こんにちは。type就活事務局です。
本日は、過去インターン生が開催していた「WEBテスト対策セミナー」の内容を一部抜粋し、多くの学生が対策に悩む「WEBテスト(適性検査)」について、ご説明いたします!
皆さまはWEBテストについて、どのくらい知っていますか?
「中学範囲の問題が出るらしい」
「受けた先輩は特に何もしなくても大丈夫だったといっていた」
「とりあえず対策本を買えば問題ないらしい」
このようなイメージがあるかともしれませんが、実は…
「中学範囲の問題が出るらしい」
→難易度自体は難しくないが、慣れておかないと制限時間に間に合わない!
「受けた先輩は特に何もしなくても大丈夫だったといっていた」
→就活は十人十色!自分に合った対策が必要!
「とりあえず対策本を買えば問題ないらしい」
→対策本は単なる補助。なんのためにどの参考書を使うのかが大切
選考対策というとESや面接、GDなどに時間をかけがちですが、WEBテストの結果次第では面接に進めないなんてことも。
時間のある就活初期の段階でしっかり対策をしておき、余裕を持った状態で面接対策などに時間をかけることがベストです。
今回の記事では、WEBテストの基本から種類、例題やおすすめの対策本の紹介など、皆さんが知りたい情報を幅広く説明していきます!
WEBテストとは、選考フローで多くの企業が取り入れているテストで、パソコンやスマホを使いWEB上で受験することからWEBテストと呼ばれています。
代表的なものとしては「SPI」「玉手箱」が聞きなじみのある言葉ではないでしょうか?
各テストによって、問題の形式や回答方法、科目も様々なため、どんな形式が来ても慌てないように事前の準備が大事になります。
【特徴】
・中学レベルの比較的簡単な問題、知識問題を短い時間で解いていく
・知っていれば解ける、知らなければ解けない問題
・大きく「国語」「数学」(英語 暗号)+性格
・テストセンターか自宅受験(WEB)かでやや傾向が異なる
以上の特徴からWEBテストは、しっかりと対策をしていれば何も心配しなくて大丈夫な選考方法といえます!
多くの企業は、ES(エントリーシート)の後、もしくはESと同時に実施されるケースが多いです。
企業によっては面接後に行うこともあります。
早い段階から課されるため、早め早めの対策が必要です。
なぜそんなに早い時期から受ける必要があるのでしょうか?次で解説します。
WEBテストを行う理由は、大きく分けて2つです。
①企業が面接可能な人数を絞りこむため
新卒採用担当の方は、内定者の対応やイベントの登壇、人材企業との商談など非常に多忙です。
対象のESすべてに目を通して面接を行うことは、実質不可能に近いため、ある程度まではWEBテストの結果で絞っています。
②基礎能力を測るため
新卒採用は長期的な投資です。
コミュニケーションが取れるか、最低限の基礎知識はあるのか、は、まだ社会に出ていない未知の可能性を秘めた新卒採用における重要な価値観の1つです。そのため、WEBテストを行うことで企業が求める最低限の地頭があるか否かを判断しています。
ここからは具体的な形式について説明していきます。
WEBテストには大きく2つの形式があります。形式により出題される問題に違いがあるため、あらかじめどのような形式があるのかをきちんと理解しておきましょう。
専用の会場のパソコンを使い、試験の助監督のもと受験をします。
受験の日時は事前に予約が必要となり、あらかじめ「性格検査」を受けたうえで、会場では言語・非言語のテストを受けます。
・全国にある拠点の会場に行って受験
・支給される紙とペン以外使えない
・いい成績のテストは使いまわすことも可能(結果は出ないため、自分で手ごたえを確認した場合)
※事前に性格検査を受検する必要あり※
基本的な形式はテストセンターと変わりませんが、自分のパソコンを使って受けることができるため、自由に場所と時間を選ぶことができるのが特徴です。
ですが、テストセンター型と違い、その都度受験をする必要があり、テストの結果の使いまわしはできません。
オンラインで自宅から受験可能なテスト形式。
・自分の持っているパソコンで受験
・電卓などは使用可
・各企業ごとに受験する必要がある
WEBテストでよく聞く誤謬率(ごびゅうりつ)。
回答した問題に占める不正解の問題の割合のことを指しますが、実はSPI検査を含む多くのWEBテストでは基本的には計算されていません。
ですので、WEBテストを受験する際は、不正解の数は気にせず、なるべく多くの正解を目指しましょう!
※一部事務職や経理職などのテストでは誤謬率が計算される場合があります。事前に知らされるケースが大半のため、説明をしっかり確認しておきましょう。
WEBテストはSPI、玉手箱、CABなど様々な種類があり、企業によって出題の形式も異なります。
今回は主要な形式である「SPI」「玉手箱」「TG-WEB」について解説します
SPI(エスピーアイ):Synthetic Personality Inventory(総合適性検査)の略
最も多くの企業が活用しており、性格や基礎的な知能能力といった、個人の基礎的な資質である部分を測定しています。
テスト形式は、テストセンター型、自宅受験型、ペーパーテスト型に分けられます。
出題形式が非常に様々で、1番最初に取り組むべきテストです。
■専用会場で受験
・使用できるのもはボールペンと紙のみ(支給)
・事前に予約が必要です。早い段階から動く!
・いい結果(自己判断)を出したらもう受けなくてもよい
テストセンターでのSPIの1番の特徴は、回答を使いまわすことができる点です。
ただ、テストの結果は表示されないため、自己判断でいいと思った結果を使いまわせます。
■WEB-SPI(自宅受験型)
・自宅で好きなタイミングでの受験ができる
・電卓や辞書が利用されることを前提とした問題になっている
・何度も受ける×同じ問題が他企業の時にも出題される
■WEB-SPI(監視型)
・自宅で好きなタイミングでの受験ができる
・電卓や辞書が利用されることを前提とした問題になっている
・何度も受ける×同じ問題が他企業の時にも出題される
・オンライン上でカメラ越しに監視がある状態での受験
※あまりない受験方式ですが、上記の場合は必ず企業から案内があるはずなので必ず確認しておきましょう
SPIでは非常に幅広い知識が問われます。
■例題1:言語分野
テストセンターでのSPIの制限時間は、言語・非言語を含んで35分程度です。問題数の制限自体はありません。
少ない時間で例題のような幅広い分野での知識が必要となります。当日、制限時間に追われて実力が発揮できなかった…とならないように、練習時点から時間を気にしながら受けてみましょう!
また、テストセンター型か、自宅受験型かで出題される内容も変わります。
■例題2:自宅受験型
熟語の成り立ち
問題:熟語の成り立ちとしてあてはまるものを選べ
公設
A 動詞の後に目的語を置く
B 前の漢字が後ろの漢字を修飾する
C 主語と述語の関係にある
D A-Cのどれにも当てはまらない
正解:C
自宅受験型ではネットでの検索や辞書も使うことは可能なため、問題に一ひねりされているようなものが多いです。監視型ではない限り、不正ができてしまう構造ではあるものの、解答集や友人との回答は全くおすすめできません。
■例題2:テストセンター型
語句の用法
問題:下線部の語が最も近い意味で使われているものを1つ選べ
これは日常によくあることだ
A 東京に住む
B 思い出に記念品を買う
C 頭痛によく効く薬
D 旅行に行く
E 朝食を食べずに済ます
正解:A
テストセンターでは、支給された紙とペン以外は使えないため、一から自力で問題を解いていく力が必要です。
一見簡単そうでも迷う問題も多く、本当の意味での「学力」が測られています。
当日のテストが、テストセンターなのか自宅受験なのかは企業によって異なるため、特定の形式に偏った対策は非常に危険です。 どちらの形式でも同じくらい回答できるように準備をしておきましょう。
SPIの次に最も多いテスト形式の玉手箱。日本エス・エイチ・エル株式会社が取り扱っている総合適性テストです。
SPIと同様に「知的能力」や「性格」を測定しています。
受験形式としては、WEBテスト型と、テストセンター型(C-GAB)があります。
玉手箱は問題数が多く、科目ごとに対して制限時間が設けられているため、落ち着いてスピーディーに回答をする必要があります。問題の傾向を抑え、しっかりと対策をしていきましょう!
■例題1:言語言語=長文問題(漢字、熟語などはない)
長文問題に答えよ
近年、ストレス社会という言葉がよく使用されるようになった。ストレス社会というのは造語で、学校や職場などの社会生活で感じるストレスが蔓延している状況を表す。ストレスが原因で体の不調を訴える人や、引きこもってしまう人もいる。ストレスによって生活に支障をきたす人を救うには、どのような方法が考えられるだろうか?
私は八方美人にならないことで、ストレスを減らしていけると考える。八方美人になることで、行動の軸が他人に左右されてしまうからだ。結果として自分の思い通りの行動がとれず、ストレスが溜まってしまう。では、この八方美人の状態から抜け出すためにはどうすればいいのか?それは、気が進まない誘いや助けを聞き入れないことだ。会社の飲み会に行きたくないと感じたのに行ってしまえば、間違いなくストレスを溜める原因になるだろう。ストレスを減らしていくために、自分の気持ちに従って行動するべきだ。
「人からの誘いや助けを拒否したら、嫌われてしまうではないか」という反論があるだろう。しかし、そもそも万人から好かれる人など居るのだろうか?八方美人だったとしても、「自分の意志がない人間」と思われる可能性はある。どんな行動を取ろうと、肯定する人と否定する人にわかれるのが普通だ。よって「嫌われたくない」との気持ちからとる行動は、ただストレスを溜めるだけの行動とも言える。他人の顔色をうかがって行動をする必要はないのだ。
社会生活を営んでいれば、気の進まない誘いや助けを受けることもあるだろう。そこで自分の意志を貫く勇気を持つことによって、ストレス社会の問題を解消していける。
引用:https://businessbook-lasdream.com/2019/08/09/paper-stress/
問1 ストレス社会を生み出す原因は「他人に嫌われたくない」との気持ちから、八方美人の行動をとってしまうことだ。
問2 ストレスは体調不良などの身体的要因と組み合わさることで、溜まりやすくなる。
A 本文から論理的に考えて、設問分は明らかに正しい
B 本文から論理的に考えて、設問分は明らかに間違っている
C 本文だけでは、設問が正しいか間違っているかは判断できない
正解:問1=A 問2=C
長文問題は、600字程度に対して4つの問題が出され、これが約8問分あります。出題形式にもよりますが、1つの長文問題にかけられる時間は2分もありません。理想は長文を1分で読み、1問を12秒で解いていくことです!このスピード感を意識して慣れていきましょう!
外資・コンサル・大手企業で活用されることが多いテスト形式。ヒューマネージという人事コンサルティング会社が取り扱っているテストです。
ほとんどが自宅での受験となり、暗号問題や図形などクセのある問題が多いのが特徴です。
優先度はSPIや玉手箱と比較すると低いものの、難易度が比較的高いため、対策はしっかりする必要があります。
■例題1:一筆書き
図のような道とA-Gの建物がある。スタートからある建物の前だけを通らずに、それ以外すべての道を1回ずつ通ってゴールに着いた。このとき通らない道はどれか
引用:これが本当のwebテストだ!2 p62
面接などの材料に利用されることが多く、性格や考え方などその人のマインドにフォーカスされているため対策するべきものではありません。
企業によって風土、職務内容は千差万別で、明確な性格はありません。
ここで自分を偽って、企業が求めるような回答をしてしまうと本末転倒です。
この企業で自分はこう働きたい、こういうキャリアを歩みたい!
といった自分の軸をしっかり決めてから受験をすることが大切です。
一貫性を持った回答ができるよう心掛けましょう!
ここまでWEBテストの特徴について説明してきましたが、ここからは具体的な対策方法について解説します!
WEBテストの理想的な対策方法は以下の流れです。
①基礎的な力を付ける
(赤本を1~2週して感覚をつかむ)
↓
②ハイレベルな問題を解く
(青本を5周はして力をつける)
↓
③実践経験を積む
(本番こそが正解です!)
SPIの対策本といえば、「赤本」「青本」が有名ですよね。
赤本、青本とは正式な名称ではなく、
赤本:SPIノートの会から出版されている「これが本当のSPI3だ」
青本:SPIノートの会から出版されている「これが本当のSPI3テストセンターだ』」、
ナツメ社から出版されている「史上最強SPI&テストセンター超実戦問題集」のことをいいます。
ナツメ社から出版されている「史上最強SPI&テストセンター超実戦問題集」を青本と呼ぶのが一般的です。
ただ、実際どちらを使えばいいのか、違いが分かりづらいため、以下のパターンでの使い分けをお勧めします。
参考:「これが本当のSPI3だ」
参考:「史上最強SPI&テストセンター超実戦問題集」
■WEBテスト初心者/数学が苦手な方
「赤本」
■難関企業の対策をしたい
「青本」
WEBテストについて、23卒の先輩にインタビューをしてみました!
参考にしてみてください。
Q:対策はいつ頃からしましたか?
A:3年生の5月~6月頃から対策していました
Q:使用した対策本は?
A:「これが本当の○○だ!」シリーズ(赤本)を使っていました
Q:WEBテストに関して、「失敗したな…」と思うことはありましたか?
A:企業独自のものは苦戦しました。
もっと前からやっておけばよかったなと思いました。
Q:Q:これから就活を始める後輩にアドバイスをお願いします!
A:ただ本を解いて対策するのではなく、各WEBテストの特徴や、企業が学生に対してどんな能力を求めているのかを把握しましょう!
Q:対策はいつ頃からしましたか?
A:3年生の4月頃から始めました。
Q:使用した対策本は?
A:青本を1日に1~2時間ほど、1か月程度勉強していました。
Q:WEBテストに関して、「失敗したな…」と思うことはありましたか?
A:金融系(社内機密が多い)の選考であるのにもかかわらず、
性格テストで「なんでもあけっぴろけに話します!」「隠し事が出来ません!」を選択してしまったことがありました…。
Q:これから就活を始める後輩にアドバイスをお願いします!
A:就活が進んでいくと、ES・GD・面接など対策しなければいけないことが多くなり、webテスト対策を計画的に進めることが難しくなってしまいます。
後回しをせずに、時間があるうちに対策をすることを強くおすすめいたします!!
Q:WEBテストはいつから始めればいいですか?
A:結論、早いにこしたことはありません!
選考が始まると、ES対策や、面接対策など、やらなくてはいけないことが山ほどあります。また、企業によってはサマーインターンでも適性検査があることも。毎日1~2時間程度勉強すると想定しても約2か月ほどかかるので、3月頃から始めてみることをおすすめします。忘れそうになったらその都度勉強していきましょう!
Q:解答集がよく出回っていると聞きますが、それを使用するのはどうですか?
A:絶対におすすめしません!精度も低ければ、時期や企業によって問題も変わります。お金をかけて失敗の道を選ぶことになりかねません。
Q:WEBテストは何から始めたらいいですか?
A:まずはSPIから対策しましょう!なるべく早く、SPIのテストセンターで高得点を目指していくのがおすすめです。
Q:数学が苦手で問題が解ききれません。
A:単純な計算問題は慣れです。無理だ…と思う前に、実践経験を10回ほど積んで、問題に慣れて自信をつけましょう!
Q:企業は毎年同じ種類のWEBテストを使うの?
A:企業によっては変更することもあります。また、インターンと本選考で違うWEBテストをする企業もあります。
Q:あまり見ない形式のWEBテストが課されるのですが、対策はありますか?
A:まずは基本のSPIを完璧にしましょう!企業の独自問題は、周りの学生も対策できていないことも多いです。確実に対策ができるSPIで点数をとっていきましょう!
ここまでWEBテストについて説明してきましたが、何となく特徴は理解できましたか?
まとめると
・WEBテストは対策が必須!前もって勉強しておくほかありません
・自宅受験型、テストセンター型それぞれに対応できるようにしておこう!
・無理せず、まずは自分のレベルに合った対策方法を選択しよう!
・特定の形式に偏らず、まんべんなく対策しよう
・実践経験こそが正義!まずは多くの企業にエントリーし、実践経験を積んでいきましょう!
皆さんが余裕をもってWEBテストを通過することを願っています!
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