2026/7/9 更新 選考対策
■情報が頭に入らない理由
①「情報を集めること」が目的になっている
→「何が印象に残ったのか」「自分はどう感じたのか」を考えることが重要
②「企業ごとの比較ができていない」
→企業ごとに同じ項目で比較をして違いを明確にすることが大事
③「自分との接点」を考えていない
→「この企業のどこに魅力を感じたのか」「自分の経験や価値観とどこが重なるのか」を書き出して、自分との関係性を見えるようにすることが大事
■効果的な情報のまとめ方
①「一社一枚」にまとめること
→「事業内容」「企業の強み」等の七つ程度の項目を設けて整理すること
②「人に説明する」こと
→アウトプットを繰り返すことで、知識は確実に定着します
就職活動を進める中で、
「企業研究をしているのに内容が覚えられない」「何社も調べた結果、どの会社も同じに見えてしまう」
と悩む学生は少なくありません。
何時間もホームページを読んだり、説明会に参加したりしているにもかかわらず、いざ面接になると企業の特徴を説明できない。このような状態になる原因は、記憶力が悪いからではなく、「情報の整理方法」にあります。
企業研究は情報を集めることが目的ではなく、自分なりに整理し、活用できる状態にすることが大切なのです。
企業研究をしても頭に入らない人には、いくつか共通した特徴があります。
まず一つ目は、「情報を集めること」が目的になっていることです。
企業ホームページや就活サイトを読み、説明会にも参加しているものの、読んだだけ、聞いただけで終わってしまっています。
人はインプットだけでは情報を定着させることはできません。
重要なのは、「何が印象に残ったのか」「自分はどう感じたのか」を考えることです。
二つ目は、「企業ごとの比較ができていない」ことです。
企業ごとにノートを作っても、それぞれを独立して管理しているため、違いが見えなくなってしまいます。
例えば、同じ業界の企業であれば、「事業内容」「強み」「社風」「求める人物像」「若手社員の働き方」など、
同じ項目で比較すると違いが明確になります。
比較することで、その企業ならではの特徴が記憶に残りやすくなります。
三つ目は、「自分との接点」を考えていないことです。
企業研究は会社を知るためだけではなく、「なぜ自分はこの会社を志望するのか」を見つけるために行います。
そのため、「この企業のどこに魅力を感じたのか」「自分の経験や価値観とどこが重なるのか」を書き出すことが重要です。
自分との関係性が見えると、情報は単なる知識ではなく、自分自身のストーリーとして記憶に残ります。
では、企業研究を整理するにはどのような方法が効果的なのでしょうか。
おすすめは、「一社一枚」にまとめることです。
A4用紙やノート1ページに、
「事業内容」
「企業の強み」
「企業理念」
「社風」
「印象に残った社員の話」
「自分が共感した点」
「志望動機につながるポイント」
の七つ程度の項目を設けて整理します。
情報を長文で書く必要はなく、キーワードや短い文章で十分です。
面接前にはこの一枚を見るだけで、その企業の特徴を短時間で思い出すことができます。
さらに効果的なのが、「人に説明する」ことです。
友人や家族に「この会社はどんな会社なの?」と聞かれたつもりで、1分程度で説明してみましょう。
説明できない部分は理解が浅い証拠です。
アウトプットを繰り返すことで、知識は確実に定着していきます。
企業研究は、情報量の多さが重要なのではありません。
大切なのは、必要な情報を整理し、自分の考えと結び付けて理解することです。
「この企業はどんな会社なのか」だけでなく、「なぜ自分はこの企業に魅力を感じたのか」まで言葉にできるようになれば、企業研究は面接で大きな武器になります。
情報を集めるだけで満足せず、自分なりに整理し、活用できる企業研究を心掛けましょう。
執筆:採用コンサルタント 丸山 智士
大手企業を中心に、新卒採用支援に携わる採用コンサルタント。
年間200社以上の採用活動に関与し、選考プロセスの設計、求める人物像の策定、面接官研修まで、採用の全領域を一貫して支援。
大手企業の合併に伴う採用戦略の再構築や、成長フェーズにあるベンチャー企業の採用立ち上げなど、企業規模・フェーズを問わず多様な現場での成功実績を持つ。
情報発信にも注力しており、就職活動分野の人気ブログランキングで1位を獲得。
X(旧Twitter)では約8万人のフォロワーを持つ就活系アカウントを運営し、採用担当者の意思決定や評価基準といった「面接官の本音」を発信している。
また、現場経験をもとに就活生の不安を解消し、内定獲得につなげる実践的ノウハウをまとめた著書『不安を自信に変える! 就活面接〈正しい〉答えかた』を出版。
面接官視点で評価されるポイントや、学生がつまずきやすい場面での対話例を具体的に解説。
大学でのキャリア教育支援や講演、キャリアカウンセリングを通じて、多くの学生を内定へと導くとともに、
企業と個人双方にとって「納得感のある採用・キャリア形成」の実現を支援している。
【保有資格】
キャリアコンサルタント/産業カウンセラー/健康経営エキスパートアドバイザー
X(旧Twitter):就活生に知られたくないっ!
著書:不安を自信に変える!就活面接【正しい】答えかた/秀和システム