驚異の内定率とそこに潜む罠。
2026年卒の就職内定率は、6月時点で5割を超え、バブル期並みの高水準といわれています。企業の人手不足は深刻で、まさに「超」がつく売り手市場です。多くの学生が早期に内定を得られる状況は、一見すると素晴らしいことかもしれません。
しかし、この「内定の取りやすさ」が、かえって就職後のミスマッチを生む大きな要因になっていることを知っていますか?
2025/10/31 更新 コスパ就活のリスク
 
                
                
                          小手先の就活ノウハウなんて無意味!『type就活プレミアム・マガジン』は、「なぜ働くのか?」という本質的な問いを考えた上での就職を提案する就職情報誌です。知的好奇心旺盛で、働くことにワクワクしたい学生に向けて、これから必要になるビジネスマインドやプロフェッショナル企業で働く面白さを伝えていきます。
                超売り手市場だからこそ考えたい。
「内定獲得」の先にある「いい就職」のためのヒント。
            
2026年卒の就職内定率は、6月時点で5割を超え、バブル期並みの高水準といわれています。企業の人手不足は深刻で、まさに「超」がつく売り手市場です。多くの学生が早期に内定を得られる状況は、一見すると素晴らしいことかもしれません。
しかし、この「内定の取りやすさ」が、かえって就職後のミスマッチを生む大きな要因になっていることを知っていますか?
生成AIを使えば、自己PRや志望動機は数分で完成。就活情報サイトを駆使すれば、効率的にエントリー数を稼げます。就活の「コスパ」「タイパ」は劇的に向上し、内定獲得までの道のりは、かつてなく短くなりました。

内定獲得だけをゴールに設定すると、「自分にとっての“良い会社”とは何か」を深く考えるプロセスが省略されがちです。その結果、多くの先輩たちが「こんなはずじゃなかった」という壁にぶつかっています。
社風や人間関係、仕事内容が想像と全く違った。聞いていた話と現実の乖離に苦しむ。
「なぜこの仕事をしているんだろう?」と目的を見失い、モチベーションが低下してしまう。
ミスマッチが原因で心身のバランスを崩し、早期の退職を余儀なくされるケースも。
合わない会社からの転職活動は、新卒の就活よりもエネルギーが必要。貴重な時間が失われる。
超売り手市場は、本来はじっくりと自分に合う企業を選べる絶好のチャンスです。「内定獲得」から「入社後の活躍」へ視点を切り替え、以下のことを意識してみましょう。
何に価値を感じ、どんな環境で力を発揮できるのか。得意なこと、苦手なこと。表面的な自己分析で終わらせず、友人や家族にも話を聞きながら、自分という人間の輪郭をはっきりさせましょう。
給与や知名度だけで判断していませんか? 企業の理念、事業の将来性、働き方の柔軟性、成長できる環境かなど、自分なりの「ものさし」を複数持つことが大切です。
Webサイトや説明会だけでは見えない「リアル」があります。OB/OG訪問やインターンシップを通じて、実際に働く人の声を聞き、職場の空気を感じてください。その会社で働く自分の姿が具体的にイメージできるかどうかが鍵です。
就活のゴールは「内定」ではありません。そこから始まる社会人生活を、自分らしく、豊かにするための「スタートライン」です。焦らず、流されず、自分の未来と真剣に向き合う時間を大切にしてください。
 
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CONTENTS
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| 【媒体概要】 出版社名:株式会社キャリアデザインセンター 価格:450円(税別) 発売日:2025/11/1 |