2024/4/10 更新
豊田通商

1948年創業。トヨタグループ唯一の総合商社として、金属・機械など各種物品の輸出入および国内・外国間取引を行う。またアフリカをはじめとする開発途上国ではモビリティー分野を軸に幅広くビジネスを展開。事業を通して現地の経済成長を支援している

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社会学部
グローバル職
金属本部 金属製品SBU 
金属製品事業部
※部署名は取材時のものです
洪 愛奈

関西学院大学社会学部卒業。大学では、さまざまなテーマについてフィールド調査を行い、コト消費の背景にある社会を分析するマーケティングを学ぶ。2020年4月に入社し、金属製品事業部へ所属。以降、鉄トレーディングの海外営業を中心に、新規事業開拓やDX推進にも取り組んでいる

トヨタの名の下でグローバルに現地・現物・現実を実践
世の中の“誰か”を支える事業をつくり出せる

在学中はバックパッカーとして、世界25カ国を旅した私。就職活動にあたり「仕事を通して何かを成し遂げたい」と考えたときに思い出したのが、途上国で生活に苦しむ人々の姿です。海外ボランティアの中で、社会課題の本質的解決には産業構造やインフラを含め、抜本的なアプローチの必要性を痛感した記憶がよみがえりました。そこで、グローバルなネットワークと多岐にわたる事業基盤を有する総合商社を目指そうと考えたのです。

そんな中、あるセミナーでアフリカでのプロジェクトに参加した豊田通商の先輩社員とお会いする機会がありました。「現地・現物・現実」という価値観に加えて、ビジネスには「幻滅」もあるとのこと。「仕事は楽しいことばかりではない。だからこそ変えていかなければ」との言葉に、自分の価値観と通じるものを感じて入社を決意しました。

現在は主に、鉄を商材としたトレーディングの海外営業を担当しています。価格や納期、品質などの要求事項に関して、買い手・売り手双方の希望を擦り合わせて合意形成を図るのがミッションです。また2023年からは、同じ商材をトレーディング以外の方法で展開する新規事業開拓にも着手。ニーズがありそうな市場を調査し、他部門とも連携しながら事業アイデアの提案を行っています。

振り返って思うのは、若手の裁量が大きい会社だということ。会社説明会や先輩社員の話から、若手が活躍しやすい印象でしたが、想像以上でした。私自身、アフリカ事業に興味があると話したところ、入社半年という新人にもかかわらずチームメンバーとして参画。また4年目で新規事業開拓をメインで任されたのも驚きました。しかし、当社ではこれが珍しくはないのです。

クライアントと向き合いながら
時間をかけて信頼を獲得していく

トレーディングの交渉と合意形成が私の役割なので、無事に成約してクライアントに喜んでいただけたときに、大きなやりがいを感じます。取引先が海外の場合、普段は現地のナショナルスタッフを通してやり取りしますが、商談などで直接お会いした際には、「あなたのおかげでうまくいったよ」と、代表自ら伝えてくださることも多いです。入社当時から担当している企業の代表からは、日常を伝えるメールや自撮りの写真をいただくことも。それだけ信頼関係が築けているのかな、とうれしく思っています。一方で、入社3年目に再びアフリカ事業のチームに参画した際には、周囲の期待に応えられず落ち込んだこともありました。やる気はあったものの行動が伴わず、「もっと具体的な提案はない? 」と指摘されてしまったのです。新人の頃と違い、先輩の背中を見ていればいい、は通用しません。以来、率先して主体的に仕事をするよう心掛けています。

当社の最大の魅力は、トヨタというネームバリューの下、既存の事業基盤を活用して世界中の人々・社会のためにビジネスができることです。グローバルに現地・現物・現実を実践し、誰かのためになる事業をつくり出す。一人の力では決してできません。クライアントと誠実に向き合い、ニーズに全力で応えることが、社会課題の解決につながる。私はそう信じています。

就職活動中の学生の皆さんには、ぜひ自分の価値観をクリアにして仕事選びをしてほしいです。私の場合、それは社会貢献とグローバルでした。扱う商材を問わず、それを使ってどんなバリューを生み出すか、誰かを笑顔にすることができるかどうかということを仕事の指針にしています。「人生において何を大事にしていきたいか」、その軸がぶれなければ、どんな仕事でもきっと前向きに取り組めるはずです。

2020年11月

新規の取引を成約へと導き
仕事の楽しさ・やりがいを実感

契約条件や製品の技術要件など、買い手と売り手の間に立って、ゼロから調整・交渉をした初めての経験でした。グループ社員を含め諸先輩から教わったビジネスの基本は、その後の業務にも応用できています

2022年9月

海外研修をきっかけに
広い視野で物事を考えるように

海外の文化に触れ、同じ商材を扱うにも、取引先の国や顧客によって管理方法や重視すべき点がこんなにも変わるのかと驚きました。新規にグローバル事業を検討する際、より広い視野で物事を考えるきっかけになった経験です

2022年11月

アフリカ事業のチームに参画し
自身の未熟さを痛感した

入社3年目で念願だったアフリカ事業に正規メンバーとして携わりました。しかし、思うような成果を出せず悔しい思いをすることに。この経験から、果たすべき役割を自覚し主体的に行動することが教訓になりました

2023年9月

海外の展示会を巡りながら
新たなビジネスアイデアを模索

新規事業開拓の一環で、海外の展示会を巡りました。ビジネスにつながるヒントを探して、フィールドワークを実施。得た情報からアイデアを前進させることで、当社が大事にする行動指針である「現地・現物・現実」を体感できました

買い手・売り手双方に利益をもたらし、感謝される。商材に頼らず、自分なりのバリューが出せる仕事だ

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