2025/9/26 更新

ビジネスパーソンの転換点を深掘り

キャリアの成長 Before/After

効率や最短ルートの追求だけが「いい仕事」なのか? ビジネスパーソンとしての成長は、試行錯誤を必要とする困難や挑戦を乗り越えた先にあるはずだ。

本特集では、各企業の第一線で活躍する社員のキャリアにおける成長のBefore/Afterを深掘り。彼らが壁を乗り越え、飛躍を遂げたリアルな姿から、効率だけでは語れない仕事の奥深さと、確かな成長イメージを学ぶ。

東京海上日動火災保険
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マーケット戦略部 日系グローバル推進室
飛鷹美帆
大阪大学外国語学部を卒業後、2017年に東京海上日動火災保険に入社。入社後4年間は企業商品業務部で企業向け火災保険の開発部門を担い、入社5年目からは本店営業第二部にて法人営業を行う。現在はマーケット戦略部にて、グループ会社に対し海外の保険市場へのビジネス拡大を推進するための企画・運営を担当している
商品業務部から営業部に異動した際に担当した、大手石油会社さまの火災保険の見直し提案。多数のグローバル拠点でリスクや補償内容が異なる中、特定の国で補償の適正化が必要な状況に。開発部門の経験や知識だけでなく、営業視点でお客さまのリスク実態を詳細に分析。駐在員やグループ会社のリソースも活用し、補償の最適化だけでなくリスク対策の強化も提案。自身の総合力がより高い付加価値を生むことを実感した
商品開発部門の視点から
全体の最適化を目指して提案を実行する
多角的な視点で付加価値を高める
+αの提案が可能に
商品開発と営業の両方の視点を持ち
常に多角的に捉えることが価値を生む

ジョブローテーション制度で商品開発と営業を経験
社内と現場の両方の視点を活かし、付加価値を提供

さまざまな経験を積み、自分の可能性を広げていきたいという思いで東京海上日動火災保険に入社しました。初期配属は企業商品業務部。企業向け火災保険の商品開発や商品全体の引き受け方針を決める部署でした。企業商品業務部で経験を積む中で、お客さまのリアルな声を聞きたいという思いがだんだんと湧いてきました。生の声を聞くことがより良い商品開発につながるはず。そう強く感じ新しい部門への異動を希望。その後、ジョブローテーションにより入社5年で本店営業第二部への異動が実現しました。

実際に営業の現場に立ってみると、今まで学んだ知識だけでは対応しきれない場面が多く、その難しさを実感しました。この部門異動こそが私のキャリアにおける転換点になったのです。お客さまと直接関わることで、前部署からなかなか見えづらかったお客さまのニーズや企業ごとに異なる事情など、それぞれに合わせた柔軟な対応の必要性を学びました。中でも、ある石油会社さまの海外拠点を対象とした火災保険の見直し提案が印象に残っています。

この企業さまは、世界各国に拠点を持つグローバル企業で、各国の火災保険を本社で一括管理していました。担当した当初、特定の国の補償範囲において、適正化が必要であると考えました。前部署での経験・知識をもとに、火災保険の見直しを提案。しかし、なかなかご納得いただくことができませんでした。周囲に相談する中で、「一般的なデータだけで議論を進めるのではなく、お客さまの実際のリスク分析を行って突破口を見いだせないか」と考え、現地駐在員やグループ会社のリソースを活用することに。駐在員やリスクコンサルタントへ協力を依頼し、対象地域の環境や発電所・プラント設備の構造を分析、過去のデータを収集してもらうなど、お客さまのリスク実態を詳細に調査しました。詳細な分析の結果、一部の補償が過剰である一方で、一部の補償については不十分であることが判明したのです。この調査結果をもとに、補償の適正化だけでなく、リスク対策の強化という新たな切り口で、より付加価値の高い提案を行いました。結果として、お客さまに補償の適正化に応じていただけただけでなく、事故を未然に防ぐための取り組みを推進することができました。その他にも、さまざまなお客さまと関わる中で、商品企画と営業、双方の視点を持つことの強みを実感することができたのです。お客さまが抱える課題に対して、「なぜそうなっているのか」という要因を開発視点で掘り下げつつ、「どうすれば解決できるか」を営業視点で提案する。そんな二つの視点の融合が、私だからこそできる付加価値の提供につながっていったのだと思います。

一つの専門性だけでなく、自身の高い総合力があってこそお客さまの期待に応えることができる。この気付きは、当社のジョブローテーションによって得られたものです。積極的に新しい領域に挑戦できることは、私の成長を支える要素の一つになっています。現在は、以前から興味があったグローバル関連施策の企画に挑戦中。今後も新しい挑戦の中で経験をつなぎ合わせ、私ならではの価値を生み出していきたいです。

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