不要なやり取りをしてしまいがちです。忙しいお仕事の合間に受けてくださるOGOBの方の負担とならないよう、丁寧でかつ簡潔な内容、やり取りを心がけましょう。
また多忙な方であればOBOG訪問をお断りされる場合ももちろんあります。事情は色々あるかと思いますので、あまり気にせず、お返事をいただいたことに対してしっかりお礼のメールを返しましょう。
📌立ち振る舞い、質問内容
OBOG訪問当日の立ち振る舞いや質問内容について、まずは基本的なマナーを押さえましょう。
■挨拶:
訪問先に到着したら、まずは挨拶から。明るく、はっきりとした声で自己紹介をしましょう。
■服装:
事前に確認しておきましょう。基本的にオフィスを訪れる際はスーツが無難です。そうでなければある程度フォーマルで清潔感のある装いにしましょう。
■メモ:
話を聞く際、メモを取ることも忘れずに。後で振り返る際に役立ちます。ただしボイスメモや動画は必ず許可を取ってからにしましょう。
■質問:
用意していた質問のなかで優先順位をつけながら聞けると良いでしょう。相手との会話に合わせた質問を心掛けるとさらに好印象です。
質問に関してはその人物への興味関心によるものに偏らず、自分の就職活動にどう生かすかを意識するようにしましょう。
またOBOG訪問は、企業説明会で公にしていない、よりディープな情報を得られることが最大のメリットです。調べればわかるような表面的な質問から一歩踏み込んで聞いてみることをお勧めしますし、OBOGの方もそういった質問が来ることを想定しているはずです。
以下の質問を参考にしてみてください!
・学生時代の活動や経験について
・現在の仕事内容や今後のキャリアについて
・就活時の志望動機や選考基準について
・企業選びや内定先の決定要因について
・現職に就いて得られた学びや成長について
・働く上でのやりがいや苦労について
下記の「OBOG訪問をした先輩の声」のコーナーにも質問例を掲載しています。ぜひ参考にしてみてください。
📌お礼メール送付
訪問後は必ずお礼の挨拶をしましょう。最後まで礼儀を尽くし、良い印象を与えることで、その後のさらなるコネクションや自分の後輩のためにもなります。
お礼はもちろん直接言うことも大切ですが、後日(できれば翌日までに)メールを送ることが望ましいです。
以下に例文を掲載しましたのでぜひ参考にしてください。
件名:先日のOBOG訪問についてのお礼
[OBOGのお名前]様
件名:先日のOBOG訪問のお礼
お世話になっております。
[自分の大学名・学年・名前]の[自分の名前]です。
先日は貴重なお話を伺う機会をいただき、心から感謝申し上げます。 お話しいただいた[具体的なアドバイスやお話]がとても参考になりました。今後の就職活動に役立てていきたいと思います。 再びお会いできることを楽しみにしております。引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。
[自分の名前]
[連絡先]
OBOG訪問後のお礼メールは、感謝の気持ちを伝えるだけでなく、印象に残る存在になるチャンスです。最後まで気を抜かずに対応しましょう。
実際にOBOG訪問を行い、大手内定を獲得している先輩方の質問例や体験談を掲載します。ぜひ参考にしてみてください。
Q1.現在の所属と内定先を教えてください
・地方旧帝大・理系院
・三菱地所、丸紅など
Q2.訪問先を知ったきっかけと訪問形式は?
・社員さんと話す機会があり、興味を持つ⇒インターンに応募⇒インターン参加⇒インターンでお話しした社員さんの名刺ゲット⇒後日改めてOB訪問
Q3.主な質問内容は?
〈選考対策〉
・興味を持っている部署に対して、疑問点をぶつける
・志望動機のブラッシュアップ(違和感がないか) など
〈仕事内容〉
・思い入れのある仕事は?
・仕事に対するこだわりは?
・この会社の好きなところは?
・次に行きたい部署は?
・最終的なキャリアゴールと、それは入社前後で変わった? など
〈会社の制度について〉
・人事異動の形式は?地方、出向の割合は?
・普段の一日のスケジュールについて
・フレックス、リモートは実際使われてる? など
Q4.OBOG訪問してよかったと感じた経験は?
志望動機を固めていった方が良いと思っていたが、社員さんからのアドバイスにより、敢えて自分の素直な考え(会社に入ってやりたいことはまだ決まっていないが、興味のある部署はたくさんあること)を述べることにした。
面接では素直な考えを述べた上で面接官も納得してくれ、さらに内定をいただけたので、自分としてもこの会社に行こうと決断ができた。
Q1.現在の所属と内定先を教えてください
・地方旧帝文系学部生
・三菱商事・伊藤忠商事など
Q2.訪問先を知ったきっかけと訪問形式は?
ビズリーチ経由
・行きたい企業/業界において元々「OBOG訪問が重視される」という話を聞いたことがあったので、ネットでメジャーな方法を調べて志望企業の社員さんに片っ端からアポを取った
・基本オンライン
知人紹介経由
・大学で所属していた部活動のOBさんが志望企業の社員さんだったので、先輩に繋げてもらった
・LINEを交換して、電話やメッセージで比較的フランクにやり取りを行った
・ビズリーチ経由よりも深いった話もしてもらえた
Q3.主な質問内容は?
実務理解
・1日の業務フローは?
・客先訪問とメールのやり取りで得られる情報の違いは?
・所属部署ならではの仕事とそのやりがいは?
・体力的にしんどい瞬間は?
・精神的にしんどい瞬間は?
キャリア理解
・これまでの細かい経歴は?
・各時代においてのやりがいは?
・部署異動のしやすさは?
・今後歩みたいキャリアは?
選考対策
・自分の志望動機に関して現場社員から見てどんな印象を受けるか?
Q4.OBOG訪問してよかったと感じた経験は?
志望度が上がった
・単純なビジネスモデルや社格として志望度が高い企業ではあったが、OBOG訪問をしてくださる社員さんと接するにつれて現場ならではの楽しさや苦しみを深く理解できるようになり、全部ひっくるめて「楽しそう」と思えるようになった。社内制度や働き方も自分の希望と合っている部分を実感できた。
・ネットに転がっていない制度や、カルチャーを教えてくださることも多いので、良い意味でも悪い意味でもギャップを感じる場面が多々あった。
志望動機の明確な言語化
・自分の志望理由がかなり現場の視点に根付いたものだったため、現場で働く社員ならではの意見を客観的に取り入れることができた。キャリアパスや実務面も細部まで作り込んだ志望動機が完成したので、実際の面接でも詰められることはほとんどなく、疑問に思われることも一切なかった。
OBOG訪問を行うにあたって、訪問先の方の迷惑になってしまうのではないかと尻込みしてしまうこともあるかもしれません。ですがOBOGの方も自分の後輩たちに自分の就活の経験を生かしてほしい、自分の仕事のことを知ってほしいと思っているはずです。
OBOG訪問は単なる就活のための情報を得る場というだけではなく、大学という歴史ある組織の世代を繋ぐ大切な交流の場でもあります。
ぜひ積極的にOBOG訪問を行い、素敵な先輩たちの声を聞きに行ってみてください。そして将来はぜひとも自分が素敵な先輩になりたいですね。
OBOG訪問は企業情報を知る手段としては最後に行うものになります。イベントでまずは様々な企業の情報を手に入れ、就活の第一歩を踏み出してみてください!
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